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りゃんさん のコメント

わたしはゆとり教育世代で、こどものころは親戚のおじさんに
ゆとりちゃんと呼ばれたりしていた。

そのころにもこの手の議論がよくあった。
「エクセターのハークネス法」のはなしではなく、もっと漠然と、
「米国の教育では討論を重視している」というようなはなしだったとおもう。
それを聞いてわたしは、数学を討論でどうやって学ぶのだ、とかおもったりしていた(※)。

※日本の中学高校レベルの数学のはなしである。

いま「エクセターのハークネス法」のはなしを聞いてやはり同じことをおもうが、一方で、たとえば今のガザ戦争の問題を教えるなどは、そういう教育が適しているだろうと想像する。ただし、うまくいかせるには、生徒の資質はもちろんだが、それ以上に教師の実力が重要だろう。生徒ひとりひとりの議論を聞きながらうまく気づきを与え、突拍子もない質問にも適切に答え、全体の方向性をそれとなく誘導してゆくというのは、なみたいていのことではない。

さらに想像するのは、「エクセターのハークネス法」は「既存の知識を理解する教育」と別に矛盾しない。生徒たちは、エクセターに入学する時点で、すでに同年代の生徒の2年も3年も先の知識を身につけているかもしれない。また、エクセターの後、推薦で大学にすすめば、多分あきれるほどの詰め込みが必要だろう。

そう考えてくると、「エクセターのハークネス法」は、「既存の知識を理解する教育」を不要だと考えるべき事例だというよりも、適切に議論討論をおこなうことの重要性を認識すべき事例だと考えるべきではないかと思う。

さらにいうと、これは結局米国のエリート教育の伝統に根ざすものであり、米国では実際にうまくいっているのだろうが、仮に日本に導入してうまくいくかはまた別の問題だとおもうのだが、そこまで展開するのは想像がすぎるのでやめておく。
No.8
10ヶ月前
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ダン・ブラウンは世界的ベストセラー『天使と悪魔』『ダ・ヴィンチ・コード』書く。  主人公はいずれも、架空の人物、ハーバード大学のロバート・ラングドン教授である。 『ダ・ヴィンチ・コード』では「ルーヴル美術館の館内で館長の射殺体が発見された。身体はダ・ヴィンチによる「ウィトルウィウス的人体図」を模した形になっていた。パリで講演を行い、書店でサイン会を行っていたハーバード大学のロバート・ラングドン教授は、フランス警察のベズ・ファーシュ警部に呼び出され、宗教象徴学の専門家として捜査協力を求められる」が物語の幕開けである。主人公をハーバード大学教授としているのであるから、当然、著者はハーバード大学の内情に熟知していなければならず、主人公は同じく「宗教象徴学の専門家」であるから、「宗教象徴学」専門に詳しくならなければならない。実際「宗教象徴」への言及はふんだんに出てくる。 だから、私は、書き手はハーバード
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。