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りゃんさん のコメント

いくつか話題を書いておきます。

その1
ミアシャイマーは孫崎さんも取り上げているし、ほかでも米国批難の論拠として取り上げられているけど、ミアシャイマーの本領はこの英文の部分↓です。だれが「敵」かを見誤るなということですね。言い方は悪いですが、孫崎さんはミアシャイマーをつまみ食いしているとおもいます。孫崎さんだけというよりも、本来リベラルな主張をしているひとびとが、ミアシャイマー的な議論をするところには、本質的な相性のわるさがあるわけです。なお、このミアシャイマー理論は、実際に安倍首相の対露政策に影響を与えていたとおもいます。
If you live in a world where there are three great powers—China, Russia, and the United States—and one of those great powers, China, is a peer competitor, what you want to do if you’re the United States is have Russia on your side of the ledger. Instead, what we have done with our foolish policies in Eastern Europe is drive the Russians into the arms of the Chinese.
https://www.newyorker.com/news/q-and-a/why-john-mearsheimer-blames-the-us-for-the-crisis-in-ukraine

その2
Foreign Affairs のアンケート結果。原文にあたって写真をみながらコメントを読むのもおもしろいが、さしあたって、紹介しているツイの図だけみれば要点はわかるとおもう。ツイにあるとおり、「(NATOの東方拡大は誤りか?に対する回答として)、欧州出身もしくは同地域での研究機関に所属経験のある人、若手の研究者は誤りではないと回答し、米国出身で比較的シニアな研究者は誤りと回答する傾向」。優秀な若手には、露より米のほうが魅力的なようです。(それにミアシャイマーも上で述べたように、露が魅力的だから米のウクライナ政策に反対しているわけではない)。
https://twitter.com/rena_in_dc/status/1517640642796695565
https://www.foreignaffairs.com/ask-the-experts/2022-04-19/was-nato-enlargement-mistake

その3
記事と関係ありませんが、チャイナ肺炎の話題が出ていたので。認知機能障害とチャイナ肺炎罹患との関係の研究がすすんでいるというはなし。
(略)says the University of Oxford’s Douaud, “as evidence from studies on long COVID, and our study, show that even mild infection can be damaging.”
https://www.nationalgeographic.com/magazine/article/even-mild-covid-19-can-cause-your-brain-to-shrink
No.17
31ヶ月前
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。