最近感じているのは、新規の方の台頭ですね。アニメやってて助かった!!笑という感じですが笑、SNSもやらない五十六のおっさんの事なんか誰も知らないだろうと思っていると、最近「発見」される事が多く、そのほとんどがアニメ経由なんですが、これはもうしょうがない笑。何が言いたいかっつうと、「そんなん、とっくに見てますよ」「オンエア時に観た」という大向こうの皆さんではなく、一見さん、ビギナーさん用に
こんな事してたんですよね過去は。これ、井上陽水の「妄想ハイウエイ」っていう番組で、確か2007年かそこらだと思います。「情熱大陸バブル期」って言いましょうかね笑。
「pen」の編集者の方が、この番組を知ってのオファーかどうか、とにかく「こういう記事をやりたいんだよね」というこちらのツボに思いっきり入った企画と言いましょうか、統計的に年に1つないからね笑。2年に1個とかなので笑、是非お読みください。陽水さんの音楽を一切知らない。という剛の者でも、楽曲は全て楽曲名検索で聴けます。
コメント
コメントを書く>>5
大変なお褒めに預かり、望外の喜びです。ありがとうございます。近松は読みますよ。歌舞伎が好きですしね。驚いてらっしゃるのは、僕が近松を読んでいる、という事より、井上陽水の作詞の中から近松が召喚された。という事実それ自体にではないでしょうか?
とにかく陽水さんは声と旋律が素晴らしすぎるので、「何を言っても自然に美しく聞こえてしまう」という力を持っていて、この力を何と呼ぶのか?マイルスは、ジョアン・ジルベルトの歌声を聴いて「奴ならレストランのメニューを読むだけでも、聞くやつをうっとりさせちまうだろうよ」と言ったとされていますが(実際は言ってません笑)、逆に言えば「伝わらない」側面もあるので、まあ色々とありますが「氷の世界」と「傘が無い」と「夢の中で」だけを取り上げて天才だ点差だというやつはバカだと決めつけています笑(あれはどんなにショッキングでも、ポエジーの中にちゃんと整合性があるので。「都会で自殺する若者が増えている」と「君のところに行かなくちゃ」と「でも傘が無い」の流れを大変な飛躍という人が多いんですが、全飛躍ではないです。ライオンとペリカンのがはるかに飛躍ですよ笑)。
何せあのとり・みき氏をして、「今までの人生の中で誰がズリネタ(女性読者の皆様失礼)だったかと言われれば、自分は全おナニーの中で、半数以上を原田知世でした。と断言できる(大意)」とまで言わせしめた、オタクさんのベイブである原田さんですが(一度だけお目にかかって、お話をしたことがあります)、僕は「黒いドレスの女」では抜けますが「時かけ」では抜けないですね(女性読者の皆様失礼)笑。ブルマ姿は高い確率で抑圧だと思います。
何れにせよ「君の名は。」という、実際に、正体も血筋も非常にわかりにくい映画が、結構モロに「時をかける少女」の子供であることは、僕も今回の大林追悼オンエアで身にしみました(文中ある通り、新海監督自身がどれぐらい意識しているか?とか、そういうリージョンの話ではないです。映画は乱婚の多産系なので)。津田ゆかりさんがお好きなのは大人なセンスですね笑。
>>9
お返事を書いて下り、ありがとうございます。僕も門外漢のことはイメージしかわかりません。先日テレビで偶然に、僕の全くテリトリー外にある日向坂46の『ソレミソラシ』という楽曲の過去のスタジオ収録版を初めて見たのですが、あの方々のダンスの「ボクサーだって3分間こんな細かなステップを踏み続けないよ。センターのかたは体幹が全然ぶれてないし」というものに驚きました(アイドルさんといったらもっと可愛いらしいステップを踏むと思っていたのですが)。いつか菊地さんが韓国でしょうか、のダンサーたちの動画を紹介されていて、彼女たちの首周りの動きの速さに驚いた時と同じ感じで、どちらも知らないことであり、どちらも驚きました。
ゲームついて続いて書いてしまうという蛮行を犯してしまうのですが、僕は『ビッグバンセオリー』の名前は知っているけれど観たことがないのですが、ちょっと見た感じ(という程度の者の弁ですが)たしかに彼らはファンタジックなゲームをプレイしていますね。ファンタジックなゲームの元祖は、テーブルトークロールプレイング( Tabletalk role-playing game)というゲームでして、これはヴィデオゲームでは無くて、麻雀のように現場で対面して、実際に手に取れるサイコロを振るすごろくゲームの延長で、そこにロールプレイング要素を追加したもので、各プレイヤーがサイコロを振りながら悪の魔王や正義の勇者を演じます(場合によっては美しいヒロインをプレイヤーのおっさんとかが演じたり、筋骨隆々のおっさんを女性が演じます)。この流れのヴィデオゲームもあって、日本で有名なのは『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』です。
おおざっぱな歴史観なんですが、このテーブルトークロールプレイングの元祖が小説『指輪物語』です。
(この辺は超大雑把な捉え方です。東さんがこのへんの批評をやったらこのへんのオタクにガチに突っ込まれアジトに突撃されました(それも去年くらいの話です)。突撃した人が僕のゲーム遊び関連の先輩だったので「仲良くやってくださいよ……」と思ったものでした。でもオタクたちは菊地さんがサウンドトラックを製作された『機動戦士ガンダムサンダーボルト』のOSTは皆、喜んでいました(ジャイアントステップスのままじゃ絶対あんな素晴らしいものじゃなかったです。僕個人的には『色悪』がやばいです。僕はテナー吹いているんですが、さまざまな楽器奏者はこの曲を聴いて泣いて、やる気を出せばいいじゃん。と思ってます)。でもその前に、菊地さんは菅野よう子さんの楽曲(特に『カウボーイビバップ』というアニメはいまではオタク界隈でクラシック化されていて)でサックスを吹いていたことや、『トライガン』というアニメの作中に登場するサキソフォニストのサックス演奏を菊地さんがアテレコ?していたことを言うとみんな感心するのです。『トライガン』の原作である漫画の作者もツイッターで当時を振り返り、菊地さんに音を当ててもらったことに喜んでいらっしゃいました。)
小説 『指輪物語』(『ロード・オブ・ザ・リング』)の作者はトールキンと言う人で、この人はイギリス人であり、オックスフォードが出してる辞典の編纂に関わって、言語学の教授を務めた人です。この人が独自の人工言語を作って、それを使う世界を作り出そうと小説を書いて『ホビットの冒険』や『指輪物語』を産み出しました(このへんは映画版のパンフレットにも書かれていてご存じかもしれません)。そんな人の作品なので、人種(人間とか、耳の長いエルフ(リヴ・タイラー)とか、ホビット(イライジャ・ウッド)のことです)や国の歴史や、その地形や気候や、生息している植物さえもオリジナルに、そして統合性がしっかり合うように作られているんです。
そしてそういうものを原型としているゲームがファンタジックなゲームなので、それを遊ぶのには、そういった世界を理解できていじれる知性(と書いておきます)が必要というかなんというか……そういうものが高い人。そういう人が多いです。なにせ元祖が英語の言語学の教授ですから、インテリの遊びといいましょうか。対して『COD』は現実の歴史の戦争という地続きであって、それに対するファンタジーの別世界といいましょうか。日本でもここに違いというか分断があって、大学の歴史あるサークルで遊ぶゲームと、ゲームセンターの文化と言いますか(CODは後者です。海外にゲームセンターはないですけれど)。ここに『ビッグバンセオリー』の登場人物が遊んでいるゲームがファンタジックなものであることの理由があります。極論インテリは『COD』は遊ばない、不良はTRPG関連/発生を遊ばない言いましょうか。インテリ文化と不良文化と言いましょうか。音楽のジャズとクラシックと似た感じであり、どっちも聞く人はいて、それぞれに理論もある話でもあるのですが、液状化しつつもそれでも分断はいまでもある。と感じます。ゲームにおいては、現状はジャズ研もあまりない感じと言いましょうか……。
とゲーム続きに書いてしまったのですが、これらは戦地から宇宙(ファンタジー)への移行という、菊地さんがいつかお書きになったある時代のブラックスキンのかたがたの音楽の移行や、大谷さんとの共著の『アフロ・ディズニー』の内容ともとても近似値を取ると思っていまして、いろいろな文化/娯楽にそういうものがあるのだなぁ、とご著書から参考にして語れるようになったことでもあります。それにこういうこと(分析/批評)を書いていると元気になってきます。菊地さん、ありがとうございます。
はい、日本人が銃器を持ったらやばいです。サブマシンガンとか持ったら、犯罪、軍事ともやばいです。心情はもちろん、やろうと思えば精度も技術もそうとうでしょうから。
『戸惑うペリカン』は、陽水さんはTVが好きだから、
元ネタは『野生の王国』かな?ぐらいにしか思っていませんでした(笑)
あと陽水さんとジュリーが同い年なんですね!?
未だに紅白で『晴れのちBLUE BOY』のジュリーを超える人を観たことがありません。
>>12
「日向坂」というのは、文字列でも初めて目にしました笑。いわゆるAKBさん系列ですよね?ハイスキリングは今のアイドルに必携ですが、連続、反復、耐久的であることを押し出すのはAKBさんからの伝統ですよね。失神したり。
あのあと「ビッグバンセオリー」をつぶさに見直してみたんですが、つぶさに見直す必要もないぐらい「テーブルトークロールプレイング」という言葉が出てきてました笑。
昔のゲーセンにあった知らない人との対戦型の発展形だという事がわかる程度で、お恥ずかしい限りなんですが、何がどうなってるのか全然わからないんですが(笑。ドラマの中でも、主人公たちの彼女のうちの一人=ヤンキーは、全く理解してないんですが、僕はこのドラマで彼女にし介入してないです笑)、「ファイナルファンタジー」も「ドラゴンクエスト」も、CGが勝手に動くようになる前までは、つまりファミコン時代はちょっとやってましたんで、「あ、これはトールキンの指輪物語だな」と思ってました。「指輪物語」は映画にもなりましたよね。相互的な影響関係にあると思いますが。「ビッグバンセオリー」の主人公たちは全員、トールキンの言語も、スタートレックの言語も喋れます笑。
ゲームは、「やらない事」の中でも王座に君臨してるんですが(SNSは、必要に応じてほんのちょっとやりますし、漫画も、新作は読まないけど、昔買ったやつを読んだりはするので)、もう、何がどうなってるのか全くわからないですね。「パズドラ」とか「モンハン」とか、言葉ばっかり耳に入ってきて笑、どう金が動いてるのかさえ全くわかりません。「ポケモンGO」の時は、マジで反政府デモが蜂起したと思いましたね笑。
だからこそ、ですが、ゲーム論は、20世紀における映画論みたいになるでしょうね。僕も映画評を書いていると元気になります。頑張ってください。僕が読んでも、理解できないのが残念ですが笑。
>>13
良いとこ突いてきますね〜笑
>>14
ファンからのメッセージとはいえ、菊地さんのゾーン外のことなのにも関わらず続けてお返事をくださりありがとうございます。僕は、人にメッセージを送るときは冷静にならねばと心がけており、特に菊地さんにお送りする際にはそれをより心がけているつもりなのです(なにせファンですので)。ですが僕が半身を突っ込んでいる話題にお付き合いくださり嬉しくなり筆が走ってしまいました(笑)。この機会に『ビックバンセオリー』を見ます。ファンタジー&SF双方のリテラシーを持っているのはオタクの中ではエリートなのでおっかなくもあるのですが、ヤンキーちゃんが居て助かりそうです。トールキンは、ゾンビ映画のロメロのごとく影響力がすごいですね。書物やゲームは映画の乱婚とは違い、直系やら私生児やらがわかりやすい所が違うのでしょうけれども。チアーをありがとうございます、菊地さんの映画評の面白さの根源の1つは、文筆する際のご本人の気持ちが、読者に陽性転移ってやつを起こさせているからだと思いました(そういえば、筆が迷っていらっしゃるときはそのことを、書きたくない評のときはそのことを文中にきちんと書いておられますね)。
はい、日向坂はAKBさんの系列で、僕は「いまの時期にテレビで過去の映像が流されるのだから有名なかたがたなのだなぁ」と思っていました。そして検索したらわんさか情報が出てきまして(欅坂46の妹分のようなかたがたのようです)。あのメンバーの皆さんのハイスキルで、皆さん一目でお美しいとわかり、ダンスの振りもそろっているところに僕は少し怖くなってしまいました。
(話変わりますが)最近のビュロ菊の動画も拝見していて楽しいです、ゼロ文の番外編もボディリメイクも楽しく、楽しいだけではなくきちんと勉強になりますし、『戒厳令下の新宿』も楽しみにしております(使用された音楽が本当にやばくて驚きました)。では失礼します!
>>16
まあ、こういう時代ですし、サロン感覚でどんどん書き込んでください。僕が忙しくなったらレスポンスなくなるだけなんで笑。「ビッグバンセオリー」は、ずっと韓国ドラマを推していた僕の、米国場推しですが、僕が推さずとも、合衆国民が推しまくって、あらゆる賞を取り、視聴率ナンバーワンですので笑、ウィキペディアでも公式でも、入門の取説読めば全く予備知識なくても入れます。わざわざ僕がいうのも気が引けますが、ものすごいクオリティで、合衆国の、オタクの、しかもスーパーエリート達の学生ライフを描いていて、何せ1話が20分のシットコムなんで、小さくて美味しいお菓子みたいに、あっという間に30話ぐらい見てしまいます。僕の、オタク用語の知識は全てここから得ています(クリンゴン星とか)。
その中に、先生かなんかに「君たちの一日のゲームプレイ時間は○○時間で、人生は50年が○○○○時間、80までペースメーカーをつけて生きても○○○○時間、その間もずっとプレイしているとなると人生全体の○○%がゲームに費やされることになる。君たちは、研究(主人公達は全員理系のエリートで、いつもゲームをしている)や恋愛に費やすべき時間を、少しばかりゲームに費やしすぎているとは思わないかね?」と言われて、しばらくキョトンとした後に「全然」と言ってゲーム機の操作に戻る、というシーンで爆笑が起こるんですが(ネタよりも所作が面白くて)、すげえなあと思いました笑。
「坂」グループの方々は、「全力坂」という、心拍数と呼吸数を上げるフェチのショート番組に出てくる人たちと関係があるのでしょうか?かなりあけすけなセックスの暗喩ですが、それ言ったら「仮面ライダー」ですらかなりあけすけなセックスの暗喩ですし、僕はアダルト画像の発達で、暗喩としてのセックスが発達するか衰退するかチェックしていたんですけど、少なくとも大正時代よりは衰退していると感じます。あの中にあるファシズムの暗喩はまあ、シンボル程度のものでしょう。僕は、現在というのは「電気やスチャが流行っていた頃より、北の軍事パレードが滑稽に見えず、アランドロン=すげー素敵、チョーヨンピル=すげー滑稽ではなくなり、ミシェル・ピコリとムン・グニョンがどっちもどっちにまで水平化された時代」と考えるようになっています。放談失礼。
>>17
>>17
気を使ってくださりありがとうございます!では、サロンの席に座る者の1人として、紅茶をこぼしてテーブルを汚したり、絡み酒をせぬように、良い気分で書き込みをさせていただきます。サロンの主に申し上げることでないことかもしれませんが、レスポンスの有無について気に病んだりしませんので、どうぞ菊地さんのご気分が良いようにされてください。
『ビッグバンセオリー』はシーズン10まであるその量に、僕は腕まくりをしていたのですが、菊地さんの紹介文を拝読して気軽に見れることが分かったのでさっそく1話を観ました。面白いです。端のセリフが量子力学の観測論に関するもので驚いて(シットコムの、一瞬で話を持っていく速度とそれをきちんと出来る製作者たちの技量)、次に彼らの服装のリアルさに驚きました。とくに主人公の男性のオタクの服装のリアルさ。あんなのはカレッジに行って通行人の写真を撮れば再現できるものでしょうけれど、日本では『電車男』をまだ引きずっていますから。ここ数年の日本のオタク界隈では「オタクとギャル」の組み合わせが人気で、気弱な男性と不良娘、というのは古典な組み合わせでしょうけれども、ここでいうギャルはいわゆる黒ギャルとか白ギャルとかそういうのを経由したギャルでして(なのでポルノビデオや夜の街におけるギャルものなどの定着とも関連していると思います)、『ビッグバンセオリー』はシーズン1が10年以上まえの作品ということらしいのですが、それをもうアメリカでやられてしまっているじゃないか(ヒロインの格好もタンクトップにショートパンツで)、といことにも驚きました。菊地さんの仰るように小さい美味しいお菓子で、手が込んでいるのにも関わらず、高級さを消していて上手いですね。
まだ1話だけですが、メインの男性の2人が『加藤ちゃん、ケンちゃん』に見えてしかたないです(体格とヘアスタイルの雰囲気が似ているだけなのですが・笑)(それとは関係のない話なんですが、僕は世代的にはドリフよりも加トケンでして、とはいえ全員集合や大爆笑の再放送は見た、カミナリさまのコントも好き、そのうち長さんが、外国のポピュラー音楽をなんでもジャズやハワイアンと呼んでいたような時代から活動していたベーシストだと知ったりするものの、やはり自然とフォーカスするのは加藤&志村でした。なんですが先月youtubeで長さんが亡くなる前に、ドリフのメンバーが集合して大爆笑のあのOPを撮りなおす、そこに偶然となりのスタジオで別番組を収録していたダウンタウンの浜田さんが見学に来る、対応するドリフのメンバー、という動画を見ました。そうしたら、セットの1段上にいかりやが居て、右大臣左大臣の位置に仲本&高木、一段降りて門番の位置に加藤&志村がおり主に話を進める、平身低頭する浜田、という構図が展開されていて、長さんはもちろん、仲本さんと高木さんの静かな迫力と色気に驚きました。そして門番の2人こそが大爆笑が終わった後でドリフを引っ張っていたことが絵として分かるところに感動しました。)
それと共に、俺にもこういう友人居るぜ、具体的に顔も浮かぶ(あんなエリートじゃないですけれども・笑)。というリアルさの上に平和で楽しい物語です、という雰囲気を漂わせながら話が進むので、懐かしさと親近感の心地よさもありました。
菊地さんがお書きになられた、そのシーンは凄い面白いですね。笑いだけでなくシットコム特有の拍手まで起こったんじゃないかな?なんて予想しています。ゲームをやる者にとってのあるあるネタ(やらなきゃいけないゲームが無限にある)ですが、役者さんの間の取りかたや、肉体の動かしかたが凄いのですね。そのシーンにいつ遭遇するのか楽しみです!
AKBさんのあるグループが~坂を名乗るのは、下品さもあるAKB(もちろんメンバーの皆さんが下品というのではないです)に対して、山の手や赤坂のイメージの引用、上品さと花街の雰囲気を取り入れようとしたからでは?と推測しています。AKBさんの商売の仕方はもともとそういうところがあるわけですが、大衆の街の秋葉原と、高級な赤坂の対比というか、秋元康さんご自身の昨今のイメージも含めてそこも利用する形で、そちら(花街)にハンドルを切ったのかなぁと思っています。
『全力坂』は話題になっているときに見たら、もう明け透けにエロくて、でもヴェールはかけてあるのでニヤニヤしてしまいました。たしかにAKBさんたちのダンスの急な激しさ--終わった後の息切れと同じ構造も持っているのですね。同時期的に同じようなフェチ、暗喩を持つものが全国規模で流行った(流行っている)ことは、スポーツ&ダンス(しかも健康的なもの)へのフェチが爆発したということなんでしょうか。『フィジカル』とか僕の世代的に幼少期にレオタードブームがあったことは刷り込まれているのですが、それらよりも見た目的には穏やかですよね。とはいえ、最近のランニングやダンスウェアは露出度は低いけれど、やばいですね。ファッションもジャージ系いうかスポーツ系が流行り続けていて、90年代と言う人もいますけれど、それよりも実用的なものだし、着ている人々も実際に運動やダンスをしているひとが多くいるように感じます。
仮面ライダーは僕は見なくなって久しいですが、お子さんが居る友人宅にたまに泊った際に、朝に子供も含めて皆であの番組を観ることがあって奥さんも含めて家族全員がファンというのに遭遇して、うおーとなりました(笑)。その上で、ファシズムのイメージの引用は子供でも食える分かりやすい撒き餌ですよね。
菊地さんが以前ウェブログで(2つくらい前のブログだった覚えがあります)、「昔のハリウッドには、アステアとロジャースが階段を下りるだけで二人が昨晩にセックスしたことを表現できる力があった。と蓮實重彦は書いた」という旨のことを書かれていて、当時は蓮實もアステア&ロジャースも知らない僕は「ほへー」と思ったものでした。
いまは子供でもポルノビデオを一瞬で見ることが出来て、そのポルノビデオもサブスクで利用できる(僕は一時期利用していたのですが、デカダンになってしまい解約しました)し、オタクのほうでもいわゆる同人誌により、どんなキャラクターでも物凄いうまい絵でポルノ化されている(しかも本職のアニメーターの方々が、その低賃金から副業的に同人誌を描いて売る場合もあります。一方で、低賃金ではなく比較的まとまな給料を払っていたのが、あの京アニです)で暗喩を見抜く力、表現する力が壊滅しているのかなと思いました。
ですがそれこそ『君の名は。』はそういうものが溢れているし(僕のあの映画への評は「絵の物量がすごい」と「エロかった、抜けないけど」です。いっぽうで上に書いた京アニは絵の物量もすごくてエロくて抜ける絵を作れる会社でした。どっちが良い悪いじゃないわけですけれども)、ピコ太郎のネタもあれは一回だけペンをリンゴに刺しているから受けた(複数回刺すジェスチャーだとモザイクがかかってしまうと思います・笑)というところにセックスの暗喩もあって……、とこれ書きながら考えを改めました。もちろん菊地さんがお書きになられたように衰退もあると思います。ポルノ産業の隆盛とセックスの暗喩表現力の反比例はあると僕は考えているのですが、そんな単純ではないと思うところもあり、言葉にできず少々もどかしいです……。
北朝鮮の芸能的な対外政策は昔は笑いのネタでしたね。指先までそろったダンスとかには気持ち悪くて大笑い、みたいな扱いだった記憶があります。でもいまでは、僕も、あれをすごいなぁと思うようになりました。僕は表現としてのダンスはしませんが、日々、筋トレしたりランニングしたり一時期教わっていた格闘技のまねごと(立ちのみですが)をしたりで体を動かすので、北朝鮮のかたがたや、いまのアイドルさんの肉体的なすさまじい努力が分かって、それがかなりの補助となってそういう感情を抱くのだと思っています。と同時にちょっとおっかないんです、たぶんハイスキルが、振りをそろえるということに向いているからだと思います。ハイスキルでもある種のジャズは怖くないです、ビバップや、それ以降のビッグバンド(ミンガスビッグバンドとか)でBPMも早くてメロディのラインもジグザグなテーマを数本の楽器がビシッとそろえて演奏したらそれで9割がた仕事したみたいな曲もありますが、それでもアドリブがあって、そのおかげで恐怖を抱かないんです。
日本はいま誰でもクリエイターみたいなところがありますよね。みんながクリエイターになればクリエイターへの誹謗中傷はなくなると言う人もいて、確かにその通りだとは思うのですが、誰でもクリエイターになるとハイスキル信奉が起こるのではないかなぁ、と。アドリブをするのにもスキルが必要で、さらに良いものだとハイスキルですが、振りをそろえるのとは違った方向のハイスキルですよね。ハイスキルさが分かりやすいもののみに評価が集まることは、それで(みんな)大丈夫かいね?と思っています。ピコリとグニョンはこれ親子ですね。ありとあらゆる差別はだめなのはあたりまえにせよ、分かりやすいハイスキル信奉は、可愛い(格好いい)という点で人種の壁を超えるも、その水平化って……こう……なんか大丈夫なの?というか、怖いなぁ、とこれを書いていて思いました。
話変わって、パズドラやモンハンの金の流れなんですが(笑)、ああいうスマホで出来るゲームは無料で手に入るんです。そしてプレイヤーは多くの場合で指揮官の立場です。ゲームの設定によって、戦士たちを束ねる長とか、サッカーチームのオーナーとか、アイドルや、ラップグループのプロデューサーとかに変わりますけれど。だけどそのクルー(キャラクター)はゲーム開始時はいっさい手配されていないんです。その人員を得るためにゲーム内のガチャガチャ(あるいはお御籤やくじ引き)を引くんです。ガチャガチャからクルーが出てきて自分の配下に加わリます。このくじを引く料金は大抵の場合で(実際のお金で)1回300円やまとめて10回3000円なんです。強い戦士や選手、スキルあるアイドルやラッパーほど出にくくて、一番いいのが出る確率は3%とかだったはずです。大吉3%という、感じで。
例えば、エリントンが主人公のゲームなのに、ストレイホーンもゴンザルベスもホッジスも楽団に居なくて、彼らを楽団に加えるためには1回300円を払ってくじをひく。3%の大当たりが出たら彼らが出てくる。ハズれは無名のミュージシャン。大当たりが出たと思ったらナンスだった、本当はホッジスか欲しかったのに。みたいな感じでありまして、そうやって集めた人員で他の楽団と戦ったりします。(なのでゲームなのに技術の介入度はすごく低いです、札束が武器とかも言われていて、1000万単位で金を使う人も結構いて……みたいな世界で。ぼくはちょっと距離を置いています。) さらに大抵のゲームではそれらが美少女やイケメンでありまして(笑)、配下に加えるとそのキャラクターと友情や恋愛が展開されるのでお気に入りのキャラが欲しかったらいくらでも金を……というえぐいことになっています。こっちもこっちでおっかないです(笑)
ではビッグバンセオリーの続きに戻ります!
>>18
マイメンがとうとうパクられまして、いや〜頭を抱えておりましたが笑、それを忘れさせるような笑、大変楽しいレスをありがとうございます笑。大変納得したり、大いに驚いたりしているうちに読み終えました。ビッグバンセオリーは11まで日本語で見られますが、全部見てもあっという間です(12で終了)。その食い口は、まさに彼らが好きそうな袋菓子とか、デリバリーのファストフードにそック利で、結構な量を一気に食ってしまいます。番組自体がオタクの食生活のメタファーになっていて驚きました笑。これから一気にお楽しみください笑。
僕はも本当に、全然悪い意味ではなく、僕は46グループに不感症&不勉強なので(AV嬢の傾向がーこれは当然の動きですがー彼女たちのルックスのあり方になってから、全くダメになりました笑)、ほんのチラ見の印象で「坂」の皆さんの「高級志向」は、高級というより、昔の処女性の回帰だと感じていて、ロングスカートとかは和だと「青い山脈」とか、古い学園モノの感じなんだろうな。と思っていたんですが、花街とは驚きました。
何れにせよ、セックスのメタファーですよね。仮面ライダーは、グラップリングが無いじゃないですか(今はあるのかもしれないけど)。絵的には寝の方が直接的にセックスですよね。アマレスや柔道みたいな、寝の競技の世界でハラスメントみたいな話が出ると、異様な感覚になりますよね。
仮面ライダーの初期というのは、着ぐるみや擬闘や、撮影の荒さとかの関係で、寝ができず、大雑把な立ちと、派手に見せるためのカット割りの連続によって、「片方が責めに責める(相手は受けに受ける)」「入れ替わって、責めに責める(相手は受けに受ける)」を、繰り返して、最後は必ず怪人が(文字通り)逝く。という、結果として、メタファーと見立ての力によって、モロに寝を見せてしまうよりもはるかにセックスに見えます。
こう書くと分かる通り、実は競技構造としては野球やラグビーに近い訳ですが、野球やラグビーが、いかなそれが集団競技だとはいえ、どう見立ててもセックスには至りずらい事を鑑みるに(「野球ってセックスと同じだよね」っていう批評家が出てきたら僕はマークします笑)、「特撮モノ」の強さ(僕は、普通に「卒業」しましたが、それでも、アレがいかに強いかは、東宝のクレージー映画の、アマチュア研究家ぐらいになると、円谷ー本多組の強さは、、、、と、これは愚兄の専門でした笑、愚兄は円谷ー本多組への不当なまでのアンダーレイテッドで、愛好家から、「元祖、殺害予告」をもらっていましたが笑。封書だったんで、僕も読めたんです。兄弟して殺害予告されてる笑)は、ウルトラQみたいな合法フェチの時代から、ゴジラが着ぐるみ格闘に堕した時代から仮面ライダーへと、一貫して強いセックス暗示があるからだと思っており、20年ぐらい前から、仮面ライダーがファミリー向けコンテンツになった事、それが、流れ的に全く不自然じゃない事、に対して、谷王とずっと議論していたのが慶応の講義、つまり「アフロディズニー」になりました。「メタファーを読み解く力」よりも「メタファーに感応(「官能」ではなく)する力が減退しているという、集団インポテンツへのご指摘と、「君の名は。」がそれを突破したように見せて、実は(見る者によっては)勃たせきれない。というお話は大変な説得力で、目からウロコが落ちました。僕のメタファー感応力は、強い、というより「古い」お陰で、「エヴァンゲリヲン」でも抜きたいだけ抜けますし、逆に体壊さないように、ツベに上がってる中国のフェチ物には手を出さないようにしています笑。僕がフェティッシュを語る時の最大のウイークポイントは、僕がインポテンツではない事で、僕にとってインポテンツは空想して語るものになっています。御説のように、節句巣のメタファーは物量によってインフレーションが生じているようにしか見えないのですが、経済におけるインフレーションと同様のことが起こっておらず、逆に反転してデフレでもないので、支えているのはインポテンツの在り方だと思うんですが、前述の通りなので、考えないようにしています笑。
パズドラとモンハンの金の流れ笑に関してのご説明賜りまして大変ありがとうございました。僕は妄想していたより、はるかにドラスティックにチャリンチャリンと金が動いていたのですね笑、とまれ、ペイペイの発明の助走にはなったんでしょうなあ。
大変楽しかったです。ありがとうございます。ビッグバンセオリーを楽しんでください。オタクの極点を描く事で、最も広い一般性を描いた。という点で「セックス&ザ・シティ」と同じ成功例です。他の皆さんも、ギャラリーになるかサロンにご参加するかはどうか臆せずご自由にどうぞ笑。
>>19
菊地さんにそのように言って頂けるのは恐悦至極です、ありがとうございます。こういう時代になる前から、菊地さんからは免疫力をもらっていたので、こういうときにお役に立てたのなら幸いです!
心中お察しします。お二人が接近された際に、(あの番組は前々身の番組しか見たことがない僕でも)うわどうなるだろう、と思いましたがすぐに握手をされたので、流石だなぁと思いました。新宿は寝床ではないが遊び場としている者(と言っても、大久保もあるし、新宿駅界隈でもちょっと遊ぶ、くらいのものですが)として新宿の音楽シーンの顔がお二人であることは心強く、楽しいので、早いところ戻ってくださることを祈っております。
(僕はも、も面白いです(笑)。その二重性を僕もどこかで使おうと思うのですが、通じる人があまりいなさそうです)~坂の古い学園もの=女学生感(女子校生ではない)は仰る通りですね、たぶん、ある年代、あるいはオタクだったり、オタクを経由したりした者にはそこと高級感がリンクするのだと思います。比較して新しい学園もののギャルは新宿や渋谷や池袋であり、こっちは歓楽街です(後藤真希さんがいたころのモーニング娘とか。さんとか。いまの若い子だとここに、ラッパーやダンサーの同級生の女の子なども加わるのでしょうね)。
仮面ライダーの締め技はとんねるずや松本人志さんのパロディコントで観た覚えがあります(ということはやはり本家では出てきそうで、出てこないことなんですね)。し寝技のハラスメントはお茶の間、ワイドショーでは扱いきれないですね。ライダーは最初こそ必殺技はキックのみだったのでしょうけれど、発生作品から剣や銃も使いますから刺して行くし、虫の能力を移植された改造人間、というのもすごくセクシャルな存在と思います。
菊地さんが批評を書かれた『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』は僕は観ていないのですが、テニスは球を相手に押し込む/押し付けるはあるが、球を運ぶは無い。球を運ぶがあり体がまじりあう、ラグビーや野球で男女が対戦することは競技としてはありえない、同じ原理で卓球の男女混合ダブルスはありうえる。ということを鑑みても仰る通りだと思います。性的なイメージの強いテニス(ユニフォームや、大学のサークル)より、実はサッカーや野球のほうは性的……というかセックス性が強いこと(女子サッカーや野球の選手が、それゆえにむしろテニスの選手よりもボーイッシュによること(明石家さんまさんが女性に大きめのサッカーユニフォームを着せるのがお好きで(笑)、ボーイッシュにしないとそっちによってしまう強さがあるんですね)。また逆にランジェリーフットボールなんかが成立すること)、水島新司さんの漫画で『野球狂の詩』ってのがありますが、一目見ただけで感じる危ういくらいの性的さなどもありますね。
(お兄様もそんなことを受けていたとは(笑)。お兄様の作品がアニメ映画化されたものをちょっと見たことがあるのですが、アニメーションも音楽も声優の演技も気合がすさまじく入っていることに、諸作品が業界の人々から尊敬、敬愛されているかを感じたのですが、それが逆の感情に出てしまう人もいるでしょうし、それも相当な強さでしょうね)
エロい、けど抜けない。というのは僕においては(あるいはその世代、界隈)では当たり前にある感覚(女性でもそういう表現をする人もいます)なんですが、エロさ感じ取ることと肉体が分離していることがインポテンツだ、というご指摘は青天の霹靂です(ですし、一度知れば当たり前のことで、それだけに僕は気分も良いです)。エロを、理性的に判断してから肉体があとに来る、というのは僕は獲得した能力という感覚があって、無理な自己分析ですが、エロが溢れすぎてそれに不感になるか、それとも判断して使うか、という選択をする必要のある時代/環境で育った結果なのだと思います。(ポルノビデオが好きなやつでも『君の名は。』の口噛み酒の意味も分からないやつもいて、そういう人もいまは多いのかもしれません)。
僕がこちらで以前書いたポルノビデオのサブスク化なのですが、それがビジネスになる前から実際は見放題にされていて。という事と並べて音楽もそうで、僕は音楽を10代などの若いかたと語るということはないのですが、いまの若い子は音楽でも理性的な判断が先にくる、という人が多いのでは、とも推測しました。
僕も菊地さんが書かれたエセーを読むのはもちろん、僕と同じ読者のみなさんが書かれたコメントもそれへの菊地さんのお返事を読むのも好きです、みなさんご参加されてください!(と思っていたら、新しい記事のほうでコメント投稿も盛んで安心しました。)
ではこちらからは失礼します!!