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ビュロ菊だより 第三十三号 「菊地成孔の一週間」
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ビュロ菊だより 第三十三号 「菊地成孔の一週間」

2013-06-03 10:00
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菊地成孔の一週間ですぞ / JUJU / 高見元P / ジャン斉藤 / トナミD/撮影スタッフ / 金子シェフ / 韓東姫 / 再びJUJU&「時事ネタ嫌い」脱稿。ダイエットからダイエット明けの5月最終週







5月27日(月曜)





 ダイエット3日目。この日はグリーンスムージーと速攻元気(ジェル食品)とコンビニの塩鯖(これに「バードアイ酢」という、日本のクリアホットをかける)&エビアンそしてロイホのドリンクバーだけ。
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 ソニーのスタジオ3に行く。JUJU氏のヴォーカル録りである。スタジオに着くともうテイクは揃っていて、チョイスと直しの時間になっていた。どの程度まで書いて良い話なのかメディア勘がまったく掴めないのだが、テイクは6まであった。

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 これは「6テイクあれば完成テイクが作れる(と、本人もスタッフも判断した)」という意味である。読者の皆さんも、何の事かいまひとつ解らないだろうが、6は端的に言って少ない。ここでいう「少ない」は、怠慢や手抜きをさすものではない。後述する。

 自分のヘタクソを棚に上げてあれこれ言うのは憚られるが、今やもう、プロの歌手ですら生歌は聴かれたくないぐらいの時代だろう(既に60年代から「自宅で、誰にも聴かれずに生歌を録音する人々」は居て、彼等の無防備なナルシシズムのあり方は彼等を多く狂気に追い込んだのだが、この話しは長く成るのでまた後日)。

 メイクと同じである。必死に歌ってとしても、修正の修正の、整形の整形の、メイクに次ぐメイクである。逆に言えば、人前に出る時には誰もがそれなりになっているので、「本当に綺麗(歌が上手い)」人が解りずらい時代とも言える。

 自分がレコーディングのテイク1から聴いた事がある歌手の中(いま指折り数えてみて、30人目あたりで眠くなってしまったので数えるのを止めた。羊の喰い過ぎだと言われても仕方が無い。ローストにローズマリーで最高である)で、JUJU氏は屈指の歌唱力である。「おお、6つでもう作っちゃうんだ(良い所を編集で集めるのである)。さすが」という事である。

 と書くならば、では何番目位ですか?と返ってくるやも知れぬ。しかしこればかりは、会員限定のメルマガであろうと、ベスト10とかの話は絶対出来ない。話として面白過ぎるからである(笑える。という意味ではない。勿論、笑える部分もあるが)。

 自分は一般的に、話が面白い方だと目されているかも知れないが、自分の知り合いの中で言えば、30位ぐらいにランクインしていればガッツポーズである。世の中にはとんでもないのがいる。因みにベスト5は全員、(所謂)一般人である。

 そんな自分でも「もう死ぬ。こんな面白い話は聴いた事が無い。超えてる。止めてくれ死ぬから。でも聴きたい死ぬほど」といって、聴いた人が発狂してしまうぐらいのレヴェルの話は、持つだけは10も20も持っており、とはいえメディアでもバーでも絶対に出来ない。俗にいう秘すれば花、ドスは呑んでおいて方が良いという奴である(鬱になるメカニズムを想像するに、楽しい事はインターネットに全部吐き出してしまい、苦しい話は溜め込むからだ。ほとんどの人が苦しい事を何とかしようと躍起に成るが、逆であろう。楽しい方も溜めれば人はすり減らない)。

 アラブ首長国連邦かどこかに、邦楽が物凄く好きな富豪がいて「ヴォーカルレコーディングにまつわる話」で6時間やってみせろ、面白ければ5億出そう。詰まらなかったら逆に50億とオマエの首を頂く。という理不尽な賭場が立ったとする。

 自分は乗らない。負けるからではない。勝率は98%である。5億程度で話せる訳が無い。ひとつだけ言える事があるとしたら、40代男性ではトータス松本氏が暫定1位であることだ。自分は余りにびっくりして「あなた凄いですねえ、売れますよお」とブレイク前の人に言ってしまった事が2度ある。スガシカオ氏とトータス松本氏である。大変な無礼だったか、勇気づけたのか、どちらだかまったく解らない。

 JUJU氏と会うのは久しぶり。というか、「デリシャス」の1の時以来である。前回よりも、ほんの僅かだがよそよそしく感じられたのだが、と、こんなデリケートな男子高校生のような妄想は普段まったくしない。思い当たる節があるのだ。「デリシャス」の発売記念のWOWOWの番組にコメンテーターとして出て「2丁目の人々はみんなJUJUが大好き。加藤ミリヤには見向きもしない」とか「内田春菊さんとロレックス。どちらも異様に色っぽい」とか楽しく語ってしまったのである、くそう欲しがりのテレビ局め!!

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 終わってペン大に向かう。今日はペン大学院でポリリズムと、13年度初等に調号システムと音価の2コマ。先週書いたように、生徒の集中力と熱意が全く落ちない。震災前の、ちょっと挫けると来れなくなってしまう人ばかり。みたいな牧歌的な時代が懐かしい。「切実とヒステリー」は現在、北東アジアだけではなく、地球上を覆い始めている。

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 今日の全パンビル。

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 今日のジュー研はカルピスメロン緑

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 <レシピ>



1) 八女茶葉6パックと焙じ茶2パックで濃いめの茶原液を作る

2) カルピス5にメロンソーダ1でジュース原液を作る

3) 天盛りのクラッシュアイスを入れたグラスの水位50%まで茶原液を注ぎ

4) ステアして落ち着かせたらジュース原液をすり切り一杯まで注ぐ

5) 翡翠色になったな、と思ったら味見して調整



 筋トレメニューとピラティスのポーズを増やす。「くそう。欲張りバリボーなテレビ局め!!」と言いながら内股のスクワットを繰り返す。ふー。ふー。



 

 
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