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アンチエイジングプロレスで炎上したTAKAみちのくインタビューです!(聞き手/ジャン斉藤)

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・追放ベルが鳴っていた「昭和の団体」ドラゴンゲートの歴史を振り返る!■事情通Z



――
駅からJTOのジムまで歩いて5分ですけど、けっこう味わいのある通りですね。

TAKA まあ繁華街ですからね。

――
最寄りは同じ千葉駅ですけど、2AW(旧KAIENTAI DOJO)のほうはバスでちょっと乗る距離ですよね。

TAKA
 駅から歩いたら30分くらいかかりますね。Blue Field(現2AWスクエア)は広さ的にはすごくいいんですけど。次に道場をやるなら駅の近くがいいなと思ってて。でも、駅付近だとリングが置けるスペースがないところが多い。しかもリングが置ける天井の高い物件ってないんですよ。だから鉄柱を削って低くしてるんですね。

――
ホントに切ってある。だからリングが置けるんですね。ボクはリッキー・フジさんの取材でBlue Fieldに何回か行かせてもらったんですけど、あそこはかなり広いですもんね。

TAKA
 駅から遠いけど、とにかく広いから会場、道場、寮としても使える。

――
ボクはそこでTAKAさんに挨拶したら睨まれたという。

TAKA
 それ、なんかで見ましたけど、目が悪くていろんな人に言われますよ。「なんで睨むんだよ?」って見えないんですよ(笑)。常に裸眼だから、いまもこの距離だと顔が見えない。運転のときはメガネはしますけど。

――
「TAKAさんは目が悪い」という声と、「目が悪くても睨んでる」という2つの説があって(笑)。

TAKA
 見えないだけなんですよね、それ、いつのことですか。

――
それもう10年ぐらい前ですよ。挨拶したらギロッと睨まれたから「プロレスラーだ!」って感動したんですけど。

TAKA そのまま無視しました?

――
無視されました(笑)。

TAKA
 ハハハハハ。じゃあ、とんがってたときですね(笑)。

――
そういう誤解があるのか、TAKAさんが何かやるといろんな賛否が巻き起こって。

TAKA
 そうなんですよ。他の奴だったら何もなんないけど、オレがやると渦が起きるんで。

――
今回のアンチエイジングプロレスも批判の声はわからないでもないけど、「なんでここまで燃えるんだろう」って思ったんですよね。

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https://x.com/takam777/status/2046075564608667686


TAKA
 いや、それは自分だからですよ(苦笑)。「またコイツが変なことをやろうとしてる」と。業界内に“アンチTAKAみちのく”が多すぎるんですよ。そういうときだけ、ここぞとばかりに食らいついてくる人が多いというか。でも、まさかね、元・大将のディック東郷が……。

――ディック東郷さんが批判したことで火が付いたところもあって。

TAKA
 あの人の言わんとしてることはわかるんですけど、そこに続けとばかりに同じようなことを言ってくるレスラーが湧いてきたじゃないですか。オマエらは黙ってろ!って。まあオレはけっこう思ったことをそのままポンポンと文章にして載せちゃうタイプだから意味が伝わらないことが多くて。今回もまさにそうなんですけど。

――
ここのコラムでアンチエイジングプロレスのことに触れたら「気になるならインタビューでもしてください 」とコメントをいただいたので、さっそく伺いました!

TAKA
 元を辿れば40歳くらいのときですかね。周りの近しい人だったり、レスラーが国内外でバタバタ死んだわけですよ。だいたいは不摂生がほとんどですよね。やっぱレスラーって飲み食いをバカみたいにするんで。自分もそんな昭和のレスラーに憧れてたんで、飲んで食って、そうやって生きてたわけですよ。ただまあ、いろいろ不祥事があってKAIENTAIをやめました。一番叩かれたときにJTOを立ち上げたんですけど。辞めた当初、練習場所をどうしようかと思って、初めてエニタイムフィットネスと契約したんですよ。それまでは道場にあるウエイト器具をたまにやるぐらいで、あとは好きなものを食べたり飲んだりしてたんですけど。このままだと「次はオレが死ぬかもしれない……」って恐怖心が出てきて。

――
一時期40代になって亡くなるレスラーが多かったですねぇ。

TAKA
 そこからジムで身体を鍛えるようになって。いまはジムに行かなきゃ気が済まないくらいだし、食事もアホほど気をつけて健康体になってるんですけど。ふと街を歩いていると「大丈夫?」って心配になるようなお腹が出た大人がうじゃうじゃいるわけですよ。ジムに通ってる人でも「それでいいの?」っていうトレーニングをしている人がいる。大きなお世話になっちゃいますから、何も言いませんけど、自分の経験が何か活かせないかなと考えるようになって。プロレスでいろんな知識を得て、食生活も自分なりに学んで。もちろんパーソナルトレーナーに比べたら全然知識がないし、あくまで自己流ですけど。プロレスが何か役立てられないかってことでアンチエイジングプロレスにたどり着いたわけですよ。

――
プロレスで健康になろう!と。

TAKA
 そうですね。で、SNSで「金のために何をやってんだ?」とか「金のためだろう」って批判する声を見たんですけど。はっきり言いますけど、アンチエイジングプロレスに関しては、費用は一切取りません。

――
あ、そうなんですか。

TAKA
 みんな取り上げたこともあって、アンチエイジングプロレスに「興味あります」「通ってみたいです」って問い合わせがすごくて。明日からゴールデンウィークの連休なので、ここで相談に乗るんですけど、そこで数千円を取ったところでね。それよりもプロレスが好きになってくれたり、健康になってくれて、ウチのプロレスを見に来てくれれば最終的にはプラスになると思うので。偽善者ぶってると思われるかもしれないですけど、プロレスで何か恩返しをしたいんですよね。「また何か企んでる」みたいなふうに取られるのはしょうがないんですけど(笑)。プロレスで何か恩返しをするのが一番の理由で。

――
健康維持の理由はわかったんですけど、ディック東郷さんのように「一般人を簡単にリングに上げるな」という批判が多いですよね。

TAKA
 あとは40代・50代の人ってプロレスが好きで、プロレスラーになりたかったけど、背が低かったりして諦めた人が多いじゃないですか。ほとんどの人が「一度でもいいからリングに上がってみたい」というんですよね。去年でいうと、青森の建設会社の社長に弘前にJTOの道場を作ってもらったんですけど、その人を練習させてレスラーにしました。あと、福岡のラーメン屋の主人も練習させて、ラーメン屋の駐車場でプロレスの試合をやりました。プロレスが最低限できるかたちを作って試合をさせてきたんです。まあ、ディック東郷さんからすれば、素人に簡単にプロレスをやらせるなってことなんでしょうけど、簡単にやらせるわけではないですよ。たしかに何年も下積みをする昔のスタイルからしたら簡単かもしれないですよ。でも、そもそもJTOってデビューが早いんですよ。長年いろんな団体を見てきて「なんで選手が育たないんだろうな」「いい人材が入ってもやめちゃうよな」「これって何か無駄があるんだろうな」って疑問があったんです。プロレスラー育成に関する無駄を徹底的に洗い出して「これはいらない。あれもいらない」ってカットして。本当に必要なことだけをレクチャーしてるから、ウチっていち早くデビューできるんですよね。

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――
たとえば無駄で排除したものってなんですか?

TAKA 厳しすぎる上下関係(笑)。

――
なるほど(笑)。

TAKA
 もちろん最低限のルール、マナーは必要かもしれないけど。あとは無駄な基礎体力練習。プロレスはスクワット1000回はあたりまえって言うじゃないですか。腕立て何百回、何千回。それ、必要かなって思ったんです。

――
TAKAさんはスクワットをやってこなかったですか?

TAKA
  オレのスクワット最高記録500回。しかもユニバーサルの入門テストのときですよ。練習のときに準備運動で100回やるかやらないかぐらいで、1000回とかやったことないですね。

――
それでTAKAさんがここまでキャリアを積めたんだから、無理にやる必要はないと。

TAKA
 ぶっちゃけてしまうと、腕立てしてもろくにできない女子レスラーがいますよ。だけど、結局プロレスって力でやるものじゃないなと思う。一番大事なのはここだと思うんですよ(頭を指さしながら)。サイコロジー。もちろん最低限の体力が必要ですよ。でも、そんなのプロレスをやってるうちにつくと思うんですよね。だから、ウチはある程度できたら、試合形式の実践練習をするわけですよ。結局、プロレスのスタミナってプロレスでしかつかないし、アホほど走ったからスタミナつくかって違うんですよ。ロープワークを何度もやったり、実践の動きでしかスタミナはつかない。なので、最低限の受け身とちょっとしたプロレスの技術を学んだら、とことん実践練習のみをやらせますね。

――80年代のプロレス界って簡単には入門できなかったですよね。でも、アメリカは違うじゃないですか。基本的に志望すればプロレススクールに通ってプロレスを学ぶことができる。

TAKA そうなんですよ。アメリカは何かが良ければパパッと、かたちにしてリングに上げちゃうんですよね。自分はそういうことを知らずに、22~23歳で初めて海外に行って。メキシコの地方会場に試合開始3~4時間前に入ったんですよ。そうしたら誰もいなくて「あれ?練習しないのかな?」って。日本の感覚でいったら、早めに着いて会場設営して、トレーニングしているじゃないですか。暗い会場に座って待っていたら、試合開始1時間くらいにポツポツ集まってきて。練習をしないのかって聞いたら「そんなのやらねーよ」と(笑)。

――メキシコもアメリカと変わらないんですか?

TAKA メキシコはもっと適当ですよ。アメリカはジムでワークアウトしてから会場入りするんですけど、日本の感覚からすると「いつ練習するんだろう?」って。それであんなに成功してるんだったら、これはこれで正しいってことじゃないですか。日本の大きい団体のやり方でも、それはそれでいいと思うんですけど。


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