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菊地成孔さん のコメント

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菊地成孔
>>18

 マイメンがとうとうパクられまして、いや〜頭を抱えておりましたが笑、それを忘れさせるような笑、大変楽しいレスをありがとうございます笑。大変納得したり、大いに驚いたりしているうちに読み終えました。ビッグバンセオリーは11まで日本語で見られますが、全部見てもあっという間です(12で終了)。その食い口は、まさに彼らが好きそうな袋菓子とか、デリバリーのファストフードにそック利で、結構な量を一気に食ってしまいます。番組自体がオタクの食生活のメタファーになっていて驚きました笑。これから一気にお楽しみください笑。

 僕はも本当に、全然悪い意味ではなく、僕は46グループに不感症&不勉強なので(AV嬢の傾向がーこれは当然の動きですがー彼女たちのルックスのあり方になってから、全くダメになりました笑)、ほんのチラ見の印象で「坂」の皆さんの「高級志向」は、高級というより、昔の処女性の回帰だと感じていて、ロングスカートとかは和だと「青い山脈」とか、古い学園モノの感じなんだろうな。と思っていたんですが、花街とは驚きました。

 何れにせよ、セックスのメタファーですよね。仮面ライダーは、グラップリングが無いじゃないですか(今はあるのかもしれないけど)。絵的には寝の方が直接的にセックスですよね。アマレスや柔道みたいな、寝の競技の世界でハラスメントみたいな話が出ると、異様な感覚になりますよね。

 仮面ライダーの初期というのは、着ぐるみや擬闘や、撮影の荒さとかの関係で、寝ができず、大雑把な立ちと、派手に見せるためのカット割りの連続によって、「片方が責めに責める(相手は受けに受ける)」「入れ替わって、責めに責める(相手は受けに受ける)」を、繰り返して、最後は必ず怪人が(文字通り)逝く。という、結果として、メタファーと見立ての力によって、モロに寝を見せてしまうよりもはるかにセックスに見えます。

 こう書くと分かる通り、実は競技構造としては野球やラグビーに近い訳ですが、野球やラグビーが、いかなそれが集団競技だとはいえ、どう見立ててもセックスには至りずらい事を鑑みるに(「野球ってセックスと同じだよね」っていう批評家が出てきたら僕はマークします笑)、「特撮モノ」の強さ(僕は、普通に「卒業」しましたが、それでも、アレがいかに強いかは、東宝のクレージー映画の、アマチュア研究家ぐらいになると、円谷ー本多組の強さは、、、、と、これは愚兄の専門でした笑、愚兄は円谷ー本多組への不当なまでのアンダーレイテッドで、愛好家から、「元祖、殺害予告」をもらっていましたが笑。封書だったんで、僕も読めたんです。兄弟して殺害予告されてる笑)は、ウルトラQみたいな合法フェチの時代から、ゴジラが着ぐるみ格闘に堕した時代から仮面ライダーへと、一貫して強いセックス暗示があるからだと思っており、20年ぐらい前から、仮面ライダーがファミリー向けコンテンツになった事、それが、流れ的に全く不自然じゃない事、に対して、谷王とずっと議論していたのが慶応の講義、つまり「アフロディズニー」になりました。「メタファーを読み解く力」よりも「メタファーに感応(「官能」ではなく)する力が減退しているという、集団インポテンツへのご指摘と、「君の名は。」がそれを突破したように見せて、実は(見る者によっては)勃たせきれない。というお話は大変な説得力で、目からウロコが落ちました。僕のメタファー感応力は、強い、というより「古い」お陰で、「エヴァンゲリヲン」でも抜きたいだけ抜けますし、逆に体壊さないように、ツベに上がってる中国のフェチ物には手を出さないようにしています笑。僕がフェティッシュを語る時の最大のウイークポイントは、僕がインポテンツではない事で、僕にとってインポテンツは空想して語るものになっています。御説のように、節句巣のメタファーは物量によってインフレーションが生じているようにしか見えないのですが、経済におけるインフレーションと同様のことが起こっておらず、逆に反転してデフレでもないので、支えているのはインポテンツの在り方だと思うんですが、前述の通りなので、考えないようにしています笑。

 パズドラとモンハンの金の流れ笑に関してのご説明賜りまして大変ありがとうございました。僕は妄想していたより、はるかにドラスティックにチャリンチャリンと金が動いていたのですね笑、とまれ、ペイペイの発明の助走にはなったんでしょうなあ。

 大変楽しかったです。ありがとうございます。ビッグバンセオリーを楽しんでください。オタクの極点を描く事で、最も広い一般性を描いた。という点で「セックス&ザ・シティ」と同じ成功例です。他の皆さんも、ギャラリーになるかサロンにご参加するかはどうか臆せずご自由にどうぞ笑。
 
No.19
48ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
 こんなご時世、僕のゾーンである、飲食業、百貨店、何よりライブハウス、クラブ等々が実質上の閉鎖に追い込まれている中、「文筆家」としての仕事はむしろ活性化しておりまして、やたらとインタビューとかが多く、最近はみなさん疲れ果てていらっしゃるので笑、僕が紙媒体に記事書いたら何でも飛びつく。という程の体力ない方が多いと思うんですが、実際、読まなくてもいいような物も笑、絶対読んだ方が良い物もあって笑、まあまあ、あれは○、これは ✖️ みたいな事ぁ言いませんが、「 pen 」の陽水さんの特集は良いですよ(僕の記事も、他の方の記事も)。    最近感じているのは、新規の方の台頭ですね。アニメやってて助かった!!笑という感じですが笑、 SNS もやらない五十六のおっさんの事なんか誰も知らないだろうと思っていると、最近「発見」される事が多く、そのほとんどがアニメ経由なんですが、これはもうしょうがない笑。何が言いたいかっつうと、「そんなん、とっくに見てますよ」「オンエア時に観た」という大向こうの皆さんではなく、一見さん、ビギナーさん用に     こんな事 してたんですよね過去は。これ、井上陽水の「 妄想ハイウエイ 」っていう番組で、確か2007年かそこらだと思います。「情熱大陸バブル期」って言いましょうかね笑。    「 pen 」の編集者の方が、この番組を知ってのオファーかどうか、とにかく「こういう記事をやりたいんだよね」というこちらのツボに思いっきり入った企画と言いましょうか、統計的に年に1つないからね笑。2年に1個とかなので笑、是非お読みください。陽水さんの音楽を一切知らない。という剛の者でも、楽曲は全て楽曲名検索で聴けます。  
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