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りゃんさん のコメント

記事中に「キッシンジャーのさらされた同調圧力」について、なんらかのエビデンスがあるのかとおもいつつ読んだが、見当たらない。「キッシンジャーのさらされた同調圧力」は、孫崎さんの単なる個人的感想なのだろう。あいかわらず、煽られているヒトビトを見かける。

むしろ記事中には「台湾についてはどうだろうか」とか「ポドリャク氏はさらに痛烈にこう言った。「残念なことに、10か月の戦争の後でも、キッシンジャー氏は何も理解していなかった…この戦争の性質も、世界秩序への影響も。・・・」」とあるのだから、要するにキッシンジャーは、G7側の大きな世界戦略を理解してなかったが徐々に理解してきた、ということを記事の趣旨tとして読むべきだろうと思う。G7側の大きな世界戦略とは、「ユーロ大西洋とインド大西洋の安全保障の連動性」のことであり、その一部に露宇戦争が位置つけられるということだ。

わたしの個人的感想だが、わたし自身は、ここで何度も書いたように、ウクライナがロシアの勢力圏であることにとくに反対ではなかった。ただし、それは外交とカネとで実現されなければならなかった。外交であれば、これも戦争がはじまったころにわたしはよく書いていたが、ロシア系「住民」を立ち退かせるかわりに立ち退き料としてクリミアを手に入れるというようなことも実現できたかもしれない。こういうのが外交交渉だ。

その実現性をぶち壊したのがプーチンがしかけた戦争だ。戦争をしかけ、非武装の住民を多数虐殺したからには、もうウクライナ側も簡単には後に引けない。ウクライナ側の「大攻勢」は、NATOからの援助にしても、そのほかなんにせよ、一度きりだとおもわれるので、その後には外交交渉もありうるのだろうが、中共の停戦努力は、かたちだけのものに終わるだろうとおもっている。
No.11
18ヶ月前
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。