A-日経「緑の日傘」消える日本、街路樹50万本減、世界の都市整備と逆行(日経)
街中の木陰が縮小している。東京23区では9年間で東京ドーム256個分が消えた国内の街路樹はピークから50万本減り、枝葉が広がらない品種に植え替えが進む。気候変動で夏の暑さが厳しくなるなか、海外の大都市は気温上昇を抑える木陰の拡大に取り組む。日本も街づくりを見直す転機を迎えている
 東京23区には皇居や新宿御苑など、自然豊かな場所が数多く残る。それでも東京大学の研究によると、木の枝葉が地面を覆う面積の割合(樹冠被覆率)は2015年の9.2%から22年の7.43%に低下した。...
 核都市の樹冠被覆率はニューヨークが23.4%、シドニーが19.8%、パリ17.6%。
 国内の街路樹は22年調査で、629万本からピークの02年(679万本)から50万本減った。
 パリ市は市内の3割を緑地化する計画に取り組み、ニューヨーク市も樹冠被覆率を40年までに30%に引き上げる目標だ。
B:AIデータ
樹冠被覆率(都市樹冠被覆率、UTCとも呼ばれる)とは、上空から見たときに樹木の枝や葉によって覆われる地表面積の割合を指し、通常は衛星画像、LiDAR、航空写真、またはGoogleストリートビューなどのストリートレベルデータを用いて測定。
樹冠被覆率は、気候、開発密度、歴史的背景、政策などによって都市ごとに大きく異なる。多くの都市では、樹冠被覆率30%以上を目指している(「3-30-300
ルールの一部:ほとんどの住宅から見える樹木が3本以上、近隣の樹冠被覆率が30%以上、300m以内に緑地
主要都市の主な例データはさまざまな情報源と年(例:MIT Treepedia のグリーンビュー指数は、街路図、衛星評価、都市調査から得られます)から取得。
ニューヨーク市:約2239%(情報源によって異なる。最近の数値は約2223%、目標は30%)。
フロリダ州タンパ:約36%Treepediaのランキングでは上位)。
シアトル:調査では30%のベンチマークをしばしば上回る。
ロサンゼルス:市街地は約1825%、郡部はそれより低い。
米国都市部平均:調査や生物群系によって約2740%
ヨーロッパ:ロンドン:約1921%2050年までに10%増加を目標)。
その他のヨーロッパの都市:1530%以上であることが多い。イタリアのサヴォーナのような小規模都市では80%を超えるところもあるが、大都市圏はそれより低い。ヨーロッパの主要都市における平均樹木被覆率は約1819%
アジア・オセアニア:シンガポール:緑地面積約2946%(高い実績を誇り、30%の目標値を上回ることが多い)。
シドニー:約2030%(大幅な増加を計画)。
東京:低く、一部地域では減少傾向が報告されている(例:約79%)。
メルボルン:平均約15%(目標値30%、東部郊外は25%以上)。
世界的な傾向:多くの主要都市、特に人口密度の高い都市や乾燥地帯では、理想値である30%に達していない。
C: 東京都23区全体の樹冠被覆率(樹木の枝葉が覆う土地の割合)は、2013年の9.2%から2022年に7.3%へ低下(約20.6%減)。
東京大学・寺田徹研究室の白石欣也氏らの研究(衛星画像解析によるNDVI使用、2024年論文)で初めて明らかになったデータ。9年間で約12km²(東京ドーム約256個分)の樹冠が失われました。主な要因は民有地の住宅開発(マンション化・狭小化)や再開発、公園・街路樹の伐採です。特に戸建て住宅地での減少が大きく(約40%減)、西部(杉並・練馬・世田谷など)で顕著。
2022年時点の主な区のデータ(論文に基づく)
高い区(2022年)
:千代田区:16.7%
渋谷区:14.4%
港区:12.4%
文京区:12.3%(皇居・公園・大学などの影響が大きい)
低い区(2022年):墨田区:2.9%
荒川区:3.2%(または0.3%とする記述もあり)
大田区:3.9%
大幅減少例:杉並区:17.2% → 10.4%(約39.5%減、最も減少率が高い)
練馬区・世田谷区・中野区なども30%超の減少率
全体として17区で減少傾向。