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りゃんさん のコメント

ウイグル等の問題を米国と中国という観点から見て、中国擁護論に傾く議論が多いと感じる。

数日前にながながと歴史の話を書いたが、ウイグルは清朝から独立しようとしていた。その点では漢族とかわらない。そのままいけば、オスマン帝国後の国々のように、ウイグルも独立でき、漢族と隣接する国をつくれたかもしれないが、漢族の侵略により、独立できないでいる。

ここまでには、米国は関係ない。またウイグルのひとびとは、どこかに扇動されて独立運動をしているのではない。さらに、ウイグルは「歴史的発展と社会的環境で現状にある」のではない。漢族の侵略により現状にあるだけだ。

「人権」は本来は「独立」とは別で、「独立」こそ先に問題にすべきだ。ただ、「独立」が問題にしにくい一方、どうにもあまりにひどい状況があるとおもわれるので「人権」が問題にされている。米国が「人権」を問題にして扇動し介入しようとするのはいつものことだが、百万回それを指摘しても、ウイグルの人権状況は改善しない。

なお、わたしは(この場でも)もうずっと以前からウイグルの問題を指摘しており、扇動されているというような意識はない。中国には侵略をやめてもっと良い国になってもらいたい。米国にも同じことを望んでいる。

孫崎さんは今回ウェストファリア条約に言及なさっているが、これは神聖ローマ帝国が解体したなかから主権国家が形成されていくことに伴うものだ。これをあてはめるなら、清帝国が解体するなかで、ウイグルは当然独立した主権国家となり、漢族の国と相互不可侵、内政不干渉とを約束すべきであっただろう。
No.12
35ヶ月前
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。