KUBOTAさん のコメント
このコメントは以下の記事についています
6月12日衆議院第一議員会館にて、第2回「日本政治の行方を考える市民と国会議員の勉強会」が開催され、天木直人、植草一秀、孫崎 享。森田 実が話をした。 Aその際、私の行った講演の骨子。
1:日本の政治は今、危機的状況にある。
それは、少し学べば、ほとんど全ての人が、日本が間違った方向に行っていることがわかる。そしてその間違いは将来に大きい禍根を残す。そんなことは誰にもわかることだ。
具体的にみてみよう。
(1) 集団的自衛権は日本防衛のためではない。
アメリカの戦略のために自衛隊を海外で使うためのものである。
それは日本の安全に資さない。それだけではなく、日本国内へのテロを招く、日本人、企業へのテロの危険性を増す。アフガニスタン戦争では銃の撃ちあいで兵士が死んでいるのではない。路肩などに置く IED (即製爆発装置)での死亡が50%以上になっている。いつ、どこでも簡単にテロ行為がなされる
孫崎さんの上記の記述を読んで,2003年頃に「自衛隊のイラク派遣」反対のデモに参加して銀座付近を歩いた時のことを思い出した.この時,建物の中からデモを見るサラリーマンなど方々の雰囲気は,お上に楯突く輩達が何をやっているんだ,とでも言いたげな異質なものを見るような冷ややかな眼が印象に残った.
過日の2015年5月31日に,さいたま市の北浦和公園で「9条こわすな・戦争させない!!」オール埼玉総行動の集会が開催され1万人を超える方々が参加し(主催者発表),その中の浦和駅までのデモ行進コースに参加した.この時の沿道の方々のデモを見る眼は2003年の時とはかなり違った好意的な眼差しの様な印象を受けた.特に高校生のような若い方々の世代には案外に嫌悪感が少ない様に見受けられた.
テレビなどメディアが極力報道しないよう強権的な安倍政権にひれ伏して協力し,真実や問題点を伝えない,報道の使命を捨てたかのような知識層にあるまじき行為を受けてはいるのだが,原発事故以後,人々にかなりの意識変化が生まれていて,情報発信や参加方法などにもう少し工夫をすれば,デモや抗議運動など民主主義の表現がファションになるのもあと一押しかも知れないような兆候を感じた.
「国民はまだ政治的動きを怖がっている。」孫崎さん指摘があるが,実は怖がっているのは物事に常識的な見解や知識を持っていて発言力があり,世の中に一定の立場を持った分別ある年齢層の人々の様な気がする.ツイッターを使っているその様なリベラルの方々,教育や指導的立場に有ったもしくは有るリベラルの年配の方々,孫崎さんの5月3日の指摘にあったが,微力でも良い一言でも良いので世の中へ若い方々へ見解の発信を期待したい願いたい.今がその最初で最後の機会のように思える.(2015年6月13日)
Post