記事へ戻る 中庸左派さん のコメント 中庸左派 ハマスの軍事力行使をテロと呼ぶかどうか、これは西側の傀儡を見分けるリトマス試験紙になると考えている。 その証拠に、松野官房長官はハマスの行為を「テロ」と決めつけて、「断固として非難する」と明言した。 https://jp.reuters.com/world/mideast/MF675NRXEBNB7IJVMZB6PNWTV4-2023-10-12/ 日本はアメリカ帝国の傀儡だから、驚きはない。情けなくはなるが。 しかし、このテロという表現を無思慮に使用することは、一方の勢力に偏って肩入れすることになり、公正公平な姿勢、或いは中立姿勢とは言えなくなる。 また、テロという呼称は、民族対立状況においては慎重になるべきだ。何故なら、テロという言葉は、問題や原因を隠蔽して、一方的に断罪する際に使用されがちであるから。 しかも、時には権力者が民衆の正当な抵抗を犯罪として取り締まり、弾圧するための表現手法になっている側面がある。 だから、私はハマスの軍事力行使をテロとは呼ばない。むしろ、何度も書いているが、私はハマスは植民地解放闘争、民族解放闘争を遂行していると評価している。 ただし、私はハマスは軍事力においてはイスラエルに及ばないから、即時停戦するべきで、人命尊重を最優先するべきと考えている。 では、何故、ハマスの大義を認めるのか?それは、事実現実を公正に見たうえで、そのような結論に達した、ということである。 そもそも、ガザ地区を実効支配するハマスをテロ組織と決めつけることは、オカシイのではないか? ハマスは国家を統治している或いは自治政府と見ることが出来る。だから、自衛権は当然に認められるべきで、ガザ地区の住民は、イスラエルにより、日々生存を脅かされていたのだから、ハマスの軍事力行使は自衛権の発動と見ることは可能だろう。 https://www.amnesty.org/en/latest/news/2022/02/israels-apartheid-against-palestinians-a-cruel-system-of-domination-and-a-crime-against-humanity/ https://www.middleeasteye.net/opinion/israel-apartheid-amnesty-report-walls-crumbling アムネスティインターナショナルはイスラエルによるパレスチナ人に対する迫害、虐殺をアパルトヘイトと呼んだ。 元イスラエル国防軍司令官アミラム・レビン氏は、「ヨルダン川西岸の軍事支配をナチスドイツに喩え」たという。 https://www.timesofisrael.com/ex-idf-general-likens-military-control-of-west-bank-to-nazi-germany/ 「言いにくいが、これが真実だ。ヘブロンを見てごらん、アラブ人が使えない通り、ユダヤ人しか通れない通りを見てごらん」 「ナチス・ドイツとの具体的な類似点が見られるかどうか質問され、レビンはこう答えた:「もちろんだ。痛いし、いいことではないが、これが現実だ。しかし、それが現実なのだ」」 また、イスラエルの右派の本音については、次のような記事もあった。 https://starkrealities.substack.com/p/israel-fostered-the-rise-of-hamas 「別の米政府高官は、イスラエルとパレスチナの紛争を解決するための進展の可能性を消滅させるという、はるかに邪悪なイスラエルの狙いを強調した。イスラエルの右派組織の一部では、ハマスやその他のグループが支配権を握れば、和平プロセスとの関わりを拒否し、いかなる合意も台無しにするだろうと考えていた。 そうなれば、イスラエルはパレスチナ側に「平和のパートナー」がいないと嘆きながら、2国家解決へのリップサービスを続けることができる。その間にイスラエルは、パレスチナの家屋を取り壊し、ヨルダン川西岸のイスラエル人入植地をさらに許可し、イスラエル占領地にパレスチナ国家を建設することを妨げることで、「現場の事実」を変え続けるだろう。」 「イスラエル右派の目には、イスラエルにとっての真の脅威はハマスの暴力やテロリズムではなく、和平合意やパレスチナ国家の樹立にある。」 ネタニヤフは、エジプトの警告を無視したというが、それはガザ地区を民族浄化するための口実として、ハマスの軍事力行使を利用するためだったのだろうか? ともかく、客観的にはイスラエルの入植者が日々パレスチナ人を脅かしてきたことは事実だ。パレスチナ人を無視した頭ごなしの中東和平を目論んだ報いをイスラエルが受けているなら、自業自得ではないか。 西側の傀儡はハマスの軍事力行使をテロというが、私はそこにまたぞろ凡庸な悪を見い出している。 ハマスをテロリストと呼ぶ輩は、自らが結果的にアパルトヘイトを支持加担しているに等しいことに気づいていない。従って、愚か者である。 No.11 13ヶ月前 Post このコメントは以下の記事についています 米英独仏伊首脳は9日電話会談し、「ハマスによる恐ろしいテロ行為への明白な非難」イスラエ... 孫崎享のつぶやき 元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。 » このブロマガへ
中庸左派 ハマスの軍事力行使をテロと呼ぶかどうか、これは西側の傀儡を見分けるリトマス試験紙になると考えている。 その証拠に、松野官房長官はハマスの行為を「テロ」と決めつけて、「断固として非難する」と明言した。 https://jp.reuters.com/world/mideast/MF675NRXEBNB7IJVMZB6PNWTV4-2023-10-12/ 日本はアメリカ帝国の傀儡だから、驚きはない。情けなくはなるが。 しかし、このテロという表現を無思慮に使用することは、一方の勢力に偏って肩入れすることになり、公正公平な姿勢、或いは中立姿勢とは言えなくなる。 また、テロという呼称は、民族対立状況においては慎重になるべきだ。何故なら、テロという言葉は、問題や原因を隠蔽して、一方的に断罪する際に使用されがちであるから。 しかも、時には権力者が民衆の正当な抵抗を犯罪として取り締まり、弾圧するための表現手法になっている側面がある。 だから、私はハマスの軍事力行使をテロとは呼ばない。むしろ、何度も書いているが、私はハマスは植民地解放闘争、民族解放闘争を遂行していると評価している。 ただし、私はハマスは軍事力においてはイスラエルに及ばないから、即時停戦するべきで、人命尊重を最優先するべきと考えている。 では、何故、ハマスの大義を認めるのか?それは、事実現実を公正に見たうえで、そのような結論に達した、ということである。 そもそも、ガザ地区を実効支配するハマスをテロ組織と決めつけることは、オカシイのではないか? ハマスは国家を統治している或いは自治政府と見ることが出来る。だから、自衛権は当然に認められるべきで、ガザ地区の住民は、イスラエルにより、日々生存を脅かされていたのだから、ハマスの軍事力行使は自衛権の発動と見ることは可能だろう。 https://www.amnesty.org/en/latest/news/2022/02/israels-apartheid-against-palestinians-a-cruel-system-of-domination-and-a-crime-against-humanity/ https://www.middleeasteye.net/opinion/israel-apartheid-amnesty-report-walls-crumbling アムネスティインターナショナルはイスラエルによるパレスチナ人に対する迫害、虐殺をアパルトヘイトと呼んだ。 元イスラエル国防軍司令官アミラム・レビン氏は、「ヨルダン川西岸の軍事支配をナチスドイツに喩え」たという。 https://www.timesofisrael.com/ex-idf-general-likens-military-control-of-west-bank-to-nazi-germany/ 「言いにくいが、これが真実だ。ヘブロンを見てごらん、アラブ人が使えない通り、ユダヤ人しか通れない通りを見てごらん」 「ナチス・ドイツとの具体的な類似点が見られるかどうか質問され、レビンはこう答えた:「もちろんだ。痛いし、いいことではないが、これが現実だ。しかし、それが現実なのだ」」 また、イスラエルの右派の本音については、次のような記事もあった。 https://starkrealities.substack.com/p/israel-fostered-the-rise-of-hamas 「別の米政府高官は、イスラエルとパレスチナの紛争を解決するための進展の可能性を消滅させるという、はるかに邪悪なイスラエルの狙いを強調した。イスラエルの右派組織の一部では、ハマスやその他のグループが支配権を握れば、和平プロセスとの関わりを拒否し、いかなる合意も台無しにするだろうと考えていた。 そうなれば、イスラエルはパレスチナ側に「平和のパートナー」がいないと嘆きながら、2国家解決へのリップサービスを続けることができる。その間にイスラエルは、パレスチナの家屋を取り壊し、ヨルダン川西岸のイスラエル人入植地をさらに許可し、イスラエル占領地にパレスチナ国家を建設することを妨げることで、「現場の事実」を変え続けるだろう。」 「イスラエル右派の目には、イスラエルにとっての真の脅威はハマスの暴力やテロリズムではなく、和平合意やパレスチナ国家の樹立にある。」 ネタニヤフは、エジプトの警告を無視したというが、それはガザ地区を民族浄化するための口実として、ハマスの軍事力行使を利用するためだったのだろうか? ともかく、客観的にはイスラエルの入植者が日々パレスチナ人を脅かしてきたことは事実だ。パレスチナ人を無視した頭ごなしの中東和平を目論んだ報いをイスラエルが受けているなら、自業自得ではないか。 西側の傀儡はハマスの軍事力行使をテロというが、私はそこにまたぞろ凡庸な悪を見い出している。 ハマスをテロリストと呼ぶ輩は、自らが結果的にアパルトヘイトを支持加担しているに等しいことに気づいていない。従って、愚か者である。 No.11 13ヶ月前 Post このコメントは以下の記事についています 米英独仏伊首脳は9日電話会談し、「ハマスによる恐ろしいテロ行為への明白な非難」イスラエ... 孫崎享のつぶやき 元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。 » このブロマガへ
その証拠に、松野官房長官はハマスの行為を「テロ」と決めつけて、「断固として非難する」と明言した。
https://jp.reuters.com/world/mideast/MF675NRXEBNB7IJVMZB6PNWTV4-2023-10-12/
日本はアメリカ帝国の傀儡だから、驚きはない。情けなくはなるが。
しかし、このテロという表現を無思慮に使用することは、一方の勢力に偏って肩入れすることになり、公正公平な姿勢、或いは中立姿勢とは言えなくなる。
また、テロという呼称は、民族対立状況においては慎重になるべきだ。何故なら、テロという言葉は、問題や原因を隠蔽して、一方的に断罪する際に使用されがちであるから。
しかも、時には権力者が民衆の正当な抵抗を犯罪として取り締まり、弾圧するための表現手法になっている側面がある。
だから、私はハマスの軍事力行使をテロとは呼ばない。むしろ、何度も書いているが、私はハマスは植民地解放闘争、民族解放闘争を遂行していると評価している。
ただし、私はハマスは軍事力においてはイスラエルに及ばないから、即時停戦するべきで、人命尊重を最優先するべきと考えている。
では、何故、ハマスの大義を認めるのか?それは、事実現実を公正に見たうえで、そのような結論に達した、ということである。
そもそも、ガザ地区を実効支配するハマスをテロ組織と決めつけることは、オカシイのではないか?
ハマスは国家を統治している或いは自治政府と見ることが出来る。だから、自衛権は当然に認められるべきで、ガザ地区の住民は、イスラエルにより、日々生存を脅かされていたのだから、ハマスの軍事力行使は自衛権の発動と見ることは可能だろう。
https://www.amnesty.org/en/latest/news/2022/02/israels-apartheid-against-palestinians-a-cruel-system-of-domination-and-a-crime-against-humanity/
https://www.middleeasteye.net/opinion/israel-apartheid-amnesty-report-walls-crumbling
アムネスティインターナショナルはイスラエルによるパレスチナ人に対する迫害、虐殺をアパルトヘイトと呼んだ。
元イスラエル国防軍司令官アミラム・レビン氏は、「ヨルダン川西岸の軍事支配をナチスドイツに喩え」たという。
https://www.timesofisrael.com/ex-idf-general-likens-military-control-of-west-bank-to-nazi-germany/
「言いにくいが、これが真実だ。ヘブロンを見てごらん、アラブ人が使えない通り、ユダヤ人しか通れない通りを見てごらん」
「ナチス・ドイツとの具体的な類似点が見られるかどうか質問され、レビンはこう答えた:「もちろんだ。痛いし、いいことではないが、これが現実だ。しかし、それが現実なのだ」」
また、イスラエルの右派の本音については、次のような記事もあった。
https://starkrealities.substack.com/p/israel-fostered-the-rise-of-hamas
「別の米政府高官は、イスラエルとパレスチナの紛争を解決するための進展の可能性を消滅させるという、はるかに邪悪なイスラエルの狙いを強調した。イスラエルの右派組織の一部では、ハマスやその他のグループが支配権を握れば、和平プロセスとの関わりを拒否し、いかなる合意も台無しにするだろうと考えていた。
そうなれば、イスラエルはパレスチナ側に「平和のパートナー」がいないと嘆きながら、2国家解決へのリップサービスを続けることができる。その間にイスラエルは、パレスチナの家屋を取り壊し、ヨルダン川西岸のイスラエル人入植地をさらに許可し、イスラエル占領地にパレスチナ国家を建設することを妨げることで、「現場の事実」を変え続けるだろう。」
「イスラエル右派の目には、イスラエルにとっての真の脅威はハマスの暴力やテロリズムではなく、和平合意やパレスチナ国家の樹立にある。」
ネタニヤフは、エジプトの警告を無視したというが、それはガザ地区を民族浄化するための口実として、ハマスの軍事力行使を利用するためだったのだろうか?
ともかく、客観的にはイスラエルの入植者が日々パレスチナ人を脅かしてきたことは事実だ。パレスチナ人を無視した頭ごなしの中東和平を目論んだ報いをイスラエルが受けているなら、自業自得ではないか。
西側の傀儡はハマスの軍事力行使をテロというが、私はそこにまたぞろ凡庸な悪を見い出している。
ハマスをテロリストと呼ぶ輩は、自らが結果的にアパルトヘイトを支持加担しているに等しいことに気づいていない。従って、愚か者である。
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