▼第663号
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                     2026/03/17

夏野剛メールマガジン 週刊『夏野総研』
                    vol.663
       【AIは戦争の何を変え、何を変えていないのか】
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《目次》
01.今週の関心事
02.時事ネタPICKUP15
03.フカボリ
04.Q&A
05.ありか、なしか!
06.時事ネタ キュレーション
07.編集後記

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【01.今週の関心事】
社会問題からプライベートな話題、訪れたレストランまで、「今週気になったこと」をベースに、夏野剛の頭の中やプライベートを覗いていくコーナーです。
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◆2026/03/09-2026/03/15

 アメリカの広告費に占めるインターネット広告の割合は、約70〜75%。対して日本はようやく50%に達したところだ。
 この差を「日本のデジタル化が遅れているから」と片付けるのは簡単だが、実はそんな単純な話ではない。広告という産業は、その国の経済構造や人口構成、メディアの歴史を丸ごと映し出す鏡でもあるからだ。

 アメリカでGoogleやMetaやAmazonがなぜあれほど巨大な広告企業になれたのか。それは広告と購買行動が直結しているからである。
 検索すれば広告が出る。クリックすれば購入ページに飛ぶ。広告を見た人が実際に買ったかどうか、すべてデータで追える。Amazonに至っては、自社の膨大な購買データを使って広告効果を完璧に測定できる。歴史上、これほど「広告の費用対効果」を正確に計れるメディアはなかった。
 アメリカでは小売全体の約20%がEC経由だ。「ものを買う行為」がすでにネット上で起きているから、広告もそこに集中するのは当然の話である。

 一方の日本は対照的だ。