どうも、
管理者のNDです。

07月09日は、
伊賀上野地震(1854)から165年です。

この地震は近畿史上でもかなり有名な方の地震だと思います。
M7.25前後の大地震が安政の時代に発生して、死者は1800人に及ぶ大災害になりました。

また、この地震から飛越地震までの期間を安政の大地震としてひとまとめにされることもありますが
この期間は不思議と大地震が比較的短い期間に連続したとも言えます。

地震は前震を伴っており、揺れが不思議と続いたので建物被害がなくても
夜は寝れない人が増えたり、筵(むしろ)というものを敷いて寝ていた人もいました。

僅かでも警戒が解かれたのか、地震や鳴動が続いたまま、2日後にやってきた大地震では
石垣が崩れ、大火災が発生する事態となり、伊賀上野の城下町はまさに地獄絵図となりました。
揺れは越後、即ち新潟県方面でも感じられたと言われています。



今回は、
「震災の連鎖は、国だって黙れない」をテーマにお伝えします。

大地震が起きると、当然ですが震災復興に向けてすぐに国は動き出します。
しかし、昔の政界においては科学的根拠のない流布も合わさって、
災害が連鎖すると、どこか政治力というのは失われる傾向が強くなります。

以前の歴史上でも、慢性的には自然災害が関わって歴史が動いたものも数多く存在します。

今の日本に通用するかどうかはわかりません。
しかし、多数の地方を巻き込む南海トラフ巨大地震は、
これまでに活動のたびに、誘発地震や関連した地震が数多く発生し、
そこに風水害なども関わってくると、非常に危険なことはあります。

実際に今度迎える参議院選挙も、少しずつ防災面や災害面を考慮した選び方をしている人は
少なくないと思います。復興の遅さに失望し、新たな政界に期待を持とうとする
自治体も少なからず存在します。

このように、震災は直接的な目に見える形だけでなく、
人の意識をも変え、時にそれが歴史を揺るがすこともあることを忘れてはなりません。




今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

明日もどうぞお楽しみください。
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明日は東京を中心に発生した、東京オリンピック渇水(1964)を紹介します。