1 生まれた自国第一の新しい波
激動の2022年、その中心にあったのは、言うまでもない、ウクライナ戦争だ。
誰も予期しなかったこの戦争が世界にもたらしたものは大きい。中でも特筆すべきは、自国第一の新しい波の誕生だったのではないだろうか。
■ウクライナ戦争の本質を問う
ウクライナ戦争についてはいろいろ言われている。誰もがまず思うのは、プーチン・ロシアによるウクライナに対する侵略戦争だ。
だが、少し見ていくと、どうも様子がおかしい。ウクライナの背後には明らかに米英がいる。武器を後ろから供与して、戦争をウクライナにやらせている。しかも、その関係は戦争が始まる前から続いていた。
ウクライナをNATOに加盟させる動き、ウクライナ軍に対する米英軍事顧問団による米国式軍事訓練と米国製兵器の大量供与、東部ウクライナのロシア系住民に対するネオナチ的弾圧など、プーチン・ロシアがウクライナへの「特別軍事作戦」を開始
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>>8
「日本が米国に頭が上がらず首根っこを抑えられているのは、現行憲法のせい、憲法改正すれば真の独立国になれるという意見です」➡そうですよね。
日米同盟、安保条約でなく、東アジア平和条約(日本、米国、ロシア、中国。韓国、北朝鮮)締結の方向性が論点争点ですよね。
>>16
なんで期待していると思うのか、まったくわたしには意味不明です。わたしは、一つの予測をして、かなり暗い気分になっているだけです。
>>9
「日本の雇用の受け皿の7割は地方を中心に存在する中小企業です。東京圏の大企業でありません」➡同意
人間の生活は衣食住が基本ですが、金融産業が中心の社会が歪んだ西側社会の断末魔の叫びがよく聞こえます。
昨年のウクライナ問題で、一挙にコモディティーを握っている非先進国の塊ができましたね。
子供を産まない(産めない?)社会の先は見えています。私は楽観主義者です。人間社会はもう少しで真っ当な社会になると思っています。
引用されている文章は、かなりここでは評判がよさそうですが、申し訳ないですが正直にもうしあげて、中身の空虚なものにしか感じません。なぜなら、肝心の「日本における自国第一とは何か」が、きちんと定義されていないからです。もちろん、お仲間が読めば、あああのことね、あれが日本における自国第一だ、と思うのでしょう。しかし、それが日本の選挙で多数派になったことはありません。
そのため、お仲間がお仲間どうしで、自分たちのおもう日本第一を自画自賛して気持ちよくなっているだけのことに感じます。われわれは第一なのだ、と。たとえば、今日本には「日本第一党」という政治団体がありますが、かれらの考える自国第一は、引用文章の筆者のおもう自国第一とかなり違うでしょう「日本第一党」もそのお仲間のなかで、自分たちのおもう自国第一を自画自賛しています。
トランプの自国第一は内容は明確でアメリカファーストはそれをしめす固有名詞ですが、米国民のほとんどが支持しているというほどではありません。しかし、トランプ不支持の共和党員もさらには民主党支持者も、自分たちの路線こそが一般名詞としての「アメリカファースト」なのだとおもっていることでしょう。
この文章の筆者は、プーチンのウクライナ侵略をロシア第一のあらわれと考えているようですが、ウクライナにとってみれば、ほんとうに迷惑な話です。6で孫崎さんの書かれている「これからは全てオレたちの言う通りにしろ」は。プーチンのことばでまったくおかしくありません。そして、プーチンもまた、ロシア国民のほとんどに支持されているわけではありません。そうみえるとしたら、それは強権でおさけつけているからです。上でドゥギンの名前が出ていますが、彼の考えるロシアファーストは、プーチンどころではなく大ロシア主義だとおもいますが、ある意味日本には有利なものです(このことをわたしはたしか佐藤優のコメントかなんかで知ったような気がしますが、いちおういまウィキペディアをみたところ、所詮ウィキペディアではありますが、だいたいわたしのおもったとおりでした)。
要するに、自国第一の内容はプーチンや習がだれかに交代すれば、ロシアでも中共でもかわってくる程度のものであり、それに向けた外交が日本第一かもしれないのに、ここを固定的にとらえ、また、米国をかえようという考えすら浮かばす、ひたすらどこになびくか考えている、これが引用文の筆者のいう日本第一の一側面ということになるでしょう。
こうした論が日本のマスコミでも多ければ、ロシア・トゥデイの記事を わざわざ書込む必要もなくなるが、「与野党すべてが米英覇権の下、その覇権戦略を前提とした政治を行っている」現状では、そうはいかない。
> ウクライナ戦争を通して生まれた自国第一の新しい波
「自国第一」にしろ「自分の地域第一」にしろ、長らく成り立ってきた国、地域に「よそ者」がやって来て、「これからは全てオレたちの言う通りにしろ」━これに対する反発が本質だ。「オレたちの言う通りに」させられる側の大半にとって、結局は不利益になることばかりだからだ。だが、その「大半」には含まれない、「オレたち」の側に寝返った者が支配層にも多数居るのが日本である。地位とカネ、または脅しに対して世界で類を見ないほど滅法弱い国民ということでないか。以下、関連記事-
RT 30 Dec, 2022
ウクライナは「最初の多極化」紛争-ドゥギン
https://www.rt.com/russia/569213-dugin-ukraine-multipolar-war/
西側諸国は覇権という不可能な夢にしがみついている、とロシアの哲学者がRTで語った-
ウクライナ紛争は世界初の「多極化戦争」であり、ロシアはあらゆる文明が自らの道を選択する権利のために戦い、西側は全体主義の覇権的グローバリズムを維持しようと望んでいると、アレクサンドル・ドゥギンが金曜のRTの独占インタビューで語った。
多極化は「西洋に反対するものではない」とドゥギン氏は述べ、歴史と人間理解の「モデルであり、唯一の例であるという西洋の主張」に反対するものであるとした。現在のロシア恐怖症やロシアへの憎しみは、冷戦時代の考え方や「国際関係の構造に関する二極的理解」の名残りであると彼は主張した。
1991年12月にソ連が自滅したとき、世界を支配していたのは「グローバルな西側自由文明」だったとドゥギンは指摘する。この覇権は今、「2つの極のうちの1つではなく、いくつかの極のうちの1つ」であり、「人類の全体ではなく、ほんの一部」としてあるべき場所に置かれるであろう未来を受け入れることを拒否しているのである。
ドゥギンは、西洋を「純粋な全体主義的自由主義」と表現し、絶対的な真理を持つふりをし、それをすべての人に押し付けようとしている、と述べた。「西洋の自由主義には人種差別が内在している」と、この哲学者はRTのドナルド・コーターに語った。
「多極化には普遍的なものは存在しない」とドゥギンは主張し、各文明は独自の価値を開発することができ、そうすべきだと説明した。ロシアは特に、何世紀にもわたる西側のイデオロギー的支配を克服し、「新しい、新鮮な、創造的な」ものを創造する必要がある、と彼は述べている。
ロシアは、物質よりも精神が重要な「全体論的」アプローチを目指すべきであると述べた。物質的なものへの執着は、結局は人々を奴隷にすることになると、ドゥギンはRTに語った。
ドゥギンは、1991年12月のソ連崩壊は、モスクワの権力欲にまみれた官僚たちによる「自殺」だと嘆いた。彼は、ロシアのプーチン大統領がそれを「地政学的災害」と表現したことに共鳴し、それを「Sea Power」の大勝利と表現したのである。ソ連はイデオロギー的にはロシア帝国と正反対だが、地政学的には両者は一体であり、イギリスの地理学者ハロルド・マッキンダーが「世界のハートランド」と表現したような最強のパワーであったと説明した。
欧米ではドゥギンを「プーチンの頭脳」と呼ぶ人もいるが、60歳の哲学者・作家である彼はクレムリンと公式な関係は持っていない。彼は、ウクライナの独立を、ロシアの主権に対抗する西側の帝国的プロジェクトと考え、現在の軍事作戦の率直な支持者である。
ドゥギンの娘ダリヤ(29)は、8月にウクライナの工作員が仕掛けた自動車爆弾で暗殺された。キエフは公式に否定しているが、米情報当局は後に、ウクライナ政府の誰かが犯人だと考えていると述べた。
>>13
「国が引き起こした米覇権回復戦略、「米対中ロ新冷戦」に対するプーチン・ロシアによる「先制攻撃」、ウクライナ戦争は、それに対する米英覇権の側の制裁、反撃との闘争を通じて経済でも軍事、政治でも「自国第一の新しい波」を生み出したのではないだろうか。」➡同意
「私は日本人には残念ながら、論理的思考能力も大局的観点からの分析力も、国民性として弱いと見ている。だから、日本社会は、外部環境の変化、即ち英米の没落が確定しないと根本的変化は難しいのではないか、と諦念を強めている。」
➡私は日本が「米国従属」の見返りに「ドル獲得」の恩恵を受けて豊かになり、いわゆる中流階級が多くなり、論理的思考能力も大局的観点からの分析力も弱くなってしまったと考えています。
「その意味で、中露、非米諸国が米英の傲慢を凌駕し、抑え込むことを期待してやまない。」➡同意
「ドル獲得」の恩恵を受けていない後進国が、英米の覇権の終わりに大きな貢献をしているのは必然性があると思っています。日本も40代より下の経済状況は、豊かな中流階級でなくなりつつあるのではないでしょうか?
しかし全体として日本がすぐには変わるとは思いません。
「日本社会は、外部環境の変化、即ち英米の没落が確定しないと根本的変化は難しいのではないか、」➡そう思います。
人類の未来のため戦死をしたロシアの若者とその家族にここらからの哀悼の意を表します。
思い起こせばアメリカの若者たちも第2次世界大戦で反ファシズムで命を落としていますね。
思えば80年前看板屋の私の父親は、30才で召集され、20代の妻と4人の子供を残し平壌、北支そしてフィリッピンに向かう戦艦が台湾沖で帰らぬ人となりました。ずっと泣いていた母親は10年前の1月父親の待つ天国へ行きました。
>>25
>ウクライナにとってみれば、ほんとうに迷惑な話です
毎度毎度、客観的事実を無視した、偏向に満ちた「空虚な」ご意見。
ウクライナは戦争状態に関して、完全に当事者として責任があります。「迷惑」などと言う資格はありません。
事実(根拠)を列記します。
①2014年以降、ドンバス地域への露系ウクライナ人への虐殺攻撃、即ち内戦
②昨年、3月一旦和平に傾きながら、イギリスのジョンソンの指示に基き、人命無視の負け戦を続けている。
③ミンスク合意は西側の戦争準備のための時間稼ぎに過ぎなかった。
これで、ウクライナに何の責任もない、という思考様式は非論理的偏向です。
>それに向けた外交が日本第一かもしれないのに、ここを固定的にとらえ、また、米国をかえようという考えすら浮かばす、ひたすらどこになびくか考えている
では、あなたは米国を変えようと、なにかしているのですか?或いは、こうすれば、米国は変わる、みたいか日本第一の観点からの秘策があるのですか?あなたは米国に「なびく」親米論を日頃からひたすら展開しているではないですか。
ともかく、興味があるから、教えて下さい。
>>25
>この文章の筆者は、プーチンのウクライナ侵略をロシア第一のあらわれと考えているようです
国語の添削ではありませんが、不正解ですね。
「米国による覇権回復戦略、「米対中ロ新冷戦」に対する先制攻撃こそがプーチン・ロシアによる「特別軍事作戦」、ウクライナ戦争だったのではないか。」
この文の筆者は、自国第一主義が発動する背景、原因を明確に書いてますよ。よく読みましょう。従って、あなたのように、プーチンロシアを一方的に「侵略」とは規定していません。
あなたは、おそらく先ず前提として、アメリカ帝国による覇権が今後も続く、否続くべきだ、という信念が根底にあるのでしょうね。違いますか?つまり、アメリカ帝国覇権による世界秩序は公正である、と。そうでしょ?
>自国第一の内容はプーチンや習がだれかに交代すれば、ロシアでも中共でもかわってくる程度のものであり、それに向けた外交が日本第一かもしれないのに、ここを固定的にとらえ
上記のように、まるで習氏やプーチン氏の個人的性格や彼らの特異な思想と行動が、アメリカ帝国に楯突かせているだけだ、と。習氏やプーチン氏がいなくなれば、またアメリカ帝国に平伏す国に戻るだろう、と。
あなたにとっての「固定」とは、アメリカ帝国の変わらない覇権なのです。
しかし、現実の国際社会は、アメリカ帝国の覇権が政治的経済的に揺らいでいる。理由は中露、中東、非米諸国の異議申し立てや政治経済的台頭が強まっているからです。アメリカ帝国のご都合主義的ルールに異を唱える、それこそが「自国第一主義」の本質です。
そして、あなたが平伏すアメリカ帝国は、戦争により、武力により、謀略により、従わない国々をねじ伏せて言うことを聞かせてきた好戦的国家です。
そのアメリカ帝国の覇権は正しいのか否か、問われているのは、そこだと私は認識しています。あなたと違って。
>>30
わたしは長い間、日本の親米の人たちは、米国はひどい国ではあるが、
問題がいっぱいの国ではあるが、なんと言っても強力であり高いみかじめ料を
払っても米国に主権の一部をわたしてもその庇護のもとにいるのが賢明だ、と
考えていると思ってきました。
わたしの若い頃は石油ショックで日本は大変な目にあった記憶が生々しくあり
イランと日本の友好は日本にとって死活的重要さを持つとたいていの日本人は
考えていたように思います。
しかし米国の横やりが入ります。
イランと仲良くするのは許さんと。
日本にとって大きな国益の喪失をともなうことです。
イランと日本の縁が切れないように多くの日本人が努力しました。
現在です。
驚くことに親米日本人の対イランへの視線が米国人と同じようになってきています。
はっきり言えば憎しみを感じさせる。
自分を米国人に同化させている。
もう親米なんてものじゃない。
yellow Yankeeそのものになってきている。
「小学生」にも強くそれを感じます。
困ったことにいま彼(彼女)はごく普通にいるということです。
念のために言っておきますがわたしはイランなんて国としてはちっとも好きじゃ
ありません。
元々宗教嫌いで、坊主は宗教を問わずみなペテン師と書いたことがあります。
ですから、宗教国家なんて大嫌い。
でも国益がかかっていればべつです。
エネルギーと食料の輸出国は大嫌いでも親しくしなくてはいけない。