どうも、
管理者のNDです。

2月1日は、
越後高田地震から353年です。


新潟県にとって有史以来最も最悪と呼ばれた地震の一つで、当時の高田城が破損するなどして
死者は約1500人に及ぶ当時の大震災となりました。
地理的・時期的にも見てわかるとおり、新潟の真冬で大地震という、
最も来てはいけない時の大震災であったことも、忘れてはいけません。

今回は、
「極寒の大型避難施設」をテーマにお伝えしていきます。

北海道胆振東部地震でもたびたび騒がれていましたが、もし極寒の中に地震災害が重なる
複合災害に運悪く見舞われた場合は、非常に大変な避難生活を強いられることは、
覚悟しないといけません。最も大変なのは、特に体育館などで避難することになった場合です。
まず、それだけ外が寒い環境の場合は、近年では体育館にも冷暖房の機能があっても
停電してしまえば、昭和と変わらない環境であることは間違いありません。
当然ですが、体育館は天井が高いしなにより広い為に仮に停電時に暖房機能が備わっていたとしても
消費電力の多さから停電の復旧前に蓄電が尽きるほか、そもそも天井が高いせいで
肝心の暖かい空気は、人のいるスペースに恩恵が来ないという無意味なことになります。
更に、比較的真冬の環境に一度でも暖房なしで部屋を過ごすことになった人ならわかると思いますが
何よりも壁や床が非常に冷たくて、屋内でも裸足で床を歩くのは到底耐えられません。
冷え性どころか、低体温症を招く恐れもあります。

実際に停電のあった北国では、避難所の一夜明かしにはこんな方法が使われたことがあります。
北海道の北見市では、体育館の広いスペースを狭めるためにビニールハウスで使う素材を用いて
天井を低くして、避難所の熱を確保しました。
また、別の場所では床が冷えた環境にはマットで少しでも寒さを凌ぐようにしました。
毛布を敷くのもありですが、数に限りがあるため、多用ができないのが難点です。

また、電気のない状態で手軽に材料を集めることができて熱を出せるのが薪ストーブです。
灯油や石油などがなくなっても、一時凌ぎには有効で、風呂にも入ることができてしまうようです。

個人では、冬の避難用品に毛布の他、携帯ガスコンロなどを持ち歩くことで、
温かい飲み物で体の中から冷やさないようにするのも大事です。
あまりに寒い環境では、冷水などで腹などを冷やしてしまい、これまた停電時や災害時には
不便なトイレの頻度や所要時間を増やし、避難場所では共同で使うことで互いに嫌な気持ちに
なってしまいます。もともと下痢しやすいなどといった不安要素があるならば、
携帯トイレ・簡易トイレの方は少なくとも50回分は持っておいたほうがよいでしょう。

ここで紹介したことは何も北国限定ということではありません。
東京や大阪などの大都市圏でもちょうど今の時期は、最も寒い時期にあたりますので
十分に考えられる事態となります。大災害後は寒さの対策をいかに電気なしでできるか、
それが非常に大切です。現代文明に頼りきってしまわないよう、時にエアコンや電気を使わない日を
一日自主的に訓練してみると、その経験談から本番に繋がります。
あとは個々で対策方法は変わってくるので、皆さん自身で防災力を高めてみてください。

今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

明日もどうぞお楽しみください。
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