12月5日はもうちょっと先ですが、オーニソロジーの「101」(CD)と、僕の「菊地成孔の粋な夜電波シーズン5~8/コントと前口上の爛熟期篇」(書籍)が出ます。どっちも必ず買ってください(笑)。
と、僕の属性として、とても大事なプロダクツが2つ同時、あるいは同時期に出て、互いの売り上げ力潰しになってしまう。というのは、まあ、フロイドといえばフロイドだけど、フロイド以前からこのぐらいの見立てはあっただろうな。という程度の、つまり、僕は生みの母と育ての母がいて、2つの住居があり、2人はその2つの住居に曖昧に同居していたので、常に2人の視線を気にしていたし、2人の牽制関係だけが僕の心配事だった。そして、家の両隣はどちらも映画館だったし、部屋は僕の部屋がなく、家にはいない兄の部屋を、漠然と申し訳なく自分の部屋としていた、といった縛りがあるから、そんなもん当たり前でしょ。という事なんですが、僕がティポグラフィカという偉大なグループにいた時、グランドゼロという偉大なグループにも同時にいたし、自分でリーダーをやるようになったら、当時のクイックジャパンに、同時に動き出したデートコースペンタゴン・ロイヤルガーデンと二期スパンクハッピーが、交互に特集された、という、まあ、いわば出自なんだけれども、この、長い強い苦しい縛りは解けつつある。