定期号[2014年7月31日号/通巻No.117]
今号の執筆担当:渡部真
なお、本稿は畠山さんの発行するメルマガと同じ内容です。
■行けるか行けないかはくじ運次第
運がいいのか悪いのか。
2014年7月2日。東京電力福島第一原子力発電所の「現場公開」に参加するためのくじ引きが行われた。
今回、事前に取材参加申込を済ませたフリーランスの記者は、村上和巳さん、渡部真さん、木野龍逸さん、そして筆者の4名だ。フリーランス記者に割り当てられた取材枠は2名だから、くじ引きで誰が行くかを決めなければならない。この日は木野龍逸さんが出張で不在のため、筆者が木野さんのくじを代理で引くことになっていた。
まず最初にくじを引いた村上和巳さんは残念ながらハズレてしまった。続く渡部真さんがアタリを引いた。残る確率は2分の1だ。筆者は先に「木野さんの代理で引く分です」と宣言してからくじを引いてアタリを引き当てた。しかし、残念ながら自分の分はハズレてしまった。残念。
余談だが、これまで筆者は「誰かの代理」でくじを引いた際、必ずアタリを引き当てている(渡部真さんの分、上出義樹さんの分、木野龍逸さんの分)。その意味ではくじ運は強いのかもしれない。しかし、代理でアタリを引くと、必ず自分はハズレてしまうようだ。
本来なら、これで終わるはずだった。しかし、くじを引いた直後、渡部真さんから「実は自分はその日、福島に行けない。よかったら代わりに行かないか」と提案があり、それをありがたく受け入れることにした。
渡部さんからは交換条件が提示された。それは渡部真さんたちフリーランスのライターやジャーナリストが共同発行しているメールマガジン『石のスープ』にも原発取材の記事を書くということだ。
そういうわけで、今、自分のメルマガ『そこそこ週刊・畠山理仁』と『石のスープ』用にこの原稿を書いている。
なお、この時の現場公開に関する記事は、福島までの交通費を出してもらった『週刊通販生活』のウェブサイトに寄稿した。今回の記事はダイジェスト的なものなので、より詳しい状況については下記サイトを合わせてお読みいただきたい。こちらはどなたでも無料で読むことができる。
[参考]
フリーランスライター畠山理仁の東京電力福島第一原子力発電所構内ルポ
http://www.cataloghouse.co.jp/yomimono/140729/?sid=top_main
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■ようやくムービーカメラが許可された
原発構内取材当日のことを書く前に、まずは東京電力福島第一原子力発電所の現場視察について書いておきたい。
筆者のようなフリーランスの記者も参加できる現場公開は今回で7回目だ。在京の報道陣への公開は9回目。筆者が現場公開に参加するのは2012年5月27日、2013年6月11日に続いて3回目となる。いずれももう一人の参加者は木野龍逸さんだった。
これまでフリーランス記者のカメラは「持ち込み不可」「スチールの代表カメラ1台のみ持ち込み可」となっていたが、今回からはようやく「ムービーカメラの持ち込み可」となった。
これは「フリーランス連絡会」が東京電力に対して要望したものが一部認められた結果だ。しかし、相変わらず「カメラマンは一人」という制限が外れることはなかった。
そこで筆者のムービーカメラを木野龍逸さんに託して撮影してもらった。木野さんはムービー、スチールの両方を撮影したため、現場での説明はほとんど耳に入らなかったという。そんな状況で撮影された貴重な動画なので公開したいと思う。
【東京電力福島第一原子力発電所・構内取材動画(2014年7月8日撮影)】
【取材班の装備】
http://youtu.be/iN38FzyFuwc
【東京電力福島第一原子力発電所・新事務棟内部】
http://youtu.be/hrxnRa7XRfg
【東京電力福島第一原子力発電所・建設中の大型休憩所】
http://youtu.be/8gb7ZOyqi_w
【東京電力福島第一原子力発電所・小野明所長のぶら下がり会見】
http://youtu.be/EdvVIBDwQCo
【凍土遮水壁の工事現場】
http://youtu.be/PXZJUbT0zpk