りゃんさん のコメント
このコメントは以下の記事についています
安全保障と少し違うが、有名な言葉に「一人の生命は地球より重い」がある。 1977 年日本赤軍グループがムンバイを離陸直後、搭乗の日航機をハイジャックし、 人質の身代金として 600 万ドル(約 16 億円)と、日本で服役および勾留中の 9 名の釈放と日本赤軍への参加を要求し、拒否された場合、または回答が無い場合は人質を順次殺害すると警告した。 この時、として身代金を支払い、超法規的措置で獄中メンバーらの引き渡しを行った。日本国内では「テロに屈するな」という声はまだ主流ではない。 では今はどうなのだろうか。 まず「ロシアは国際法を破ってウクライナを侵攻した。これは批判されるべきである」との声がある。それはその通りである。次いで、「ではどうするか」の問題である。 軍事や制裁で、ロシア軍を侵攻全の所にまで押し戻す。有力な政策でありそうである。だが経済制裁は機能しなかった。制裁にもかかわらずロシアの GDP の落ち込み
https://www.newsweek.com/kissinger-tells-nato-ignore-putin-threats-1801278
キッシンジャーについては、孫崎さんも最近記事に取り上げている。
https://ch.nicovideo.jp/magosaki/blomaga/ar2150171
わたしの今回引用したニューズウィークの記事は、その孫崎さんのとりあげた記事とも重なりおもしろいが、わたしがとても感心したのは、記事の最後の部分。
As for NATO, Kissinger said Russia would also benefit from Ukraine joining the bloc.
"If I talked to Putin, I would tell him that he, too, is safer with Ukraine in NATO," he said.
というキッシンジャーの発言のところだ。キッシンジャーは超高齢だが、いまだに発想が非凡かつ正しいとおもった。キッシンジャーがこう考える理由を、皆様、虚心坦懐に考えてみられると良いとおもう。
露宇戦争の帰趨自体に関係なく、このままではロシアは(さらに)衰退していくとわたしは思っている。中共が中央アジアサミットを開いた。その先にはシベリアの資源と北極航路の独占、旧ソビエト圏への人口侵略による実質的な領土拡張も中共の展望にあるだろう。
ロシアが弱ってよろこぶのは米国だけではない。マクロンは、ロシアを中共のune forme de vassalisationとみている。
プーチン一派はもうしょうがないとおもうが、一般のロシア人は、自国がこのままでいいのか、よく考えた方がよかろう。衰退を少しでもくい止めたければ、一刻も早く戦争をロシア側からやめるしかない。
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