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映画ブリッジ・オブ・スパイ:今、イスラム憎悪の米国社会。これに対し、冷戦時代の異常な米国社会、それと立ち向かう弁護士を示す貴重な警告。
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映画ブリッジ・オブ・スパイ:今、イスラム憎悪の米国社会。これに対し、冷戦時代の異常な米国社会、それと立ち向かう弁護士を示す貴重な警告。

2016-01-13 07:59
  • 6
 

監督スティーヴン・スピルバーグ

A:感想

・スピルバーグは素晴らしい作品を米国国民に送ったと思う。

 「イスラム国」への対応で米国社会はヒステリックになっている。それは冷戦時代の共産主義への対応と似たものがある。

 共和党大統領候補選出過程で第一位を走るトルンプは全てのイスラム教徒の米国入国を禁ずることを提案し、それが共和党支持者の過半数から賛同を得ている。

 この時に冷戦時代のスパイを描き、過激な社会への警告を発している。

・数々のスパイ映画があったが、これは異質である。

 ソ連側のスパイを決して「悪」として描いていない。

ルドルフ・アベルはソ連のスパイ。大佐。

彼の経歴を見てみたい。

イギリス・ニューキャッスル市のロシア人政治難民の家庭に生まれた本名ウィリアム・フィッシャー。1920年、フィッシャー一家はモスクワに戻り、ウィリアムはコミンテルン執行委員会国際連絡

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欧米(日本を含む)とイスラム(過激派を含む)との共存を実現する方策の検討が必要と思いますが、どうでしょうか?

No.2 107ヶ月前

CIAの「ルールブックはない」の発言。
弁護士の「合衆国憲法がルールブックだ」という返答。
そして「古き良き時代の米国人」の登場。

私は「12人の怒れる男」を観て米国好きになったんですが、最近、特に、米国人の人権にどんどん制限を加え、他国人の人権を一切認めず、他国人を虫けら同様に扱っている米国にはうんざりです。そんな米国に何の批判もしない日本の無頓着にはもっとうんざりしています。

スピルバーグが米国社会に警告を発しているのを私のカタルシスの為に是非観に行きたいと思います。

No.3 107ヶ月前

>>3
12人の怒れる男って好きな人が多いですね。
わたしは大学生の頃劇場で見ました。
ベトナム戦争の末期。

腹が立ちましたね。
こんなくだらない米国の正義万歳映画、と。

現実の世界にヘンリー・フォンダはいない。いるはずない。
あの無実と強く推定される少年は死刑になるに決まってると。

この映画の観客は自分をヘンリー・フォンダに置き換え
さぞいい気分に満ち足りて、満足して映画館を出るのだろうと。

だからダメな映画なのです。

これがフランス映画だったなら、決してハッピーエンドには
ならなかったと思いますよ。
それでこその社会派映画です。
「12人」はただの娯楽映画です。それも程度の低い。

わたしが大好きな周防正行は「それでもぼくはやってない」の
エンデングで、痛烈にこの映画を批判したと個人的に思ってます。

私なら「12人」のエンディングはこうします。

最後まで12人は一致した評決を出すことができず、裁判長は
執権で陪審団を解散します。
そして新しく招集された陪審団はわずか10分の協議で一致した
評決を出します。
有罪。

数年後、12人の怒れる男たちはそれぞれの家庭や職場で
ラジオニュースに耳を傾けます。
少年の死刑が執行されたとのニュースに。

12回のクロースアップがそれぞれの顔を執拗に追い、
そしてエンドマーク。

どうです。これのほうがはるかに立派な映画になると
思いませんか。

わたしはこの映画を褒める人にはちょっと腹がたつのです。
なんとおめでたい人かと。

No.4 107ヶ月前

>>4
なるほど。そうですか。面白い観方ですね。

私はヘンリーフォンダの病的なしつこさが何とも頼もしくおもったのです。早く終了してプロ野球を見たいいい加減な奴にしつこく絡んだ形になる嫌らしい奴。マー謂わば私にもそういうサデイステイックな劣性があってハットして逆に主人公に同調しちゃう。その劣性を肯定的に受け入れてしまう。最後の場面も良かった。主人公ともう一人の男が別れるとき主人公が職業を訊かれて「アーキテクト」とだけ答えて、さりげなく別れる。このラストシーンはシェーンと同じです。前者はアーキテクトという技をもちハードボイルドのアスファルトジャングルに消えて行き、後者は果てしなき荒野にサラブレッド4分の1の愛馬にまたがり消えて行く。

私はめでたい人です。はい。

No.5 107ヶ月前

>>5
なるほど、この映画が西部劇だとすればけっこうな
名作かもしれませんね。
わたしは西部劇が好きだと思ったことが一度もないの
ですが。

ヘンリー・フォンダが保安官か騎兵隊ですね。
あの頑迷な人物が悪党かインディアン。
それなら良いのですが、まるで社会派映画の傑作という
触れ込みなので。

本当の社会派映画とは、それでもぼくはやってない、のような
映画です。

映画公開後、痴漢事件にたいする裁判官の意識を大きく変えたと
言われ、それまで被害女性の主張だけを丸呑みし、有罪判決を
お気楽に出していた判事達が、ちゃんと審理して無罪判決が
はっきり増えたと言われています。

12人の怒れる男などには到底持ち得なかった力です。

米国ではDNA検査の精度向上で恐ろしいほどの数の受刑者の
無実が証明されて釈放されています。
死刑執行された人は検査されません。

それらの事件で有罪評決した陪審員も「12人の怒れる男」
くらい見ているでしょうに。
ま、西部劇を見たつもりなのですから仕方ありませんが。

No.6 107ヶ月前

そういえば最近は映画をあまり見ない。この間「インセプション」というのを見たが、設定は面白いがストーリーは退屈だった。二つの異なる価値観の和解と言うのは結構難しい。そういえばインセプションもそれがテーマだった。原理主義や一神教といった硬質の価値観はなかなか和解できないのだ。それにアンチの感情がプラスされると本当にややこしい。それはそうだけれど、対立を煽る戦争大好き軍団がいるということは、周知に事実と認識することは大切だ。

インセプションで自分たちがもとの場所に戻ることなど絶対に不可能だというようなセルフを吐いたやつがいた。過去からくる罪悪感から逃れられないのなら、いっそうその希望を未来永劫消し去ってしまえと言う衝動がある。そしてそれが対立の軸となっている。和解を望まないのはスパイ側の心情に逐うところが大きい。対立するものへの批判など全く撮るに足らない些細なことに過ぎない。

自分は希望もなく一人自分の秘密を抱えて死んでいくというのは立派な選択だろう。ただもう一つの選択として、その憎しみの感情を超えて自分の意思で新しい世界にこぎだす決意をするというのも立派な選択だ。そこでは過去の罪など全く些細なことに変わっているからだ。アーキテクトもいいが、アメリカかぶれの悪い文化の遺産でしかないと言う可能性も考えることだ。すべては一人一人の選択だ。ただ人間の意思とは関係なく、騙して手に入れることのできないものがあることを知るべきだ。

No.7 107ヶ月前
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