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りゃんさん のコメント

引用されている文章は、かなりここでは評判がよさそうですが、申し訳ないですが正直にもうしあげて、中身の空虚なものにしか感じません。なぜなら、肝心の「日本における自国第一とは何か」が、きちんと定義されていないからです。もちろん、お仲間が読めば、あああのことね、あれが日本における自国第一だ、と思うのでしょう。しかし、それが日本の選挙で多数派になったことはありません。

そのため、お仲間がお仲間どうしで、自分たちのおもう日本第一を自画自賛して気持ちよくなっているだけのことに感じます。われわれは第一なのだ、と。たとえば、今日本には「日本第一党」という政治団体がありますが、かれらの考える自国第一は、引用文章の筆者のおもう自国第一とかなり違うでしょう「日本第一党」もそのお仲間のなかで、自分たちのおもう自国第一を自画自賛しています。

トランプの自国第一は内容は明確でアメリカファーストはそれをしめす固有名詞ですが、米国民のほとんどが支持しているというほどではありません。しかし、トランプ不支持の共和党員もさらには民主党支持者も、自分たちの路線こそが一般名詞としての「アメリカファースト」なのだとおもっていることでしょう。

この文章の筆者は、プーチンのウクライナ侵略をロシア第一のあらわれと考えているようですが、ウクライナにとってみれば、ほんとうに迷惑な話です。6で孫崎さんの書かれている「これからは全てオレたちの言う通りにしろ」は。プーチンのことばでまったくおかしくありません。そして、プーチンもまた、ロシア国民のほとんどに支持されているわけではありません。そうみえるとしたら、それは強権でおさけつけているからです。上でドゥギンの名前が出ていますが、彼の考えるロシアファーストは、プーチンどころではなく大ロシア主義だとおもいますが、ある意味日本には有利なものです(このことをわたしはたしか佐藤優のコメントかなんかで知ったような気がしますが、いちおういまウィキペディアをみたところ、所詮ウィキペディアではありますが、だいたいわたしのおもったとおりでした)。

要するに、自国第一の内容はプーチンや習がだれかに交代すれば、ロシアでも中共でもかわってくる程度のものであり、それに向けた外交が日本第一かもしれないのに、ここを固定的にとらえ、また、米国をかえようという考えすら浮かばす、ひたすらどこになびくか考えている、これが引用文の筆者のいう日本第一の一側面ということになるでしょう。
No.25
20ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
1 生まれた自国第一の新しい波  激動の2022年、その中心にあったのは、言うまでもない、ウクライナ戦争だ。  誰も予期しなかったこの戦争が世界にもたらしたものは大きい。中でも特筆すべきは、自国第一の新しい波の誕生だったのではないだろうか。 ■ウクライナ戦争の本質を問う  ウクライナ戦争についてはいろいろ言われている。誰もがまず思うのは、プーチン・ロシアによるウクライナに対する侵略戦争だ。 だが、少し見ていくと、どうも様子がおかしい。ウクライナの背後には明らかに米英がいる。武器を後ろから供与して、戦争をウクライナにやらせている。しかも、その関係は戦争が始まる前から続いていた。  ウクライナをNATOに加盟させる動き、ウクライナ軍に対する米英軍事顧問団による米国式軍事訓練と米国製兵器の大量供与、東部ウクライナのロシア系住民に対するネオナチ的弾圧など、プーチン・ロシアがウクライナへの「特別軍事作戦」を開始
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。