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なしさん のコメント

>>3
12人の怒れる男って好きな人が多いですね。
わたしは大学生の頃劇場で見ました。
ベトナム戦争の末期。

腹が立ちましたね。
こんなくだらない米国の正義万歳映画、と。

現実の世界にヘンリー・フォンダはいない。いるはずない。
あの無実と強く推定される少年は死刑になるに決まってると。

この映画の観客は自分をヘンリー・フォンダに置き換え
さぞいい気分に満ち足りて、満足して映画館を出るのだろうと。

だからダメな映画なのです。

これがフランス映画だったなら、決してハッピーエンドには
ならなかったと思いますよ。
それでこその社会派映画です。
「12人」はただの娯楽映画です。それも程度の低い。

わたしが大好きな周防正行は「それでもぼくはやってない」の
エンデングで、痛烈にこの映画を批判したと個人的に思ってます。

私なら「12人」のエンディングはこうします。

最後まで12人は一致した評決を出すことができず、裁判長は
執権で陪審団を解散します。
そして新しく招集された陪審団はわずか10分の協議で一致した
評決を出します。
有罪。

数年後、12人の怒れる男たちはそれぞれの家庭や職場で
ラジオニュースに耳を傾けます。
少年の死刑が執行されたとのニュースに。

12回のクロースアップがそれぞれの顔を執拗に追い、
そしてエンドマーク。

どうです。これのほうがはるかに立派な映画になると
思いませんか。

わたしはこの映画を褒める人にはちょっと腹がたつのです。
なんとおめでたい人かと。
No.4
107ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。