りゃんさん のコメント
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A-1 事実関係1「「固有の領土」記述求める 北方四島「ロシア支配」は不可―教科書検定」(時事) 公共と地理総合の新しい学習指導要領は、 北方領土と竹島、尖閣諸島について「わが国固有の領土」 と記述するよう明記した。竹島と北方領土について「平和的な手段による解決に向けて努力している」こと、尖閣諸島は「領有権の問題は存在しない」点も記述するよう求めていた。 歴史総合でも、国境の画定に関する記述で北方領土などに触れるよう指示し、検定では、こうした記述が不足しているとして公共の6点、歴史総合の10点に計19件の検定意見が付いた。 検定意見を受け、東京法令の公共は「日本政府が『領有権にかかわる問題は存在しない』としている尖閣諸島」との記載の前に「日本固有の領土であり」を追加。数研出版の公民は、竹島に関し「日本は平和的な手段による解決に向けて努力している」、尖閣諸島について「解決すべき領有権の問題は存在
北方領土も、同じことが、北方4島だけでなく、千島、南樺太にまでいえる。しかし日本はサンフランシスコ平和条約を守り、千島や南樺太の主張まではしていない(日本共産党は主張している。この点は後に触れる)。
しかし、北方領土は、サンフランシスコ平和条約で放棄された土地にはいらない。ロシア高官も、「戦争の結果ロシアの領土になった」といっているだけで、サンフランシスコ平和条約など引き合いにだしていない。また、サンフランシスコ平和条約締結国で、北方領土や尖閣を日本は放棄しろと主張している国はない。孫崎さんの条約解釈は、だれのためになされているのか。
さらに孫崎さんは決して書かないが(すくなくともわたしには孫崎さんが書いた記憶がない。自分に不利な証拠を書かないのは、客観的な態度ではない)、ヤルタやポツダムの前に、大西洋憲章がある(英米の合意だが、ソ連ものちに参加している)。このなかで、領土不拡大が宣言されている。日本共産党はこれも根拠として、千島や南樺太の領有権まで主張している。
尖閣については、沖縄返還直前に、ニクソンとキッシンジャーが日本の領土であることを確認する会話をしている(わたしは聞いたことがないがニクソン記念館だかに肉声のテープまで残っているという)。しかし、米国は国としては、「中立」の態度をとることになった。
こうしたことの観察からいえるのは、日本の領土問題は、本来日本固有の領土であり、ポツダム宣言やサンフランシスコ平和条約をへてもなお日本の領土であるのに、米国はじめとする戦勝国の都合で大西洋憲章に反する処理がおこなわれたために、問題としていまに残っているということだ。
であるから、教科書に「尖閣は日本の固有の領土」と書くことにはなんら間違いはない。それをひっこめることのほうが、よほど国家的虚偽であり、かつ、米国に忖度した態度だ。
ケチをつけるなら、「米国はじめとする戦勝国の都合でそれがねじまげられた」ことを書かないことである。反米なヒトビトがなぜそれを指摘しようとしないのか、わたしは不思議で、本当は反米ではないのではないか、ずっと米中で日本を管理してもらいたいとおもっているのではないかと疑っている。
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