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りゃんさん のコメント

「米国から、あるいは米国政府をもあやつるものから、ウクライナの戦争をしかけたのであり、露宇戦争はロシアがはじめたのではない」
というのが、このブログの常連寄稿者のあいだでは中心的な意見だ。

こういう意見に接するたびにおもうのが、ならばなぜ今回の記事のように米国内には強い葛藤がみられるのかということだ。
もちろん葛藤をゼロにできるわけはないが、米国からはじめたにしては、葛藤が激しすぎないか。
NATO各国からウクライナへの武器供与のスピードも遅く、反転攻勢の成功如何も左右している。
これも、米国から、あるいは米国政府をもあやつるものから、ウクライナの戦争をしかけたのなら、おかしくないか。

似た論調に、「軍産複合体が」というのもある。しかし米国はウクライナに弾薬供与もろくにできていないではないか。
それなのに、今後の予算がどうなるかわからないから、米国内の兵器産業も増産への動きは活発とはいえない。

こうした事実を素直に見れば、米国、米国の軍産複合体、あるいは米国政府をもあやつるものは、少なくともこうした大規模な戦争が一定以上長期にわたるとは、開戦前までは、思っていなかったであろうことが無理なく想像できる。

わたしから言わせれば、陰謀論者たちはここを外して、滑稽な議論を繰り広げている。朝鮮戦争は米国側からしかけた、というような。
No.2
14ヶ月前
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。