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りゃんさん のコメント

最初のコメントで、

「政治的にウズベキスタンが世界の関心を呼ぶことはないだろう」という1993年の小和田氏に洞察力が足りなかった

と書いたが、わたしがそう考える理由は、上の記述で明らかであろう。1993年の時点で、ウズベキスタンは欧米諸国にとってはのちのウクライナへとつながるホットスポットであったというわけだ(それだけが欧米諸国の関心というわけでもないことだろうが)。わたし程度でも、今ならそれが想像できるわけだ。
また、深読みすれば、孫崎さんの小和田氏へのごく軽い皮肉も感じる、奥の深い文章であった。
No.20
36ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
 1993年5月、私は初代大使としてUzbekistanに赴任した。  赴任の前、当時の次官、小和田恒氏が昼食をご馳走してくれた。様々な話題があったと思うが、赴任にあたっての心づもりを述べられた。 「政治的にウズベキスタンが世界の関心を呼ぶことはないだろう。日本の経済界が進出することもないだろう。ウズベキスタンはシルクロードの中心で文化が栄えた所だ。文化面で頑張って、将来につなぐ気持ちで仕事をしたらどうか」  信任状を手交するのにカリモフ大統領と会った。カリモフ大統領は次のように述べた。 「日本は大使を送るのにずいぶんゆっくりしてますね。米英独仏等全て大使がきて仕事してますよ。貴方にすることがありますかね」。  小和田次官は「文化面で頑張ってみたら」と言われたが、単なる言葉だけでなく、即、援護射撃をしてくれた。私が赴任して最初の客は画家・平山郁夫氏等の一行の訪問である。外務省ははウズベキスタンに文化
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。