なしさん のコメント
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監督スティーヴン・スピルバーグ
A: 感想
・スピルバーグは素晴らしい作品を米国国民に送ったと思う。
「イスラム国」への対応で米国社会はヒステリックになっている。それは冷戦時代の共産主義への対応と似たものがある。
共和党大統領候補選出過程で第一位を走るトルンプは全てのイスラム教徒の米国入国を禁ずることを提案し、それが共和党支持者の過半数から賛同を得ている。
この時に冷戦時代のスパイを描き、過激な社会への警告を発している。
・数々のスパイ映画があったが、これは異質である。
ソ連側のスパイを決して「悪」として描いていない。
ルドルフ・アベルはソ連のスパイ。大佐。
彼の経歴を見てみたい。
イギリス・ニューキャッスル市のロシア人政治難民の家庭に生まれた本名ウィリアム・フィッシャー。 1920 年、フィッシャー一家はモスクワに戻り、ウィリアムはコミンテルン執行委員会国際連絡
12人の怒れる男って好きな人が多いですね。
わたしは大学生の頃劇場で見ました。
ベトナム戦争の末期。
腹が立ちましたね。
こんなくだらない米国の正義万歳映画、と。
現実の世界にヘンリー・フォンダはいない。いるはずない。
あの無実と強く推定される少年は死刑になるに決まってると。
この映画の観客は自分をヘンリー・フォンダに置き換え
さぞいい気分に満ち足りて、満足して映画館を出るのだろうと。
だからダメな映画なのです。
これがフランス映画だったなら、決してハッピーエンドには
ならなかったと思いますよ。
それでこその社会派映画です。
「12人」はただの娯楽映画です。それも程度の低い。
わたしが大好きな周防正行は「それでもぼくはやってない」の
エンデングで、痛烈にこの映画を批判したと個人的に思ってます。
私なら「12人」のエンディングはこうします。
最後まで12人は一致した評決を出すことができず、裁判長は
執権で陪審団を解散します。
そして新しく招集された陪審団はわずか10分の協議で一致した
評決を出します。
有罪。
数年後、12人の怒れる男たちはそれぞれの家庭や職場で
ラジオニュースに耳を傾けます。
少年の死刑が執行されたとのニュースに。
12回のクロースアップがそれぞれの顔を執拗に追い、
そしてエンドマーク。
どうです。これのほうがはるかに立派な映画になると
思いませんか。
わたしはこの映画を褒める人にはちょっと腹がたつのです。
なんとおめでたい人かと。
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