• このエントリーをはてなブックマークに追加

中庸左派さん のコメント

>14万人以上の韓国人と約37,000人のアメリカ兵が死亡したその紛争の再発を防ぐことは、依然として二国間の最大の関心事である

 アメリカ帝国はどうかわからないが、少なくとも韓国にとっては、「最大の関心事」だろう。

 とはいえ、一方、では北朝鮮に関心があるか、と聞かれて、韓国国民はあまり関心がないとのことだ。

「韓国人の本音は「統一より平和共存」

「統一に対する本音がうかがえるのが、「戦争せず平和に共存できるなら統一は必要ない」という考え方についての賛否だ。これには56・5%の人が同意した。この考えを否定し「あくまでも統一をめざすべきだ」という立場を取ったのは25・4%だった。」

https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20210728/se1/00m/020/002000d

 ごく常識的姿勢に思われる。対立、衝突よりは現状維持。まして、戦争などトンデモナイ!!これがフツーの人間心理だと信じている。

 このあたり、一つの中国、台湾についても事情は、ホンネレベルでは同じだろう。

 対立を煽るのはアメリカ帝国であり、その腰巾着我が日本。日本国民としては、情けない限りだ。

 日本はやたら、拉致被害者問題やミサイル問題で北朝鮮を敵視しているが、拉致被害者問題を解決したいなら、国交正常化するしかなかろう。

https://www.genron-npo.net/world/archives/6941.html

 日本のような拳を振り上げるだけの対北朝鮮外交は稚拙ではないか。恫喝や居丈高になるだけの「交渉」は、私自身はゼッタイに上手く行かないと見ている。

 韓国のハナシに戻ると、国内世論の反映として見た時、韓国政権は文在寅政権のように対北朝鮮融和派もシッカリ根付いている。その意味では、中長期的にバランスがとれた形に収斂するのではないか?

 日本のように、主流権威筋メディアが対米追随論調を垂れ流すだけの偏った言論状況より、政策のハバの面から見ても、韓国のほうが健全ではなかろうか?

 ただ、GlobalTimesに寄稿した次のようなコラムニストの見解を読むと、立場によってどう映るかは随分違うようだ。中国は尹氏に怒りの目を向けているのかもしれない。

「韓国の尹錫烈(ユン・ソクヨル)大統領が、またしても驚くべき発言をした。日本が「100年前の歴史のために跪かなければならない」という考え方は受け入れられないとし、まるで日本が第二次世界大戦中に行った残虐行為を反省しないことが合理的であるかのように、そして "無知 "で "日本を過度に追い込む "のは韓国人と中国の人々であるかのように述べたのです。ユン氏は韓国社会を侮辱しているのではないだろうか?」

「ユン氏の対日発言が多くの韓国人の怒りに火をつけたとき、韓国大統領は "USダディ "に会うためにアメリカ行きの飛行機の中で幸せそうに座っていた。彼の最近の発言は、韓国が米国に全面的に傾斜し、どんな犠牲を払っても日本を宥め、中国とロシアに対しては強硬で敵意さえ見せるという、ソウルの新しい外交姿勢を形成した。彼は韓国を長期的な戦略姿勢から逸脱させ、アジア太平洋における米国の新たな戦略的手先として行動させようとしており、韓国の戦略界では多くの人々が困惑している。」

「最近、ユン氏は台湾問題について、"台湾問題は単に中国と台湾の間の問題ではなく、北朝鮮の問題と同様に世界的な問題である "と主張し、無茶苦茶な発言をした。」

「韓国は、中韓の長年の協力関係や市場規範、道徳規範に関係なく、米国とのチップ同盟に専念している。」

「私の考えでは、ユン氏は米国と日本の下僕であり、中国とロシアを鼻にかけて扱う韓国の右派政治家の代表である。彼は、日中国交樹立以来、中国に対して最も非友好的な韓国大統領であり、韓国社会における反中感情の実際の扇動者の1人になっている。ユン氏は韓国を悪の道へ突き進んでいる。」

「ユン氏は、韓国が持続的な繁栄を達成した理由のひとつが、過去数十年間、あらゆる方面との複雑な関係を効果的にバランスさせてきたことにあることを忘れている。そのおかげで、紛争が断続的に発生する半島にありながら、韓国はあらゆるマイナス要因を封じ込め、韓国への開発資源が集中する珍しいパターンを作り上げることができた。米国は韓国の同盟国であり、中国は韓国にとって絶対的な貿易相手国であり、"韓流 "を牽引する主役となっている。中国に対するユンのお粗末な態度は、一種の裏切り行為である。韓国が誇る資本を過大評価し、中国のような巨人をいつでも叱りつけ、攻撃できるイニシアチブを自分が持っていると傲慢に考えている。」
 
https://www.globaltimes.cn/page/202304/1289853.shtml

 などなど、このコラムニスト氏はかなり激しく罵っているカンジである。
 いずれにしても、世界の政治経済において、中国はますます存在感が強まっているのは、日韓ともに受け止めざるをえない。日本も韓国も対米追従だけの時代は終わらせるべきだ。
No.12
17ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。