中露はネオコンの侵害に悩んで来た。ウクライナ侵攻けしからん！と日本人はロシア人を非難するが、ロシア人にとってはドニエプル以東の親露人をセレンスキー一派の民族浄化の狼藉から救済するという聖戦なのだ。そしてプーチンは目的を達した。残すは有効なデフェンスの維持だけだ。デフェンスに要するロードはオフェンスに要するロードの３分の１以下で済む。ロシアにとっては軽い負担。

ネオコンの本質を見抜いた中国は一早く南中國海の支配権を握り、尖閣を含む東中国海の制海権をも手にしている。ロシア同様、これからやって来る日米軍の侵害を跳ね返すデフェンス力は中国により既に十分確保されている。中国はそれを維持しながら臨む体制にある。

日米が中露に対してことさら挑発するのは米国が既に準禁治産者に突入し、ちょっとした弾みで正真正銘の禁治産者に陥落する恐れがあるからだろう。

因みに日本は禁治産者に陥落寸前に満州事変を起こし米国とやり合って大敗北を喫し、ドル本位を強いられ、やっと経済が正常に戻ったのだが、米国はあの当時の日本ほどには馬鹿ではない。ウオール街の頭にあるのは、中国の片足くらいを日本にもぎ取らさせて半身不随の中国と対等に渡り合い中国から世界通貨の合意を取り付け、建国以来最大のシクジリをカモフラージュしたいところだろう。

幸い、日本人は一億総ゼレンスキーになっており、岸田氏はあのバイデンにゼレンスキと同じようにハグするほど惚れ込んでいる。米国にとっては好機到来。米国の対中国中傷がこのところ多くなっているのは嫌中のおめでたい日本人に向けたメッセージだ。大和民族の誇りの影も無くなっている。嘆かわしい。