記事へ戻る りゃんさん のコメント りゃん === 対象国の悪を見ていない訳でない。しかし「その悪はその国の歴史的な流れで変化するのであり、軍事的対決は無用の悲劇を双方に出す」という考え === これ↑がある時期のある国際関係についてあてはまるのだとしても、普遍的にあてはまるのかどうか。考察が必要だとおもいます。 わたしは朝鮮半島には日本は関わるべきではなかったし、今後もできるだけ関わらないようにすべきだという考えですが、仮に日露戦争がなければ、朝鮮半島は現在はロシア領であっただろうし、ロシアにとっては地政学的意味がクリミアやウクライナよりも同等以上なので、クリミアやウクライナでさえけっして手放すつもりがないロシアが朝鮮半島を決して手放すことなどないだろうとおもいます。この何十年の間に、朝鮮人は抵抗もしたでしょうが、ソ連やロシアがやってきたことを考えると、抵抗する以上に多数の朝鮮人が大虐殺されたり、強制移住されたりしたことも間違いないだろうと思いますね。それでも「その悪はその国の歴史的な流れで変化するのであり、軍事的対決は無用の悲劇を双方に出す」のでしょうか。 仮定のはなしではだめだというのなら、ナチスドイツがソ連を侵略したとき、ソ連は軍事的対決すべきではなかったんでしょうか。侵略を受け入れて奴隷化されつつ、ドイツのナチス勢力が「ドイツの歴史的な流れで変化」するのを待つべきだったのでしょうか。 それでも、戦争しないですめば、もちろんそれが第一です。米国とは何か。中共の台湾侵略戦争を防ぐという意味では、アメリカは平和勢力だとおもいます。昨今の情勢を見ていると、アメリカの戦争防止工作が徐々に成功しているようで何よりです。秦剛失脚?やロケット軍幹部粛清の背景にはたぶん米国がいるだろうし、中共経済の没落と習近平の経済失政を背景に、今後は戦争勢力である習近平の失脚が語られるようになるでしょう。フィリピンもベトナムもその点では米国支持でしょう。 No.7 15ヶ月前 Post このコメントは以下の記事についています 新刊『同盟は家臣ではない』、第一章:安全保障を考える時の視点、1;福田赳夫:「一人の生... 孫崎享のつぶやき 元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。 » このブロマガへ
りゃん === 対象国の悪を見ていない訳でない。しかし「その悪はその国の歴史的な流れで変化するのであり、軍事的対決は無用の悲劇を双方に出す」という考え === これ↑がある時期のある国際関係についてあてはまるのだとしても、普遍的にあてはまるのかどうか。考察が必要だとおもいます。 わたしは朝鮮半島には日本は関わるべきではなかったし、今後もできるだけ関わらないようにすべきだという考えですが、仮に日露戦争がなければ、朝鮮半島は現在はロシア領であっただろうし、ロシアにとっては地政学的意味がクリミアやウクライナよりも同等以上なので、クリミアやウクライナでさえけっして手放すつもりがないロシアが朝鮮半島を決して手放すことなどないだろうとおもいます。この何十年の間に、朝鮮人は抵抗もしたでしょうが、ソ連やロシアがやってきたことを考えると、抵抗する以上に多数の朝鮮人が大虐殺されたり、強制移住されたりしたことも間違いないだろうと思いますね。それでも「その悪はその国の歴史的な流れで変化するのであり、軍事的対決は無用の悲劇を双方に出す」のでしょうか。 仮定のはなしではだめだというのなら、ナチスドイツがソ連を侵略したとき、ソ連は軍事的対決すべきではなかったんでしょうか。侵略を受け入れて奴隷化されつつ、ドイツのナチス勢力が「ドイツの歴史的な流れで変化」するのを待つべきだったのでしょうか。 それでも、戦争しないですめば、もちろんそれが第一です。米国とは何か。中共の台湾侵略戦争を防ぐという意味では、アメリカは平和勢力だとおもいます。昨今の情勢を見ていると、アメリカの戦争防止工作が徐々に成功しているようで何よりです。秦剛失脚?やロケット軍幹部粛清の背景にはたぶん米国がいるだろうし、中共経済の没落と習近平の経済失政を背景に、今後は戦争勢力である習近平の失脚が語られるようになるでしょう。フィリピンもベトナムもその点では米国支持でしょう。 No.7 15ヶ月前 Post このコメントは以下の記事についています 新刊『同盟は家臣ではない』、第一章:安全保障を考える時の視点、1;福田赳夫:「一人の生... 孫崎享のつぶやき 元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。 » このブロマガへ
対象国の悪を見ていない訳でない。しかし「その悪はその国の歴史的な流れで変化するのであり、軍事的対決は無用の悲劇を双方に出す」という考え
===
これ↑がある時期のある国際関係についてあてはまるのだとしても、普遍的にあてはまるのかどうか。考察が必要だとおもいます。
わたしは朝鮮半島には日本は関わるべきではなかったし、今後もできるだけ関わらないようにすべきだという考えですが、仮に日露戦争がなければ、朝鮮半島は現在はロシア領であっただろうし、ロシアにとっては地政学的意味がクリミアやウクライナよりも同等以上なので、クリミアやウクライナでさえけっして手放すつもりがないロシアが朝鮮半島を決して手放すことなどないだろうとおもいます。この何十年の間に、朝鮮人は抵抗もしたでしょうが、ソ連やロシアがやってきたことを考えると、抵抗する以上に多数の朝鮮人が大虐殺されたり、強制移住されたりしたことも間違いないだろうと思いますね。それでも「その悪はその国の歴史的な流れで変化するのであり、軍事的対決は無用の悲劇を双方に出す」のでしょうか。
仮定のはなしではだめだというのなら、ナチスドイツがソ連を侵略したとき、ソ連は軍事的対決すべきではなかったんでしょうか。侵略を受け入れて奴隷化されつつ、ドイツのナチス勢力が「ドイツの歴史的な流れで変化」するのを待つべきだったのでしょうか。
それでも、戦争しないですめば、もちろんそれが第一です。米国とは何か。中共の台湾侵略戦争を防ぐという意味では、アメリカは平和勢力だとおもいます。昨今の情勢を見ていると、アメリカの戦争防止工作が徐々に成功しているようで何よりです。秦剛失脚?やロケット軍幹部粛清の背景にはたぶん米国がいるだろうし、中共経済の没落と習近平の経済失政を背景に、今後は戦争勢力である習近平の失脚が語られるようになるでしょう。フィリピンもベトナムもその点では米国支持でしょう。
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