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tako2008さん のコメント

であれば、我が国はせっかくの機会なので、集団的自衛権を行使して
米中の紛争に参加したらどうか。

安部首相は、今回の米国の作戦を「猛烈に支持」するのかと思いきや、
原則論を述べて「コメントは差し控える」などとお茶を濁している。

所詮、「中国包囲網」など机上の空論に過ぎないのである。

米国の同盟国は、実際に米中が交戦した場合に、米国と一緒になって
世界第二位の経済力と米国と並ぶ軍事力を持つ中国と戦うか・・?

戦うわけがない。

安部首相の提唱する「セキュリティ・ダイアモンド」は破綻している。

その西方一角をなすはずのインドは、BRICS、上海協力機構に加盟。
南方のオーストラリアは、AIIBに加盟し中国と経済関係を深めている。

「セキュリティ・トライアングル(三点)」ですら成立しない。
実際には、日米だけの「セキュリティ・ストリング(紐)」である。

しかし、そのストリング(紐)は、非常に緩く脆い。
南シナ海問題には、利害関係上、おそらく我が国は参戦しない。
また、尖閣問題では、利害関係上、おそらく米国は参戦しない。

では、南シナ海における米中の争いについて、
今後の展望はどうなるか。

「不測の事態」というのが考えられるため、これは予測が難しい。

確かなのは、米中とも、互いに全面戦争やエスカレートする事態は
望んでいないだろう。

それから、米国が圧倒的に軍事的有利という認識は間違い。

米国は、以前であれば、台湾海峡問題などで、すぐに空母を出動
させて威圧できたが、現代では、それは通用しない。

いまや空母は「浮かぶ棺桶」と呼ばれ、対艦弾道ミサイルの格好の
標的であり、マッハ12で飛来する中国の東風-21Dに対処できない。
米軍の軍事関係者も認めているように、これには防御手段がない。

それゆえ、今回米国は、「駆逐艦一隻を短時間派遣しただけ」であり、
パフォーマンスのための、すかしっ屁のようなものである。

何事もなければ、いずれ双方は現状維持に戻ると思われる。

我が国は馬鹿げた米中の覇権争いに関与すべきではありません。
No.10
109ヶ月前
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。