りゃんさん のコメント
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英国ガーディアン紙 「中国には親パレスチナとしての歴史があるが、現在は外交上の難題に直面」( China has a history of being pro-Palestinian, but now faces diplomatic conundrum ) 米国との対立と反ユダヤ主義の流れが、中国政府のイスラエルへの接近に逆らっている 中国はガザ停戦の早期支持者であり、パレスチナ問題の解決に向けて広範な協議を呼びかけてきた。しかしアナリストらは、状況は複雑で、中国政府が何を達成することを期待しているのか、そしてどうすればそこに到達できるのかは明らかではないと述べている。 中国政府は毛沢東時代からパレスチナ人を支持 しており、長らく二国家解決を主張してきたが、 イスラエルとの接近を強めており 、不干渉原則を堅持する中立政党を自称している。 中国政府はまた、主要な経済的利益を有する中東において、 最小限ながら拡大
中共は現在の世界で組織的かつ大量にムスリムを弾圧している第一の国である。この事実を認められないで、意味不明にわめくヒトビトもいるが、事実は事実である。
その一方、ウイグルは一帯一路のカナメの土地であり、この地をうまく経営できないということは、一帯一路の破綻を意味する(客観的にはすでに破綻しかかっているが)。
こういう事情があるため、中共はイスラム原理主義勢力がウイグルにはいりこむことを何より恐れている。だからイスラム原理主義勢力とは融和第一に考える。ここを指摘しないで「中国は、発展途上国のリーダーとしての評判を維持することが国際情勢において最優先事項であると考えている」というような分析は皮相的に感じられる。
2、中共が、ハマスの今回のテロを肯定したらどうなるだろうか(まだ中共はそこまでしていないようだが)。それはもちろん、ウイグルによるテロもまた肯定される道をひらくのである。
3、中共国内で反ユダヤ主義がひろがっているそうだが、中共がイスラエルを敵にしたらどうなるだろうか。イスラエルはイスラム原理主義勢力とのつきあいは長く深い。イスラム国へカネを出しているのではないかと取り沙汰さらたこともある。そうするとイスラエルが潜在的な影響力をイスラム原理主義勢力に行使しウイグルを通じて中共を攻撃することもありうるだろう。
4、これらを要するにどういうことか。中共は本来はすでに今回の出来事でも平和的に解決するためのパワーはもっているのだ。いま「中国政府は深く複雑な地域において真の解決策をもたらすのに十分な強い影響力をまだ持っていない」などと考えているようでは、この先も持つことはないだろう。
そのパワーを妨げていることのひとつが、ウイグルに対する非人道的な取り扱いである。ここをあらためない限り、中共が中東で真のパワーを発揮できる日はこない。
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