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フレデイ タンさん のコメント

孫崎先生は「安倍晋三首相は何も知らないで北朝鮮の拉致問題に取り組む」と言われますが、安倍内閣なりの戦略に沿った戦術の中に北朝鮮との関係構築と拉致問題解決が位置づけられていると思っているのです。その戦略とは、ずばり、「中国は日本が解放する」ということです。安倍氏が主唱する「積極的平和外交」とは内閣発足以来の激しい言動から「積極的に中国に攻勢をかけ、中国の独裁体制を倒し、中国人民を解放する」ということだと類推せざるを得ないのです。中国もやはり日本が攻めて来ると思っている向きがあります。更には、安倍氏の考えに似たものを持っているベトナム、フィリッピン、それら二国に加え、北朝鮮が加わり、それらとの関係を強化して中国に圧力を加えるということを密かに考えているとしか思えません。

私は今の政権が「お笑いファシズム体制に入っている」と先にブログに書きましたが、そういったノリの安倍内閣の目には中国と離反している北朝鮮やベトナムは親友に見えると思います。拉致問題の解決は北朝鮮との関係強化の糸口として位置づけられていると解釈するとそれなりに合理性がある。

勿論、私はそのような政策には根本から反対です。しかし、この国の中国嫌いにとっては北朝鮮と仲良くし本当に目障りな国中国に対して攻略の足掛かりとして北朝鮮は格好の地理的位置です。そういった戦略は滑稽至極のことだと思うのですが、拉致が解決して日本国民が大喜びして集団的自衛権はOKなんていう世論のコペルニクス的転回が起こることがあり得るし、更には、北朝鮮との同盟なんてあり得る。本当に笑えない。付和雷同はこの国の特技。そういう意味で一時も案関しておれません。
No.5
126ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
  急に北朝鮮の拉致問題が動き始めた。  安倍首相にとっては外交が八方ふさがりの中、相手が金正恩であろうとだれであろうと、成果を求めて必死である。  そもそも2012年衆議院選挙では自民党は次を掲げた。  「 Action 3外交;日米関係の絆を強化し、中国、韓国、ロシアとの関係を改善します」  オバマ政権とは靖国参拝で溝が出、従軍慰安婦問題とさらに関係が悪化した。  中国、韓国とは首脳会談も持てない状況にある。  唯一便りであったロシアもクリミア問題の後の対ロシア制裁で関係が厳しくなった。 公約の、「 Action 3外交;日米関係の絆を強化し、中国、韓国、ロシアとの関係を改善します」と全く違う流れになっている。  そしてここへきて北朝鮮が急に動き出した。  5月31日朝日新聞は次の通り報じた。 「 安倍晋三首相は29日夜、日本人拉致被害者を再調査することで北朝鮮と合意したと
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。