わたしは開戦当初プーチンの狙いが全くわからなかった。
今やっているキエフを含むウクライナ西部に猛爆撃を
何故やらないか。

西側から武器が運び込まれるあたりをなぜ徹底的に破壊しないのか。
繰り返し破壊すれば武器の流入は止まりウクライナ軍はそのうちに
弓矢でも作って戦わなくてはならないのに。

ロシア軍の航空戦力はほぼそっくり残っているのに。
NATO軍との戦闘に備えなければならないのはわかるが。

なぜ、ウクライナを総力でさっさとたたきつぶさないのか。

そして考えた。

孫崎さんは米国が戦争を長引かせてロシアの弱体化、そして
冷戦終了直後のように衛星国化する狙いだとおっしゃっていた記憶があるが
たぶんプーチンも戦争を長くやるつもりだ。
米国の考えと同じく。

ただしその結果は正反対。

欧州経済を回復不能の状態に叩き潰す。
先進国などヨーロッパに残らないようにする。

米国にも大きい傷をつける。

それをしなければロシア連邦は永遠に米国NATOのおもちゃにされ続ける。

今NATO軍の兵器庫は危険なほど空きスペースが大きくなっているという。
プーチンがウクライナのポーランド国境地区の兵器搬入地点を長く攻撃しなかったから。
その能力がないのだと見なされた。

そして今その能力が十全にあることがわかった。
ならなぜしなかった。
カエサルもハイマースもウクライナになかったはずなのに。

プーチンはNATOの兵器庫をからにしたかったのだと思う。
彼らが参戦の誘惑にかられないように。

そして、ヨーロッパにロシアのガスが来ない冬を与える。

ロシアはおそらく数え切れないほどのシミュレーションを
したと思う。

ロシアの国力をふだんからなめきっていたEUは無分別に
ロシアを叩き潰すと叫んで半狂乱のロシア制裁とウクライナ
への兵器支援をした。
兵器庫の空きスペースを見ると気分が悪くなるほどの。

西側のウクライナ進撃、ロシア負けそう、はみんな嘘。
ロシアは始めた以上は絶対に負けることのできない戦いを
始めた。

その戦いで国家総動員もせず、航空戦力もそのまま温存。
戦車1万両と火砲2万も使わず。

それで追い詰められて核兵器だって。
バカも休み休み言え、NYT。