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中庸左派さん のコメント

>「これからの政策遂行は地獄の道となる」

問題は、これが良いか悪いかという受け止め方だ。

私は“良い“と考えている。

理由は、これまでに有権者は自公政権にフリーハンドを与え過ぎていた。選挙において連戦連勝だった自公政権は、有権者の支持を集めているという自信の下、有権者に向けて政策で報いるどころか、真の“親分“アメリカ帝国の顔色だけを伺うようになっていった。

その最高潮が岸田政権であった。ウクライナ支援、中露への経済制裁、防衛増税。これらは全て、庶民の生活を蔑ろにした棄民政策そのものである。一方、自民党最大派閥安倍派を中心に、裏金を蓄積し脱税するという腐敗堕落ぶりは政治家に対する庶民の怒りを高めた。

このように、外に向けてはアメリカ帝国への従属、内に向けては、政官財癒着による特権的エリートによる寡頭政治。これが、日本の政治のありのままの姿である。即ち、自由でも民主主義でもなく、形骸化腐敗堕落した衆愚政治に等しい。

西側の“自由民主主義“の行き詰まりという潮流の中で、日本も例外でなく、名もなき庶民が、特権エリートによる寡頭政治に対して“抵抗“、或いは“反撃“を行った、それが先の衆院選の結果である。

逆に今までの安定多数の自公政権が続くなら、アメリカ帝国への属国化と棄民政策が強まったことだろう。

従って、安定多数=数の横暴による特権的エリートによる寡頭政治が弱まったのだから、それで“一歩前進“と見るべきだ。

しかし、数の横暴は抑止されたが、それだけで“あるべき世界“に達したというわけではない。有権者は“裏金“という、特権エリートによる寡頭政治の中での“お手盛り“、“甘い汁“を目の当たりにして、そこに怒りの目を向けた。それは、正当な怒りだが、表層的象徴的な“裏金“に触発されただけで、本質的実質的問題に目を向け、その本質を撃つ行動に出たわけではない。

問題の本質は、西側の“自由民主主義“は行き詰まりに来ているということである。別の言い方をするなら、アメリカ帝国の覇権低下と西側諸国を覆う特権エリートによる寡頭政治乃至衆愚政治である。

その具体的表現がアメリカ帝国であれば、DS支配即ち金融資本、軍産複合体、ネオコンによる支配、欧州ならEU官僚によるグローバリズムイデオロギーの押し付け、日本では自公政権であった。

日本人は、そのような本質的論議に全く目を向けていない。だから、“裏金“という解りやすい悪徳しか見えていない。それが、日本人の民度の限界だろう。日本の庶民が、謂わば、政官財の特権エリートのハラワタを食いヤブリ、自らの手で事態を“あるべき姿“に劇的に転換させることはムリだろう。

だから、日本人はあくまで受動的に変化を甘受するだけだと考えている。

変化は外側から、“外圧“としてやって来ている。一つは、アメリカ帝国大統領選。もう一つは、「民主主義の砦」としてのBRICSの台頭である。

http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-2765.html?sp

アメリカ帝国大統領が、トランプになるにしろ、ならないにしろ、アメリカ帝国が大統領選後に大きく混乱、変化する可能性がある。

BRICSは多極化した世界を主導する準備を整えた。

https://tanakanews.com/241029brics.htm

日本は世界の潮流から逃れることは出来ない。どのような“波“を日本はかぶるのか?私は、正直言うとその“波“を期待している。ガイアツに期待している。
No.2
2日前
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。