6月12日衆議院第一議員会館にて、第2回「日本政治の行方を考える市民と国会議員の勉強会」が開催され、天木直人、植草一秀、孫崎 享。森田 実が話をした。
Aその際、私の行った講演の骨子。
1:日本の政治は今、危機的状況にある。
それは、少し学べば、ほとんど全ての人が、日本が間違った方向に行っていることがわかる。そしてその間違いは将来に大きい禍根を残す。そんなことは誰にもわかることだ。
具体的にみてみよう。
(1) 集団的自衛権は日本防衛のためではない。
アメリカの戦略のために自衛隊を海外で使うためのものである。
それは日本の安全に資さない。それだけではなく、日本国内へのテロを招く、日本人、企業へのテロの危険性を増す。アフガニスタン戦争では銃の撃ちあいで兵士が死んでいるのではない。路肩などに置くIED(即製爆発装置)での死亡が50%以上になっている。いつ、どこでも簡単にテロ行為がなされる
この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=crLttxkQyX4
こちらにビデオがありました。 勉強させて頂きます。
冷戦時代は、米国の日本に対する考え方は絶対に共産化させないことであったが、ベルリンの壁崩壊後、日本の経済力に脅威を抱いた米国は日本の経済力破壊に勢力を費やしてきたといえる。
米国一国時代は、中近東に戦乱を起こし、その必然的結果として、テロの脅威が迫ってくると、米兵をつぎ込んできたが、勝利を得られないフラストレーションのたまる状況が続いている。問題は、あの気象条件の厳しいところで突如テロ的に攻撃されるゲリラ戦に苛まれ、帰国後の米兵の多くは、自殺者とうつ病が多発し、戦力を投入できなくなったことである。
ここで、目をつけられたのが、独自の軍隊を持ち戦争に参加したい日本の存在である。安倍首相が、「テロとの戦い」と言って中近東に出かけて、戦ってくれるというのは、米国にとってこの上ないありがたい申し出であったといえる。
日本のためでなく、米国のために、米兵の代わりに、日本から遠く離れた厳しい環境の中で戦死を覚悟して出かける人がいるだろうか。
集団的自衛権を、きれいごとを並べて言っているが、端的にいえば、米国のために闘うのである。戦死するリスクは今より大きくないという政府説明は、戦争を知らない人の言う絵空事でしかない。
孫崎先生の講演内容に賛同致します。
思いますに、我が国はパックス・アメリカーナの優等生として戦後70年過ごしてきました。しかし、21世紀になって米国の醜悪と邪悪がことのほか目立ち始め、日本にとってぼつぼつ米国と一線を画すことが必要なこの時期に、そんな退廃の米国に逆に身と心を捧げ尽くす安倍氏(米議会での英語のスピーチはそれを証する一つの根拠)の登場で一転して日本の前途に暗雲が漂い始めました。このまま進めば、米国の仕掛けと工作で日本が米国の代理として中国を攻撃させられるでしょう。私の視界ではヴェトナム戦争時のグエンカオキやグエンバンチュウの顔が安倍氏の顔とオーバラップして困ります。安倍氏たちがなりふり構わず諸々の法制化を急ぐのはその攻撃の準備だと見なさねばなりません。ホルムズ海峡とかいうのは本質を隠す目くらまし以外には考えられません。
数合わせでなく政策対立を基軸にする事は肝要です。 戦争推進反対、平和主義推進、脱原発、TPP拒絶。
政党・会派はその場しのぎの思考に陥ることなく、広く国民と日本の利益を眼目にして、”一点共闘”をするべきです。
そもそも絶対得票率25%の自民が「一強」である筈はありません。まさに「張り子の虎」です。
広範な国民の意思が共有できたとき、アベ政権はすぐにでも崩壊します。既にアベ政権は「末期的症状」の状態です。
先日の安倍首相の米国議会の演説:
http://www.mofa.go.jp/mofaj/na/na1/us/page4_001149.html (外務省HP)
そのなかの
「地域における同盟のミッション」のうち、
** 私たちは、アジア太平洋地域の平和と安全のため、米国の「リバランス」を支持します。徹頭徹尾支持するということを、ここに明言します。**
という内容がある。
「徹頭徹尾支持」・・何があっても(間違っていても、日本のためにならなくても?)支持 というような言葉を首相が使うなどは信じられないですな。
注:リバランス
https://kotobank.jp/word/%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E6%94%BF%E7%AD%96-189509
孫崎享様
いいつも拝読拝聴させていただいております。青山の写真家初沢克利です。
「2015/06/08 ”史上最悪の愚策”真珠湾攻撃を行った当時の日本と似通っている現在の安倍政権~安保法制、TPP、AIIB、中東情勢について、元外務省国際情報局長・孫崎享氏に岩上安身が聞く。」を見ております。
終わりの方で、若い女性と政治の話題ですが、とてもいい例が二つありましたので、御覧頂ければと思いコピーします。友愛チャンネルや岩上さんとの話はハイレベルで面白く、必ず見せていただいております。
1)比嘉 まりん (この人はFacebookの友達でもあります)
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=1638377456396605&id=100006730980651&fref=nf&pnref=story
2)【悲報】総理補佐官の礒崎陽輔 (@isozaki_yousuke)が、ツイッターで喧嘩をふっかけるも論破され、相手が10代女子とわかるとブロックして逃走←バカ http://togetter.com/li/832562
いつもFacebookやTwitterに孫崎さんのメッセージを投稿させていただいております。またどこかでお目にかかれることをたのしみにしております。
Twitterではダイレクトメッセージがお送りできませんので、この欄を利用させていただきます。ご活躍をたのしみにしております。 初沢克利/6月13日
「先般、京都で「集団的自衛権反対」のデモで、先頭で横断幕をもって行進した。めぬき通りを行進した。デモが歩いているのに、対面の形で歩道を歩いている人はデモを決して見ない。ひたすた前を向いて歩いている。国民はまだ政治的動きを怖がっている。」
孫崎さんの上記の記述を読んで,2003年頃に「自衛隊のイラク派遣」反対のデモに参加して銀座付近を歩いた時のことを思い出した.この時,建物の中からデモを見るサラリーマンなど方々の雰囲気は,お上に楯突く輩達が何をやっているんだ,とでも言いたげな異質なものを見るような冷ややかな眼が印象に残った.
過日の2015年5月31日に,さいたま市の北浦和公園で「9条こわすな・戦争させない!!」オール埼玉総行動の集会が開催され1万人を超える方々が参加し(主催者発表),その中の浦和駅までのデモ行進コースに参加した.この時の沿道の方々のデモを見る眼は2003年の時とはかなり違った好意的な眼差しの様な印象を受けた.特に高校生のような若い方々の世代には案外に嫌悪感が少ない様に見受けられた.
テレビなどメディアが極力報道しないよう強権的な安倍政権にひれ伏して協力し,真実や問題点を伝えない,報道の使命を捨てたかのような知識層にあるまじき行為を受けてはいるのだが,原発事故以後,人々にかなりの意識変化が生まれていて,情報発信や参加方法などにもう少し工夫をすれば,デモや抗議運動など民主主義の表現がファションになるのもあと一押しかも知れないような兆候を感じた.
「国民はまだ政治的動きを怖がっている。」孫崎さん指摘があるが,実は怖がっているのは物事に常識的な見解や知識を持っていて発言力があり,世の中に一定の立場を持った分別ある年齢層の人々の様な気がする.ツイッターを使っているその様なリベラルの方々,教育や指導的立場に有ったもしくは有るリベラルの年配の方々,孫崎さんの5月3日の指摘にあったが,微力でも良い一言でも良いので世の中へ若い方々へ見解の発信を期待したい願いたい.今がその最初で最後の機会のように思える.(2015年6月13日)
>>7
ご見解に賛同します。今が最初で最後の機会のように私にも思えます。戦前の日本人は押しなべて赤と言われるのを極度に恐れました。安倍体制でそれに相応するものは何か?思い付くまま掲げたのが次です。
1.一定の職場にありつけた人々は大政に批判的だと職を失うことを極度に恐れて居ます。典型的な例は、自民党の国会議員です。公認取り外しを極度に恐れています。
2.反知性の熱狂的な言動(ネトウヨ、在特会、橋下大阪市長らが発する学者たちに浴びせる罵詈雑言)は民衆には恐怖です。
3.反安倍の動きには「お金の匂いがしない」。反面、安倍にはアベノミックスというお金の匂いがする幻想があるのです。
今の反動体制を主として支えて居るのは上記3.だと思います。人々は幻想にとても弱いのです。とても皮肉なことです。安倍たちの政策が向かう先に大多数の絶対的貧困が待ち構えているのに気が付きません。戦前は米国によって日本人は目を覚まされましたが、今度は中国によって目を覚まされるのでしょうか?そんなことは避けねばなりません。その為にはまず日本の大マスコミの論調を変えさせる動きが肝要だと思うのです。日本の地方紙は冷静に記事作りに励んでいるように見えます。もう一息頑張れば大メデイアも変わると思います。
なにが最初で最後の機会だというのだ。時代が変わるのに最後のチャンスなどありえない。今西進化論によれば、生物は変わるべくして変わるそうだ。時代も変わるべくして変わる。マスコミの論調と言えば、ISの資金源がウンチャラカンチャラというのがトップに載っていたな。ここでは常識かも知れないが、湾岸諸国の富豪とアメリカの石油族の関係が明らかになれば、人々のものの見方も変わるかも知れない。まあどうしてこんなことが表に出てくるようになったのかはよくわからない。
はっきり言って今のところ、若い人間が本当はどんな人間かとかマスコミの正体はいかにとか、ほとんどどうでもいい。最近は思考が自己完結気味だ。マスコミは何か目的を持ってぺらぺらしゃべっているのかも知れないが、ほとんど馬耳東風状態だ。
孫崎くんは外国人の意見に何でも賛成するようなので、原発に関する、一人のイギリス人(英国インペリアルカレッジ・ロンドンのジェリー・トーマス教授)のの専門家の意見を以下にコピペする。
参考にしたまえ。
──日本における、原発を容認する人々、反対する人々のそれぞれについて、どう思われるか?
原発問題については、科学者はジャーナリストを恐れている。記事にどう書かれるか、非常に心配なのだ。原発反対派の人々は構わず主張するが、原発容認派の人々はマスコミには悪く書かれてしまうのではないかと心配する。だから、原発容認論に関しては、発言すべき人が発言していないのではないか。
今の日本では、原発反対派の人々の声があまりにも大きい。彼らは多くの嘘をつくので、真実が伝わっていないと思う。日本の原発容認派の人々は発言しにくい環境にいると思うし、強くなければ耐えられないということもあるだろう。
我々のような外国人が福島事故の後、どうしてこれほどまで発言するようになったかというと、道義的な責任があると感じたからである。日本では、原発反対派は言いたい放題だが、これでは日本人にとっても公平ではないと思った。
だから私は、チェルノブイリ事故の研究成果を発言するようになった。放射線への恐怖によって健康が害されることの方が、放射線自体からの影響よりも、実は大きいという事実を伝えていきたいのだ。
日本には世界で一番多くの原子力専門家がいるのに、彼らは全然発言していないように見える。そうではない、事実に基づかない主張ばかりが蔓延している。この状態は良くない。
孫崎くんは原発のことがほとんどわかっていない。