菊地成孔さん のコメント
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なんと驚いたことに2月が終わってしまった。ついこの間まで「岸辺露伴は動かない」の準備に勤しんだり、新音楽制作工房を立ち上げたりしていたと思っていたのに。
告白するけれども、実は今、学生のような気分だ。あらゆる意味で「<学者>のような気分」という方が些か正しいのだろうけれども、マインドが若々しいとうか青臭い。学生の頃は全く勉強しないやつだったんで、これはイメージになるが。
新しいバンドでカヴァーするスティーブ・コールマンの「 HARMATTAN 」という曲があり、シンプルな話、いわゆる「難曲」である。 DCPRG で言えば「 circle / line 」に近く、難曲すぎて作曲者自身が1度も演奏したことがない(「 circle / line 」はトライはされたが完奏されなかった)。
「難曲」にも様々なリージョンがあるが、これは「多重録音の結果」と「作曲者の狂気(特に偏執性)」が結びついた形で、とてもシンプルな構造理解にかなりの時間がかかり(この件は、伝わりずらいと思うが、僕は構造読みは早い。特にリズム構造は本を読むように読めるが、和声の構造読みは音楽家平均よりも数ミリ低いぐらいである)、五線紙にぺんてるで何度もトライ&エラーを繰り返した後に(「大作家」コントみたいに、くしゃくしゃに丸めた五線紙で部屋がいっぱいになった)、実際に正しい構造読みができた時には「うわあああ!!こうなってたのかあ!!」と、学生のような気分になった。
まあ、僕みたいな、戸籍が汚れてる奴が、夫婦はどうのこうの言えないですけど笑、フロイディアンとしては、夫婦は恋人ともまた違う、プロファイル&エイジとプロファイル&エイジの戦争で、基本的に、虚偽や抑圧がなければないほど、喧嘩はあるのが当然です笑(これは精神分析の考え方で、社会学や哲学では違う夫婦観が定義されるでしょうが)。
「ああ、この人って、かくかくしかじかの理由で、降雨風な言動や行動をとるのだなあ」とわかった時には、おっしゃる通り、自由がもたらされます。不条理が条理になるので。しかし、他者同士が完全に理解し合うのは原理的には無理で、共同で解決しないといけない問題は夫婦の宝ですよ。そしてそれは、不自由を一時的に度外視できてるだけで、その問題が解決したら、不自由はすぐに戻ってきます。「人間は自由と同等に不自由を必要としてる」と腹の底からr化することは、世界平和とまでは言いませんが、家庭の平和ぐらいだったら解決できるんじゃないでしょうか?堅物くんのご主人にだって、傷や弱みや、生まれ育った家庭の刷り込みによってご自分を堅物にしたわけで、マミックさんがご自分のあらゆる事が、ご主人を抑圧してる。と考えるのが、夫婦円満の秘訣ではないでしょうかね笑。まあ、いつでも離婚はできます笑(そこそこはしんどいですけど笑)。そう思って仲良くいるのが幸福ということではないかなと思いますね。坊主みたいですが(実際には坊主ではなく薄毛ですが笑)
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