りゃんさん のコメント
このコメントは以下の記事についています
・ 台湾総統選挙 は 与党・民進党 から今の副総統の頼清徳氏 、最大野党・国民党から現職の新北市長の侯友宜氏、野党第 2 党・民衆党から前の台北市長の柯文哲氏のあわせて 3 人が立候補 ・最大争点は対中国政策。 独立を志向する 与党・民進党 が勝利するか、中国との関係改善を主張するかが焦点。 ・野党が分裂したこともあり、与党が40%獲得し勝利。 ・ただし同時に行われた立法院選挙では 、 113 議席のうち、国民党が 52 議席、民進党が 51 議席、民衆党が 8 議席。民進党は改選前より 11 議席減 、 過半数を維持でき ず。 ・対中政策は現状維持。独立への動きは低下しよう。そのことは台湾有事の危険性は減。 A-1 台湾総統選挙 民進党・頼清徳氏当選 立法院は過半数維持できず (NHK) 13 日に投票が行われた台湾の総統選挙で、 与党・民進党の頼清徳氏が 550 万票を超える票を獲得し、野党の 2 人の候補者を破って 当選 。 同時に行われた議会・立法院の選挙では民進
フレデイさんの>>2の認識は、台湾人の根本にはこういう価値観があるだろうなと、わたしも首肯できます。
そのうえで二点指摘しておきます。
第一は、香港です。香港を中共は完全に支配してしまいましたが、それで、香港は経済的に発展したでしょうか。あれをみて、台湾人は中共のシステムがすぐれているとおもうでしょうか。香港は結局漢民族の土地ですから、したいようにすればいいとおもいますが、台湾は一度も中共に支配されたことはなく、別に、重層的なアイデンティティもあるとおもいますよ。
もうひとつは南シナ海です。尖閣沖縄も含めても良いですが、はなしが複雑になるのでここではやめておきましょう。要するに台湾だけみていては見誤るということです。
わたしは時々コメントしていますが、中共はフィリピンとのあいだで、いま、非常に激しく強圧的な海洋領土紛争をしかけています(国際裁判所の判決が出ていることはご存じのとおりです)。また中共はベトナムとのあいだでも同様の紛争があり、近年ではベトナム、フィリピンがインドとのあいだで軍事協力するに至っているのは、ご存じのとおりです(インドはほかの東南アジア諸国とのあいだでも軍事協力している)。その背後にはもちろん米国やAUKUSがあります。AUKUSにはいずれフランスも参加してゆくだろうとおもいます。
それに対して中共はどうなのか。中共は、もうとっくに経済発展を通して民主化していく方向ではないですが、東南アジアや米国と協力できないでは経済発展すらどうなのか。フィリピンには中華系の財閥も多いのもご存じのとおりだとおもいますが、こういう風景が>>2の意味での台湾人にどうみえるのか。
中国共産党全体がどうとまではわたしはいまは議論しませんが、少なくともいまの習近平は>>2の意味での台湾人の期待を裏切っているとおもいますよ。
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