━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
マクガイヤーチャンネル 第426号 2025/3/19
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

だんだんと暖かくなってきたせいか、眠くて眠くてたまりません。

寒の戻りが終わって完全に春になったら、朝起きられないのではないかと心配してます。



マクガイヤーチャンネルの今後の放送予定は以下のようになっております。



〇3月24日(月)19時~ 「『Flow』とどうぶつ映画(仮)」

3/14に映画『Flow』が公開されます。大洪水に呑まれつつある世界で一匹の猫の冒険を台詞無しで描く長編アニメーション映画です。監督のギンツ・ジルバロディスは前作にして長編デビュー作『Away』の監督・製作・編集・音楽を新海誠ばりに1人で手がけたこと、本作は既にゴールデングローブ賞のアニメーション映画賞を受賞し、アカデミー賞では長編アニメーション賞、国際長編映画賞の2部門にノミネートされていることでも話題です。

特に注目したいのは、猫の冒険を『Away』と同じく台詞無しで描く劇映画という点です。動物の擬人化、人間と人間以外の動物、映像とその解釈、ドキュメンタリーと劇映画、アニメと実写……様々な語り口のある映画です。

そこで、『Flow』を解説しつつ、さまざまな人間以外の動物を主人公とした「どうぶつ映画」を合わせて語りその本質に迫るような放送を行います。

ゲストとして映画ライターの竹島ルイさん(https://x.com/POPMASTER)と編集者のしまさん(https://x.com/shimashima90pun)に出演して頂く予定です。



〇4月7日(月)19時~ 「最近のマクガイヤー 2025年4月号」

・時事ネタ

・HERE 時を越えて

・BETTER MAN ベター・マン

・ミッキー17

・エミリア・ペレス

・ネムルバカ

・教皇選挙

・エレクトリック・ステイト

・ロングレッグス

・映画ドラえもん のび太の絵世界物語

・おーい!どんちゃん

その他、いつも通り最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。



〇4月21日(月)19時~ 「『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』と濃爆おたくスタジオ カラーの野望(と富野由悠季の怒り)」

4/8深夜よりガンダムシリーズの新作『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』が放送されます。昨年の12/4に発表された時点では完全に謎のガンダムシリーズでしたが、1/17に公開された「劇場先行上映版」である映画『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』にてまさかの世界観――1st『ガンダム』の一年戦争でジオン側が勝利した世界――が判明し、サイバーコミックスや『濃爆おたく先生』や『ギレンの野望』が映像化を果たしたかのような映画の前半に大興奮したガンダムおじさんは自分だけではないはずです。一方で、映画の後半は『フリクリ』や『トップをねらえ2!』と同じような人物配置や同じようなテーマが垣間見え、『GQuuuuuuX』が庵野秀明ではなく鶴巻和哉の作品であることがはっきりと分かるものになっていました。

そこで放送開始にあたり、『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』の見どころについて解説・予想するような番組を行います。

ゲストとしてお友達の虹野ういろうさん(https://x.com/Willow2nd)をお迎えしてお送り致します



〇藤子不二雄Ⓐ、藤子・F・不二雄の作品評論・解説本の通販をしています

当ブロマガの連載をまとめた藤子不二雄Ⓐ作品評論・解説本『本当はFより面白い藤子不二雄Ⓐの話~~童貞と変身と文学青年~~』の通販をしております。

https://macgyer.base.shop/items/19751109


また、売り切れになっていた『大長編ドラえもん』解説本『大長編ドラえもん徹底解説〜科学と冒険小説と創世記からよむ藤子・F・不二雄〜』ですが、この度電子書籍としてpdfファイルを販売することになりました。

https://macgyer.base.shop/items/25929849


合わせてお楽しみ下さい。





さて、本日のブロマガですが、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のマンソン・ファミリーと、『トップガン マーヴェリック』の若手トップガンパイロットを演じた俳優たちについて書かせて下さい。


マンソン・ファミリーと若手トップガンほぼ全員出世してる説


●『ANORA アノーラ』のマイキー・マディソンと『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』のモニカ・バルバロにびっくり

「皆が好きな映画とおれの好きな映画は違う」と常々意識してる自分です。なので、世の映画好きと比べると比較的アカデミー賞に対する興味が薄いです。

41e72430fb62ff726ae58ec7290c7f9d033bf4f0.jpg

しかしそんな自分も、『ANORA アノーラ』のマイキー・マディソンが主演女優賞を獲ったのには驚きました。や、『ANORA アノーラ』の演技は主演女優賞に申し分のないものだと思いましたよ。びっくりしたのは、それまでほぼ無名といっていい若手女優が、いきなり下品なセックスも痴話喧嘩も顔がぐちゃぐちゃになるほどの愁嘆場も披露して、アカデミー賞をかっさらっていったことにびっくりしたのです。

……ですが、ちゃんと調べてみると、マイキー・マディソンは完全に無名というわけではありませんでした。ドラマ『ベター・シングス』ではメインキャストの一人ですし、シリーズ5作目の『スクリーム(2022)』やCGアニメの『アダムス・ファミリー(2019)』ではそれなりの脇役も演じていました。

200cd80debce8f89304744d8cb7314f8005f1023.jpg

なによりも、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019)』でマンソン・ファミリーの一員を演じていたのでした。ブラピに頭をカチ割られ、ディカプリオに火炎放射器で焼かれるというおいしい役どころです。

そして、この映画のマンソン・ファミリーのメンバーは、オースティン・バトラー、マーガレット・クアリー、シドニー・スウィーニー……という、ここ数年の映画で大活躍している俳優たちが演じていたのでした。


一方で、『ANORA アノーラ』と同じくアカデミー賞の様々な部門でノミネートされていた『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』は結局一つもオスカーを獲れませんでしたが、助演女優賞にノミネートされていたモニカ・バルバロにも同じような理由でびっくりしました。

05127c136923c10bb1b176d80ee1917029fb3e34.jpg

モニカ・バルバロはティモシー・シャラメ演じるディランのライバルにして恋人であったジョーン・バエズというおいしい役どころで、シャラメに負けないくらい演技も歌も上手かったのです。マイキー・マディソンと同じように完全に無名というわけではなく、『トップガン マーヴェリック(2022)』で若手トップガンの一人、ナターシャ・“フェニックス”・トレース役を演じていたのでした。

b5109421e99e3678d749c97fb596b5743dc5d9e4.jpg

『トップガン マーヴェリック』は、パイロットを演じたキャストたちが全員F-18戦闘機(複座)に乗り込んで撮影したことで有名ですが、トム・クルーズとバルバロだけが一度もゲロを吐かなかったというエピソードも記憶に新しいです。というか、フェニックス大尉はこんなに歌が上手かったのか。

そして、『トップガン マーヴェリック』で若手トップガン・パイロットたちも、既に売れっ子だったマイルズ・テラーは別として、グレン・パウエル、ルイス・プルマン、ダニー・ラミレス……と、同じようにここ数年大活躍している俳優たちが演じていたのでした。


せっかくなので、自分の備忘録としてマイキー・マディソンとモニカ・バルバロ以外のマンソン・ファミリーと若手トップガンたちについてまとめさせて下さい。


●元マンソン・ファミリーの売れっ子たち

①オースティン・バトラー

973ef08511a52c7040aa2362cfbb904eb9cdf303.jpg

オースティン・バトラーはマンソン・ファミリーのNo.2「テックス」を演じていました。出演時間は少ないのですが、マンソン・ファミリーが実質的に乗っ取っていたスパーン映画牧場で乗馬体験ツアー担当として登場したり、最後のポランスキー邸襲撃シーンではリーダー格としてブラピ演じるクリフと格闘したりと、それなりに印象的な活躍をしていました。

この三年後、オースティン・バトラーは『エルヴィス』でエルヴィス・プレスリー役を演じ、ブレイクすることとなります。


②マーガレット・クアリー

ba49e812508dec39ac50e3c3e6e6b9209b4c2f91.jpg

クリフの車をヒッチハイクし、スパーン映画牧場まで送って貰うマンソン・ファミリーの女の子を演じていたのがマーガレット・クアリーです。クリフを気に入り、車の中で誘惑するシーンが印象的です。役名はずばり「プッシーキャット」。

アンディ・マクダウェルの娘であるマーガレット・クアリーはこの後『哀れなるものたち(2023)』、『憐れみの3章(2024)』と連続でヨルゴス・ランティモス作品に出演しました。『マイ・ニューヨーク・ダイアリー(2020)』では主演を務めまました。同じく主演を務め自由奔放なレズビアンを演じた『ドライブアウェイ・ドールズ(2024)』でただものじゃないなと思ったものです。『サブスタンス(2024)』も楽しみにしています。


③シドニー・スウィーニー

09e58da5ff1de071ab3ec45a77aa57bb8e0b0647.jpg

シドニー・スウィーニーもマンソン・ファミリーの一員「スネーク」を演じていました。

この直後、シドニー・スウィーニーはテレビドラマ『ユーフォリア/EUPHORIA(2019)』にゼンデイヤ扮する主人公ルーの幼なじみの姉キャシー役で出演してブレイクしました。『恋するプリテンダー(2023)』で製作総指揮を務めつつ主演してグレン・パウエルとラブコメしたり、『マダム・ウェブ(2023)』でスパイダーウーマンの一人を演じたりと大活躍です。


④マヤ・ホーク

06fa4bc5a9481119913f3bc358800f00aa0a007a.jpg

マヤ・ホークはポランスキー邸襲撃前に車で逃げ出す「フラワー・チャイルド」を演じていました。

マヤ・ホークはユマ・サーマンとイーサン・ホークの娘で、この直後に『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン3のロビン役でブレイクしました。歌手としても活躍し、脇役ですが『アステロイド・シティ(2023)』や『マエストロ: その音楽と愛と(2023)』にも出演しています。最近はユマ・サーマンにめちゃめちゃ似てきましたね。

ユマ・サーマンはタランティーノ作品のミューズでしたが、『キル・ビル Vol.2』で強制的に危険なスタントをやらされ大怪我を負って以来、タランティーノ監督作に出演していません。2018年、謝罪されてタランティーノ監督を「許した」ことを発表していますが、マヤ・ホークの出演は母親と監督の関係性回復も理由の一つなのかもしれません。

https://www.cinemacafe.net/article/2018/05/07/56610.html


⑤ダコタ・ファニング

cbeafbbd49a0fe42f2029baf6d70bbbb88013926.jpg

元天才子役ダコタ・ファニングは、ほぼ寝たきりになっていた牧場主ジョージ・スパーンの世話係「スクィーキー」を演じていました。この時点でキャリアも貫禄も十分で、ブラピとのやりとりも堂に入ってました。というか、ちょっとキャリア的に伸び悩んでいた時期だったかもしれません。


⑥ハーレイ・クイン・スミス

65d83e92395b9dd50a1f6b450e8ff677b54adbd2.jpg

オタクのお父さんケヴィン・スミスに好きなアメコミキャラの名前を付けられた娘がハーレイ・クイン・スミスです。

女優になった娘は父の監督作に多数出演することになるのですが、本作ではスパーン牧場に住むファミリーの一員「フロッギー」を演じていました。チョイ役ですが、それなりの存在感がありましたね。



●元若手トップガンの売れっ子たち

①グレン・パウエル

ce3a3e89af7d98bf7bd06402b2496cf1719e8e0a.jpg

若手トップガンたちの中で一番の売れっ子となったのがグレン・パウエルです。

子役出身で『スパイキッズ3-D:ゲームオーバー(2003)』が映画デビュー作なのですが、その後絵に描いたようなイケメンWASPに成長し、ブレイク寸前でした。

『恋するプリテンダー(2023)』『ツイスターズ(2024)』と、イケメンWASPであるけれども女性主人公をケアしたりサポートしたりするような役柄を意識的に演じているのが20年代という感じです。

リチャード・リンクレイター作品には何度か出演しており、脚本と製作も務めた『ヒットマン(2023)』では役者として立ち位置を反映したようなメタ的な役柄を演じています。


②ダニー・ラミレス

4382aa89f7e56cfeff3a3eb2213817d375d001b8.jpg

『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド(2025)』でホアキン・トーレス/二代目ファルコン役を演じたダニー・ラミレスは、ミッキー・“ファンボーイ”・ガルシア中尉役で『マーヴェリック』にも出演していたのでした。

『ファルコン&ウィンター・ソルジャー(2021)』で既に同役を演じていたので、『ブレイブ・ニュー・ワールド』への出演は既定路線だったのかもしれません。いかにもサイドキックといった明るいキャラクターは三作で共通しています。


③マニー・ジャシント

bb475303dcc6bd949a7d8bb791420178a40ce551.jpg

『スター・ウォーズ:アコライト(2024)』でめちゃめちゃ重要な役「カシミール」を演じたマニー・ジャシントですが、『マーヴェリック』にもひっそりと出演していたのでした。クラスの一番後ろ、最も目立たない位置ですね。「ビリー・“フリッツ”・アワロン大尉」という役名がちゃんとあるそうですが、台詞は全カットされたそうです。

https://hollywoodreporter.jp/movies/55695/

『アコライト』では元ダンサーという身体能力を活かし、とんでもないアクションを披露していました。残念ながら『アコライト』はシーズン1で終了となりましたが、今後絶対にアクション映画で活躍しそうな気がします。


④ルイス・プルマン

50b941ba409832272d8ec77158253b5a44c1508a.jpg

ビル・プルマンの息子ルイス・プルマンは『マーヴェリック』で冴えない若手パイロット「ボブ」を演じました。皆、「フェニックス」とか「ハングマン」とかカッチョ良いコールサインなのに、ロバートの愛称「ボブ」なのです。

ルイス・プルマンは5月公開の『サンダーボルツ*(2025)』にも同名の「ボブ」役で出演が決まっています。

7277d93db6f521d8f64a5bee133151601d09dda9.jpg

まず間違いなくマーベル世界の最強キャラにしてメンタルが不安定なマーベル版スーパーマン「セントリー(本名:ロバート・レイノルズ)」役であり、今後のブレイクが期待されます。

771ccbaca9ffb1372206f9e5e4f188dc6b449a1f.jpg

ただ、MCUはかなりの割合でコミックのファンを斜め上に裏切るサプライズを用意してくるので、ボブはボブでもいつもデッドプールにいじめられている相棒にして雑魚ヒドラ戦闘員ボブかもしれません。



そんなわけで、マンソン・ファミリーと若手トップガンたちの活躍についてまとめてみましたが、〇〇の息子や娘とか、子役出身者が多いのは、コネやキャリアというよりも、若手で演技が安定している役者をオーディションで探すと自然とそうなるからなのかもしれません。


また、若手トップガン筆頭とマンソン・ファミリーのキレイどころがラブコメの末につきあうことになる『恋するプリテンダー』は超重要作ということになります。これは観とかないと!

56155d45a81b2fe6810e120119b2ec34b338402a.jpg




番組オリジナルグッズも引き続き販売中です。

マクガイヤーチャンネル物販部 : https://clubt.jp/shop/S0000051529.html

49289cf531ef944c6ed2dc94de51936d65a275fc

新製品乳首ポケストップ Tシャツ

bc4467bf8267daf7da5c36d5bd12bf575202de61

同じく新製品スーサイド・スクワッド Tシャツ

ce1a585973bcaa96ebce8708696e174421d0e0ac

思わずエナジードリンクが呑みたくなるヒロポンマグカップ


……等々、絶賛発売中!



本メルマガもニコ生の番組内容も、TwitterやFacebookやブログ等で話題にして頂けると、宣伝になるのでとてもありがたいです。常識の範囲内で引用やコピペや文字起こしによる紹介もして頂いて構いません。でも、全文コピペや全文文字起こしは勘弁な!

Dr.マクガイヤー
Twitter:@AngusMacgyer
Instagram:@macgyer
ブログ:冒険野郎マクガイヤー@はてな
Facebookグループ:https://www.facebook.com/groups/1719467311709301/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
マクガイヤーチャンネル 第426号 2025/3/19
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
発  行:合同会社Tetragon
and
Special Thanks To 読者のあなた
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright(C) AngusMacgyer. All Rights Reserved. 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■お問い合わせ
有料メルマガの購読、課金、メール未達に関するお問い合わせは、
『ニコニコヘルプ』のページよりお願いします。