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p_fさん のコメント

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欧米メディア、ウクライナのネオナチを歪曲報道━ウクライナの悪名高い「アゾフ」連隊を正当化するために、複数のメディアが同じ論点、引用、「専門家」を使用している-Nebojsa Malic(RT 2022/4/2)
https://www.rt.com/russia/553148-azov-ukraine-media-whitewash/

Nebojsa Malicはセルビア系アメリカ人のジャーナリスト、ブロガー、翻訳家で、2000年から2015年までAntiwar.comに定期コラムを執筆し、現在はRTのシニアライターである。

3月の最終週、英国と米国の複数の主要メディアが、ウクライナの「アゾフ大隊」に関する記事を掲載し、同隊のナチスへの共感と倫理観を明確にした約10年にわたる過去の報道を白紙に戻そうとした。各メディアは独立して行動していると思われるにもかかわらず、彼らは同じ論点に固執し、しばしば同じ言葉を使い、この部隊を「真の」ファシストとされるロシア人からウクライナを守る英雄的存在に仕立て上げようとする協調的な努力をしているようだ。

AK-47を振り回すウクライナのおばあさんが、連隊の宿営地で侵略者を撃退する訓練をしている姿が大きく取り上げられたのは有名だ。しかし、3月の最終週には、AKが暴発した後の弾痕のように、ちょうちん記事が密集しているのが見られた。

その最初のものは、英国の国営放送BBCが3月27日に発表した10分間のビデオで、司会者のロス・アトキンスがウクライナのナチスに関するロシアの「虚偽」を論破しようとするものであった。ウクライナの大統領ヴォロディミル・ゼレンスキーがユダヤ人なのに、どうしてナチスが彼を「人質に取る」のか、とアトキンスは主張し、前回の選挙で彼が73%の票を得たことを指摘し、「ウクライナでは、極右グループは正式な政治権力を持っていない」と得意気に宣言してみせるのだ。この「正式な」という言葉を覚えておいてほしい。この言葉は、ここで重要な役割を果たす。

アトキンスの記事は、その後の記事の基調となった。2日後の3月29日、フィナンシャル・タイムズは、アゾフを「全国的な抵抗活動の鍵」と表現する記事を掲載した。アゾフが2014年に「民族主義的でしばしば極右的な政治的傾向を持つボランティアによって」作られたことは認めながらも、FTはナチスとの関連性をすっとばしている。

このように、部隊が使用していたのはナチスのシンボルそのものなのに、「今では一部の大隊員によって、異教徒のシンボルだと主張されている」と記述されているのだ。これを額面通りに受け取ろうが、文字通りデタラメである。「黒い太陽」(Sonnenradとしても知られる)は、1930年代にナチ親衛隊長ハインリヒ・ヒムラーが依頼したモザイク画に由来し、重ね合わせたWolfsangelルーンは、ウクライナの紋章学ではなく歴史的ドイツ語で、国防軍とSSのいくつかの連隊、およびオランダのナチスが第二次大戦中に使用したものである。さらに言えば、シンボルそのものは、アゾフの創設者であるAndriy Biletsky(悪名高い白人至上主義者)が選んだもので、彼自身が2014年に別の放送局に語ったとおりだ。

しかし、重要な引用は、Anton Shekhovtsovのもので、彼は、「アゾフは自らを非政治化した」と主張し、その「極右運動と結びついた歴史は、今日ではかなり無関係である」と述べている。我々は、ウクライナのプロの「ロシアとヨーロッパの極右とのつながりの専門家」の言葉をそのまま信じろ、ということか。なぜなら、アゾフの戦士たち自身に言わせれば、ロシア人こそが本当のナチスなのだから。

アゾフの戦闘員の一人、カリナ(Kalyna)と名乗る人物が、「愛国心とナチズムの概念を混同しないように」と要請しているのだ。

一方、FTは、ナチスに協力しようとし、ポーランド人とロシア人の大量殺人を監督した悪名高いウクライナの民族主義者、ステパン・バンデラについて、「ナチスとソ連のウクライナ独立阻止の両方に反対した民族主義指導者」と記述している。

同じ日の3月29日、CNNはこの記事の独自版を掲載した。ゼレンスキーはユダヤ人である、了解。アゾフは「ネオナチ寄りの歴史を持ち、それはウクライナ軍に統合されても完全に消滅していない」が、「効果的な戦闘力である」、了解。アゾフの政治部門は2019年に2.15%の得票率しか獲得していない--今回はドイツの研究者を引用している--了解。
No.27
30ヶ月前
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。