どうも、
管理者のNDです。
3月12日は、
栄村地震(2011)から8年です。
この地震は、東北のM9.0が発生したことによって生じた遠方の誘発地震として考えられています。
真夜中の3時台に地震が発生し、雪崩が発生するなどして33棟が全壊する被害となりました。
また、一時300人孤立するなど単独で発生していればかなり大きなニュースとして
とりあげられても問題はないレベルです。しかも本震から2時間以内に震度6弱が2度発生するなど、
新潟県中越地震を彷彿とさせる地震活動でもありました。当時は緊急地震速報の誤報率が高く、
この緊急地震速報も半信半疑で地震が揺れてとりあえずどこかで起きていることが確かだという
感覚がおそらく当時の関東民の考えだったのではないかと思います。
しかし、確定した地震速報は長野県北部震源であろうことか、新たな場所で最大震度6強でした。
当時は"震度5弱以上と推定だが不明"という地域も少なからずありました。
そして規模もM6.6で、日本が本気で終わるのではないかと思った人も少なくないでしょう。
東北以外でも地震に縁がないとは言い切れないと、新たな不安を植え付ける意味では
全国的にもこの地震は決して容易に考えるべきではない地震と言えます。
当然ですが、未明4時の地震ということもあり、3.11と相まって寝れなくなった
ですがこの地震で最も被害を受けたのは当然ですが被災地です。3.11の大震災でほとんどの
復興支援部隊は東北に向かった影響でこちらで起きた地震には手が回らず、人口の少ない村でも
あったことからかなり放置気味にされた印象も強かったとされています。
発生した事実が日本各地で報道されたにも関わらず、支援が不十分になったのは
昭和の戦時中ならともかく、平成の世代ではおそらくこの地震だけではないかと思います。
今回は、
「様々な情報の活用【地震情報編】」をテーマにお伝えします。
東日本大震災当時は、様々な情報が飛び交いました。嘘情報も含んでおり、
正しい情報さえも疑心暗鬼になりかねない事態というのがありました。
そんな時にどうすればいいのか、実際に当時の放送を振り返って
正しい情報の捉え方を伝授してみたいと思います。
今回は、気象庁が発表する地震情報を中心にお伝えします。
まず、地震自体ですが緊急地震速報は、あくまでも"速報"です。
予測を表示しますが地震が発生しなければ基本的にこの情報は出てきません。
そして100%の精度ではないことを利用者は必ず留意しなければなりません。
地震速報は、震度情報が確定した際に2~3分で情報が出てきます。
その際には地域別で地震情報が出てきますので、
広い範囲の地域の場合は、同じ地域でもこの後出る市町村別の震度でだいぶ誤差がでます。
またその地域の中での最大震度になるので、震度6強の隣の地域が
震度3だったということもあります。実際にこの長野県北部地震についても、
栄村は北部の中でもかなり北東部側に位置する自治体の為、隣の中部は、震度3と出ていました。
次に出てくるのが震源情報です。震源情報はまだ市町村別の震度ではありません。
また、基本的には大体ここで津波の有無の情報も出てきます。
沖合が震源でM6~7ぐらいの規模になると、時々震源情報がしばらくでなくなることがありますが
これは震源の特定に時間がかかっているのではなく、津波の有無の調査で時間がかかっている
場合があります。速報から基本的には1分で震源情報は発表されますが、津波の有無が
微妙な場合は、3~4分かかることも割とあります。
また、震源情報後にも地震速報が更新されることがあり、その場合は基本的にまだ観測していない
地域が新たに震度3以上又は、観測されている地域の最大震度の更新がされた時に発表されます。
基本的に数秒刻みで更新されていますが、情報の更新ではそう何度もしないようです。
これらはNHKの方がよりリアルタイムに情報が反映されていますのでそちらをご覧いただくと
良いです。特に広範囲の強い深発地震などでは、速報が何度かに分けて次々更新されるケースが
見受けられることがあります。
そして最後に出てくるのが市区町村別の震度です。現在では、震源・震度に関する情報の
段階で市区町村が発表されるようになりましたが、基本的にはまだまだ地点別と自治体別は
同じ定義になっていることが多いようです。
ただし、状況によっては停電や振り切れ等で震度計の情報が受信できない場合は、
その自治体は、「震度5弱以上と推定されるが不明」として、情報が出てきます。
極端に強い地震が観測された場所はすぐに震度7と情報を提示できないこともある点に
注意してください。ある意味では"震度8"の定義が存在しないのは、速報の段階で提供することが
難しい為というのも原因の一つとしてあるかもしれません。あくまで推測ですが・・・。
尚、市町村別震度の情報は時々訂正で更新されることもあります。
これは速報と同様で深発地震や規模の強い地震・遠方の地震でS波が遠くまで観測されている時は、
よく更新されることがあります。また、上記の情報が遅れて入手した場合もこのように
訂正報として入ることがあります。
そしてここまでは基本的に震度4以下までは共通です。
震度5弱以上の時は、気象庁の公式HPには推計震度といってマップ形式になったものが出てきます。
よく気象庁会見でも使われる資料の一つにもなっています。推計震度マップは、市区町村という
人の指定した境界にとらわれないので、より詳細な自分の居場所の揺れの強さがわかる
メッシュ形式になっています。場合によっては最大震度よりも高い震度を観測している地点が
直下型地震だとあります。
そして、気象庁会見などは津波注意報以上を伴う地震か、震度5弱以上の地震に限って行われます。
どんなに規模が大きくても上記の条件を見たされない場合は気象庁会見などは開かれません。
深発地震のM7.5であろうと震度5弱以上じゃなければ、開かれないのです。
気象庁会見が開かれる場合は、詳細な情報、即ち暫定値が更新されます。
速報であった規模・深さがその日のうちにわかります。
尚、規模が大きく上方修正される時は稀ですが震度4以下でもこの値が修正されます。
まずは地震情報の種類を知り、発表される流れを知っておくと良いと思います。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
管理者のNDです。
3月12日は、
栄村地震(2011)から8年です。
この地震は、東北のM9.0が発生したことによって生じた遠方の誘発地震として考えられています。
真夜中の3時台に地震が発生し、雪崩が発生するなどして33棟が全壊する被害となりました。
また、一時300人孤立するなど単独で発生していればかなり大きなニュースとして
とりあげられても問題はないレベルです。しかも本震から2時間以内に震度6弱が2度発生するなど、
新潟県中越地震を彷彿とさせる地震活動でもありました。当時は緊急地震速報の誤報率が高く、
この緊急地震速報も半信半疑で地震が揺れてとりあえずどこかで起きていることが確かだという
感覚がおそらく当時の関東民の考えだったのではないかと思います。
しかし、確定した地震速報は長野県北部震源であろうことか、新たな場所で最大震度6強でした。
当時は"震度5弱以上と推定だが不明"という地域も少なからずありました。
そして規模もM6.6で、日本が本気で終わるのではないかと思った人も少なくないでしょう。
東北以外でも地震に縁がないとは言い切れないと、新たな不安を植え付ける意味では
全国的にもこの地震は決して容易に考えるべきではない地震と言えます。
当然ですが、未明4時の地震ということもあり、3.11と相まって寝れなくなった
ですがこの地震で最も被害を受けたのは当然ですが被災地です。3.11の大震災でほとんどの
復興支援部隊は東北に向かった影響でこちらで起きた地震には手が回らず、人口の少ない村でも
あったことからかなり放置気味にされた印象も強かったとされています。
発生した事実が日本各地で報道されたにも関わらず、支援が不十分になったのは
昭和の戦時中ならともかく、平成の世代ではおそらくこの地震だけではないかと思います。
今回は、
「様々な情報の活用【地震情報編】」をテーマにお伝えします。
東日本大震災当時は、様々な情報が飛び交いました。嘘情報も含んでおり、
正しい情報さえも疑心暗鬼になりかねない事態というのがありました。
そんな時にどうすればいいのか、実際に当時の放送を振り返って
正しい情報の捉え方を伝授してみたいと思います。
今回は、気象庁が発表する地震情報を中心にお伝えします。
まず、地震自体ですが緊急地震速報は、あくまでも"速報"です。
予測を表示しますが地震が発生しなければ基本的にこの情報は出てきません。
そして100%の精度ではないことを利用者は必ず留意しなければなりません。
地震速報は、震度情報が確定した際に2~3分で情報が出てきます。
その際には地域別で地震情報が出てきますので、
広い範囲の地域の場合は、同じ地域でもこの後出る市町村別の震度でだいぶ誤差がでます。
またその地域の中での最大震度になるので、震度6強の隣の地域が
震度3だったということもあります。実際にこの長野県北部地震についても、
栄村は北部の中でもかなり北東部側に位置する自治体の為、隣の中部は、震度3と出ていました。
次に出てくるのが震源情報です。震源情報はまだ市町村別の震度ではありません。
また、基本的には大体ここで津波の有無の情報も出てきます。
沖合が震源でM6~7ぐらいの規模になると、時々震源情報がしばらくでなくなることがありますが
これは震源の特定に時間がかかっているのではなく、津波の有無の調査で時間がかかっている
場合があります。速報から基本的には1分で震源情報は発表されますが、津波の有無が
微妙な場合は、3~4分かかることも割とあります。
また、震源情報後にも地震速報が更新されることがあり、その場合は基本的にまだ観測していない
地域が新たに震度3以上又は、観測されている地域の最大震度の更新がされた時に発表されます。
基本的に数秒刻みで更新されていますが、情報の更新ではそう何度もしないようです。
これらはNHKの方がよりリアルタイムに情報が反映されていますのでそちらをご覧いただくと
良いです。特に広範囲の強い深発地震などでは、速報が何度かに分けて次々更新されるケースが
見受けられることがあります。
そして最後に出てくるのが市区町村別の震度です。現在では、震源・震度に関する情報の
段階で市区町村が発表されるようになりましたが、基本的にはまだまだ地点別と自治体別は
同じ定義になっていることが多いようです。
ただし、状況によっては停電や振り切れ等で震度計の情報が受信できない場合は、
その自治体は、「震度5弱以上と推定されるが不明」として、情報が出てきます。
極端に強い地震が観測された場所はすぐに震度7と情報を提示できないこともある点に
注意してください。ある意味では"震度8"の定義が存在しないのは、速報の段階で提供することが
難しい為というのも原因の一つとしてあるかもしれません。あくまで推測ですが・・・。
尚、市町村別震度の情報は時々訂正で更新されることもあります。
これは速報と同様で深発地震や規模の強い地震・遠方の地震でS波が遠くまで観測されている時は、
よく更新されることがあります。また、上記の情報が遅れて入手した場合もこのように
訂正報として入ることがあります。
そしてここまでは基本的に震度4以下までは共通です。
震度5弱以上の時は、気象庁の公式HPには推計震度といってマップ形式になったものが出てきます。
よく気象庁会見でも使われる資料の一つにもなっています。推計震度マップは、市区町村という
人の指定した境界にとらわれないので、より詳細な自分の居場所の揺れの強さがわかる
メッシュ形式になっています。場合によっては最大震度よりも高い震度を観測している地点が
直下型地震だとあります。
そして、気象庁会見などは津波注意報以上を伴う地震か、震度5弱以上の地震に限って行われます。
どんなに規模が大きくても上記の条件を見たされない場合は気象庁会見などは開かれません。
深発地震のM7.5であろうと震度5弱以上じゃなければ、開かれないのです。
気象庁会見が開かれる場合は、詳細な情報、即ち暫定値が更新されます。
速報であった規模・深さがその日のうちにわかります。
尚、規模が大きく上方修正される時は稀ですが震度4以下でもこの値が修正されます。
まずは地震情報の種類を知り、発表される流れを知っておくと良いと思います。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。