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【自然災害メモリアル】第242回:四国九州遠海地震(1887)の日 [防災]平成の一般的な地震の見方
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【自然災害メモリアル】第242回:四国九州遠海地震(1887)の日 [防災]平成の一般的な地震の見方

2019-04-29 21:00
    どうも、
    管理者のNDです。

    4月29日は、
    四国九州遠海地震(1887)から132年です。

    先に言うと、この地震名はあくまで仮称とされているようで、通称というわけでもないようです。
    この地震はM7.1程度と推定されていて、死者も出ておらずしかも被害報告もありません。
    別にどうってことのない地震ではあるのですが、推定では鹿児島大隅地方の佐多岬や、
    宮崎県日南市にある離島、蔵埼灯台などでは震度5相当に及んでいたとみられる地震です。
    ここだけではなく、四国の南西部でも揺れが上記と同じぐらい強かったのではないかと
    推定されています。そして特徴的なのが、
    この地震は西日本のかなり広範囲で揺れを観測していて、近畿や山陰まで地震が感じ取られて
    いるようです。

    震源位置は、日向灘から大隅半島東方沖にかけてなのですが、
    精度の信頼性に薄れていて、この地震自体が割と謎めいた要素を持った部分がある地震のようです。

    大きな被害にはならない地震というだけ、幸いだったかもしれませんが、
    もしM7.5以上など、更に規模が大きかったりした場合はこんなのでは済まなくなるかもしれません。

    今回は、
    「平成の一般的な地震の見方」をテーマにお伝えします。

    自分が第三者の意見をある程度聞いてきた経験はありますが、
    平成の若者が「大地震」という話題について話すとなると、
    茶化しながら話すことが結構多いですが、かなりの頻度で聞くのが
    「来たらその時はその時」という人が結構多いのです。

    当放送を中心に見ていると、震度3や4の地震は大きな出来事のように見られますが、
    一般的な観点からみられると、津波注意報でもない限りは基本的に震度3や震度4は
    数十分もあれば忘れ去られることが多いです。
    話題を出せば、「ああ、そういえばそんな地震あったね」と少しは振り向いてくれますが、
    それぐらいの地震で、防災について意識を高めてみようといった深い話題にまで切り込むことは
    自分の経験談を踏まえて言うと、中々その気にさせるのは難しいものです。

    そんな中でも、一定の関心というのは様々な観点で存在していて、
    理系でロボットや機械系統が好きな人には、ドローンや無人探査機などといった技術が
    防災や消防などで活用されている様子を見ると割かし興味を持っていただけることがあります。

    同じく、料理好きな女性とかには防災グッズを始め、非常食などの話題を少しでも盛り込むと
    意外に話がはずんでくれることもあります。話の入り方が大事ですが、防災の話題を交える際に
    恐怖心を少し考えさせると結構話に乗ってはくれます。

    しかし、今の群集心理では町ぐるみでの"防災"に力を入れているあまり、
    平成の時代ではかなり「安全」というものが敏感に考えられる時代になりました。
    大地震が起きるたびに防災の話題が出ては、新しい基準を制定することがしょっちゅうです。
    もちろん、人の命を守る為に日々進化を続けていくことはとても良いことですが、
    実はそれと同時に慢性的に個人の防災意識は少しずつ安心感による、悪く言うと平和ボケのような
    雰囲気が全体的に増えてきている気があります。

    少なくとも明らかに以前に比べて木造建築物とか、消防法は厳しくなってきていて、
    今やサービスの面でも、CAやディズニーランドなどの観光施設を始め、
    人命・お客様の安全を優先するという考え方をしている民間企業・施設・自治体が
    極めて多くなっています。それが故に、「なんだかんだどうにかなる」と考える人が
    僅かずつですが増えて言っているのが実情です。

    少しよろしくない話ですが、災害願望をする人というのはこの放送にもたま~に
    見かけることはありますがとある界隈に行くと、ここの10倍以上は災害を待ち望む"輩"が
    存在しています。参考になればと、そういった人々の話を聞くと
    関東が時々、台風や大雪といった異常気象の脅威が囁かれる割には、
    いざ当日になると大したことなかった、予想よりは"盛り上がらなかった"といった、
    意見が結構飛び交ってきます。
    この実情で悲しいのは、今となっては一人一人がジャーナリストにもマスコミにも慣れる時代で、
    目立ちたい・注目されたいという構ってちゃん心理が時代の流れで増大しているのもあります。
    "震災"というのは、一つの大きな注目事で、いわゆる「スクープ」ですから、
    そういったものを待ち遠しくて地震や災害を見ているとも言えます。
    タイトルに反して、このようなことを考える人はごく少数ですからまだ幸いですが、
    心の中では実際にどれだけの人がそう思っているかはわかりません。
    特にこういった闇心理になる人は、まず震災の経験がない人がほとんどです。
    関東は前述のとおり、意外に大したことがなく終わる災害が多い為に
    「都市部が壊滅的被害を受けて、アメリカのような感じになって大変でヤバい」といった
    シチュエーションまでには、あっていません。
    これなら地下鉄サリン事件の方がよっぽど恐怖でしかなかったと思う人の方がいるでしょう。
    もちろん、細かい目で見れば鬼怒川氾濫や、箱根山の火山活動、三宅島の噴火、東日本大震災、
    様々な出来事は絶対に起きているはずなのですが、災害はピンポイントが多いが故に
    少し離れれば、「大したことなかった」と思う人が周囲に多数います。
    同じ京都府民でも、仕舞には同じ市内でさえも被害の受け方は変わるものです。
    胆振東部地震も、札幌市は被害を受けて大わらわになった場所と、怖かったけどそれまでだったで
    終わった所、結構差が存在しました。
    故に本当に"震災に遭った"という人は、実を言うと東日本大震災は別として、
    そこまで多かったとは言えません。もちろん間接的な被害を受けた人ならばかなりいるでしょうが、
    やはり自分が直接的な被害を受けなければ、実感がわきにくい人も多いはずです。
    慢性的に影響を皆さんは受けているはずなのですが、そう簡単に想像つかないのが今の世の中です。

    "地震"そのものは、関心があって時に「怖い」と思うことがあっても、
    3.11を契機に防災意識は一気に上がったとはいえ、安全対策の強化などで称賛される反面
    慢性的な油断を生んでいる可能性は高いというのが、現在の世間からの地震に対する見方では
    ないのかなと自分は考えています。
    周囲の動向を見てのものですが、もちろん地域によって意識は全然変わると思います。
    当然ですが他の地域に比べて明らかにリスクが高い地域は、変わりなく非常に高い防災意識を
    持っている地域だって存在します。都会などでは、群集心理たるものもありますから、
    何かと大がかりにならない限りは中々、防災に対して考える機会を生むことができません。
    良いニュースに踊らされず、もしくれば想定外の事態になることは、
    一度東日本大震災で平成の世代を生きた人にはわかるはずです。

    大地震について、決して一生のうちで経験しないものとは言い難いのは確かです。
    今一度平成の終わりに振り返ってみるのも良いでしょう。

    今日の記事は以上です。
    皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

    明日もどうぞお楽しみください。
    尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
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