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フレデイ タンさん のコメント

資本の運動原理が行き着く先にもたらす世界秩序は「帝国」の形をとって収束するというのがマルクス哲学の結論なんです。一方、資本に搾取される労働はその矛盾克服のために世界共産主義革命が運命づけられていたのですが、ソ連が自滅的に崩壊して米帝国主義が残り、運動原理の最終段階にある「帝国」への途上段階に米国はあるのです。

21世紀にはいってからの米帝国主義のトラックレコードを見るに、軍事活動は悉く失敗し、要のドル基軸通貨体制は自己抑制に欠け、帝国を目指す一等国としては無惨な姿を露呈していると言えましょう。

米国が産業を放棄し、基地網を広げ、ドルの世界支配が成立したところで、帝国を目指すその枠組みが出来上がろうとするその時期に大きく躓き始めているのです。

USステイ―ルの海外からの買収にトランプもバイデンも反対している。米国の政治は自分らが帝国として世界に範を垂れなくてはならないことをもしっかりと失念してしまっていて、これでは三流の国民国家並のものではないでしょうか。いずれは、しかも近々、中露が世界をリードし、この世界を秩序付けることになるのでしょうかね。
No.2
9ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
日本製鉄 は昨年 12 月 米鉄鋼大手 USスチール を 買収 に合意した。買収額は141億ドル(約2兆円) である。 USスチール は本社を 東部 ペンシルベニア州 におき、 122年の歴史を誇り、かつて世界最大の企業 であった。 近年ニューコア が 米国内でも鉄鋼最大手の地位をに譲っていた。  今大統領選は 勝者総取り方式 が採用されており、 共和党 ・ 民主党 の支持率が拮抗し選挙の度に勝利政党が変動する州を スイング州と呼称する。この中に ペンシルベニア州 等がある。  トランプ前大統領は1月 「とても恐ろしいことだ。日本製鉄が US スチールを買収したら、私なら即座に、絶対に阻止 する 」 と述べた。  更にバイデン大統領も3月 14日、「国内で所有、運営される米企業であり続けることが不可欠だ」 の述べた。   日本製 の USスチール 買収は大統領選の争点となった。 日本製鉄は 3月 15日、「強い決意でプロセスを完遂し、買収を完了させる」 と声明を行っているが、
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。