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梅太郎さん のコメント

カーストでベネディクトの『菊と刀』に書いてあったことを思い出しました。19世紀後半に徳川幕府が崩壊し、封建的紐帯の網状組織が全く名ばかりのものになってしまった時でさえ、封建的身分制度=カーストの「地図」を引き裂いてしまえという意見のグループは一つも存在しなかった。日本の津々浦々から湧き起こった叫び声はイッシン、古に復帰することだった。おおよそ、革命とは正反対のものであった。日本では「フランス革命」は起こらなかった。明治の政治家たちは国家と人民の間の「相応しい位置」の義務を細かに規定した、というものです。この精神構造を戦後も脈々と受け継ぐ日本人。絶望感さえ抱いてしまう。失礼しました。
No.2
52ヶ月前
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 岩波書店発行 『図書 2020 8』「善と悪の不条理」から宗教と政治   天国と地獄は人間に対して飴と鞭、懐柔と脅迫として働く。しかもしばしば地上の権力者と結びついて人間を従順かつ忠実な僕(しもべ)に変える。天国と地獄とはこの飴と鞭という露骨なやり方とは別のもっと洗練された力もある。  見渡してみれば人間の世界は公平にできていない。それどころか完全に不公平な世界である。人種、出目、容貌は運命だから仕方がないと諦められる人も、善と悪の不公平は許せない。  毎日ことこつ働いても食べることさえままならない人がいる。その一方で汚い手を使って財を蓄え、贅沢三昧をする人もいる。善行を積んだおかげで幸福になった、悪行のせいで不幸になったとはならない。行為とその行為のもたらす結果を天秤にかければ多くの人が釣り合わない。つまりこの世は不条理なのである。  そのまま放っておけば、大多数の人々が現実の世界の支
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。