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菊地成孔さん のコメント

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菊地成孔
>>7

 僕はソランジュもビリーアイリッシュも、なんならジャスティンビーヴァーもビヨンセも大好きですが、ご存知かどうか、このツアーの何箇所かでDJでビリーアイリッシュのバッドガイをかけたら、ほとんどのお客様が「この曲知らない」オーラを出しており、とはいえ納得した(笑)という経験をしました。

 ただ、僕は、この国の音楽の売れ方に関しては、またしてもセカンドビルボードが「総合力」をジャッジし始めないと民が落ち着かない、という状況が煮詰まり、セカンドビルボードが完璧に機能しさえすれば、とりあえず誰もが首肯できるものに変わると思われます。現状はファーストビルボードの誕生以前に、この国はなっていて、それはアメリカよりも文化が進んでいると把握しています。セカンドビルボードは、洋楽/邦楽と言いながら、英米音楽と日本音楽しか俎上に載せないという20世紀を乗り越えて、ありとあらゆる、僕が8年間紹介し続けてきたあらゆるアーティストの総合力まで計上できるようになるでしょう。

 僕は音楽の流行りものはみんな好きで、邦楽も例外ではないです。カメレオンも、48グループさんの曲も、キンプリもやっぱ売れたものは無心に聞いても、事後的に分析しても良いなあと思います。このことと、本文にある「良いと売れない」現象の平衡化(包含化、並走化)がめんどくさいというか、セカンドビルボード待望に繋がってしまいますね。

 ファイナルSPHPが「信じられないぐらい」売れるとは思っていません(笑)。僕が売れると思う程度には売れるだろうなと思っているわけで、つまり「信じられる分だけ」売れると思っていますが、パン、衣装(ヤフオクメイン・笑)、ボス君のカツラ(ボス君はダンスで汗を掻くことからウイッグに切り替えてしまいましたが、僕は湯シャンによるエコ増毛にトライ中です)を全て合算しても、年間100万に満たず、たかが知れています(笑)。

 それより、海外のビートメイカー(いま、一番コラボしたいクリエーターはチキータマジックとジャム&ルイスですが)とコラボしたり、例えば「エイリアンセックスフレンド」のストリングスを全部生にしたり、ヴォーカルトラックの修正編集に
マイアミのエンジニアと仕事したりしたいですね。

 DCPRG二毛作の件は慧眼としかいいようがなく、実は僕も考えています。「東京喰種S」のクレジットも、「挿入歌 ファイナルスパンクハッピー」ではなく、「音楽 ファイナルスパンクハッピー」にしてしまえば良かったなと思っていますし、大河ドラマとかもファイナルスパンクハッピーにしてしまい、荒稼ぎすればDC/PRGのアルバムなんか子供の塾の宿題ぐらいの頻度でアルバム出せますし、DC/PRGをファイナルスパンクハッピーの別働隊だと、嘘でも言ってしまうとしても、大儀見とかは気がつかないだろう市(笑)。バンドセットやるなら、DC/PRGがやれば良いですし。

 今、僕の活動で、小田さんと一緒にやってないの、ぺぺだけだったんですけど、小田さんがこのツアーから中島ノブユキたんの立ち位置でご参加いただいたので、花と水、SONG-XXも含め、全てファイナルスパンクスの別働隊だとしてしまうのがめんどくさくなくて良いかなとも思うんですが、こないだボス君とODに聞いたら、嫌だと言われました(笑)。
No.8
5ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
     「ここんとこの良いもの(売れないだろうな)」      まあもう、<良いものが売れなくたって普通>という時代が、なんかいつの間にか終わって、いつの間にか再開した感じですが、今日、金原ひとみさんの最新作「アタラクシア」が送られてきて、これもう普通に素晴らしいです。    なんでだろうなあ?僕、国文学はもうまったく読めなくて、ディスじゃないですけど、友人に勧められて買った西加奈子さんとか、文字が入ってこないんですよね頭に。僕の文学読みの能力がダメダメなんでしょう。    とにかく僕、ここ50年の日本の小説は、コンスタントに読めるのは筒井先生、小林信彦先生、京極夏彦先生、高橋源一郎先生、水村美苗先生、矢作俊彦先生、で手いっぱいで、(蓮見先生の「伯爵夫人」、小説家再デビューの北野武先生は特例として)、自分より年若い先生方のは、中原昌也さんと金原ひとみさんしか読めないんですよね。このお二人のは、喉が渇いてる時の水みたいにゴクゴク入ってきて、あっという間に飲み干してしまいます。どれもすげー面白い(壇先生のは、ゴクゴク入ってこなけど、異物感や、すげえ知己があるとか、やっぱり例外的な小説家ですが)、日本語の文学には素晴らしい可能性が満ち満ちている、と思わせられます。  
ビュロ菊だより
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