どうもどうも菊地です。今週末はヤバいですよ~。「HOT HOUSE」とソロライブが2連チャンですからね。どうしようお腹とか壊したら、、、などと、今まで一度も考えた事がない事を考えてしまうほどヤバいです。

 
 既にファン歴何十年目という伊勢丹上顧客リストみたいなご贔屓筋にはもう説明の要なしと思うのですが、これが畜生の浅ましさと申しましょうか、ワタシ(あと、大友っち・笑)いつまでたってもフレッシュネスバーガーでですね(笑)、もうこの仕事はじめて30年近く経つ訳ですが、未だに毎日(主にラジオとツィッターによって)、新規参入の方が増えておられ、こんなご時世(戦前)に有り難い限りなんですが、「HOT HOUSEって行ってみたいんだけど、何やるんだ?」或は「ソロライブって、弾き語りですか?」といったですね(笑)、ワタシを遥かに越えた、物凄いフレッシュネスバーガーの皆さんが(既に「フレッシュネスバーガーって何だ?」と仰られている方がいる事は想像に難くないんですけど・笑・今初めて言ったんです)いらっしゃるので、これは恐らく、ワタシの書くテキストが、もう文字の塊なので、このクソ暑い中読める訳がなくなっているからだと思う訳ですね(&それを難なく読む方はライブやパーティーにいらっしゃる方が少ない。という、音楽家/著述家兼業者のリスク)。

 
 なので、フォー・ビギナーズのイベント告知簡易版を書いてみますね。目標はひと段落が150文字以下!という事でどうぞ。

 

 
ビギナーの皆様へ

 
<8月17日「HOT HOUSE 芝プリンス」に関して>

 

1) 料金、チケット購入の方法はコチラ

 
 

2) 動画で感じをつかみたい方はコチラをご覧に成って下さい



 
 *今回用の動画

 

 

 

このパーティーの全容が解る動画


http://www.nicovideo.jp/watch/1361275359?ver=q9


一番カッコ良くて、字幕の説明が解り易い奴


http://www.nicovideo.jp/watch/1361145403?ver=q9




 

https://www.youtube.com/watch?v=Vv8NN4yUP_8




 

一番最初の奴(ラップ入り)


http://www.nicovideo.jp/watch/1360837301?ver=q9




 

https://www.youtube.com/watch?v=lXtlhuIdV8c




 

 

 

3) このパーティーは・・・



 
 
<ジャズとダンスの関係>
 
 
 そもそもジャズという音楽はその昔はダンス用でして、みんな踊って聴いていたんですが、戦後になって「ビーバップ」という派閥が出て来まして、これが「モダンジャズ」と言われている物です。「ビーバップとそれ以降がモダンジャズ」でオッケーです(「粋な夜電波」で毎回OPに流れている「チャーリーパーカー」は、そのジャンルの開祖です)。

 
 ビーバップは、音楽性がかなり複雑で、サイズが(それまでのジャズみたいには)フィクスされていなかったので、ダンスミュージックには向かず、ジャズを「踊って楽しむ娯楽」から「座って鑑賞する芸術」に変えた。と言われています。

 
 このパーティーの趣向は<ビーバップ=モダンジャズ以前の、ダンスミュージックとしてのジャズ=スイングジャズ等々で踊られていた、「リンディーホップ」というカップルダンス(二人で踊る、社交ダンス的なもの)を、敢えてビーバップで踊る>という物です。まあ、ちょっとマニアックな訳です。
 
 
<コンテンツ>
 

 
 そもそも、リンディーホップは日本に余り定着していません。なので、パーティー内に、リンディホップのステップレッスンを組み込み、それをDJnadjaさんとワタシがやります)そして生バンド(チケット情報にメンバー一覧があります。ワタシのバンドでお馴染みの人ばかりです)で踊る。という流れに成っています。5時から9時まで、4時間のパーティーです。
 
 
<カップルダンスにトライ>

 
 ジャズミュージックにもダンスカルチャーにも縁が無いビギナーの方にとって、一番大きいのは、「ビーバップでリンディーを」といったマニアックな趣向よりも、そもそも「カップルダンス」という事だと思われます。今では「知らない人の手なんか触れない」というのは病的な潔癖性の症状ではなく、一般論ぐらいに格上げされている世の中ですし、そもそも「じゃあ、パートナーがいないといけないのかな?」という疑問が生じますね。
 第一に、既に3年続いているパーティーですが、手に悪質な細菌が付着している様な不潔なお客様は一人もおりません(笑)、そして第二にはパートナーはいなくてもお一人様で参加出来ます。ちゅうか、これ、動画にもありましたが、ぶっちゃけ出会い系です(笑)。欧米では男性が女性を誘うのがエチケットですが、HOT HOUSEでは、女性が男性を誘うのもOKです(もう3年やってますが、いっぱいいますよ)。

 
 更に言えば<カップルで来て、ずっと離れずにその二人で踊っている方>の方が、マナー違反と言えばマナー違反です。カップルダンスのパーティーというのは、1曲ごとにパートナーチェンジするのが鉄則なので。

 
 と、ここまで読んで「もう無理。絶対無理あたしなんかオレなんか」という方もいると思うんですが、HOT HOUSEは踊らず遠巻きに見物も大歓迎です。ダンス自体、特に、知らない異性に声かけたりかけられたり、なんつうのはNGだけれども、このパーティーの感じは味わいたい。という方は毎回沢山いらっしゃってですね、最後までダンサー(プロのダンサーや、ダンス経験者も多く来場するので、フロアはショー化します)を鑑賞して変える方も、ミイラ取りがミイラに成って(例えが逆ですけど)、最後には結局踊り狂ってしまった。という方も沢山います。

 

<ソロダンスもOK>
 
 また、このパーティーのミクスチュアは更に多層的で、カップルダンス=リンディホッパーだけではなく、ソロダンサーも多く参加します。

 
 ジャズミュージックをバックトラックに、ソロで踊る文化を「ビーバップ」と言います。ここがメンド臭いんですが、ジャズ側の用語の「ビーバップ」(前述)と、ダンス側の用語の「ビーバップ」は、綴りも一緒なんですが、別の文化です。ダンスの方のビーバップは、バックトラックに、あまり(ジャズの方の)ビーバップは使いません。どっちかというとクラブジャズ系のダンス志向のトラックを使うんですね(元々=70年代後半は。今は何でもありになってますが)。

 
 なので、フロアは、カップルダンスのパーティーでもありながらにして、普通のクラブと同じ様に、一人で自由に踊る。というフロアでもあり、混在している訳です。混在は混乱と紙一重なんですけど、そこがこのパーティーの醍醐味で、毎回毎回ノリが違います。いずれにせよ、クラバーさんにも敷居は低いです。

 
 ダンスパーティー用のなんちゃって生バンドではなく、メインストリーム一流のプレイヤーの演奏に合わせて踊る。というのは滅多に無い機会ですから、ハウスやテクノやK-POPHIP HOPのクラバーさんも大歓迎です。
 
 
<司会進行ジャズドミュニュスターズ>
 
 結構多いご質問が「菊地さんは演奏しないんですか?」というモノなんですが、演奏はしません。ワタシはオーガナイザーですので、基本的には司会進行、あとはチークタイム用のヴォーカルと、進行に即したラップを行いますが、まあ言ってみれば、こんな事HOT HOUSEでしかやらないので(笑)、面白いと思いますよ。常に会場の中をウロウロしています。

 
 古来、ジャズのパーティーの司会進行は、2人組のヴォードビリアン(芸人さん)がやるというマナーがあり、このパーティーではそれを、ワタシと大谷君でやっているんですね。これが「ジャズドミュニュスターズ」なんですが。ただ今回は、大谷君はスケジュールの都合で欠席なので、ワタシが一人で司会進行をやります。

 
 動画を見てビギナー様方が震え上がってしまうポイントとして「ドレスアップ」があると思うんですが、マニアックとはいえジャズカルチャーですので、ドレスアップが基本になります。特に今回は、男性のみですが、ドレスコードがありまして、とはいえそれもジャケットだけなんで、たいしたことないです。

 
 っていうかまあご覧に成って頂いておるのはPVですから(笑)、カメラの魔術と言うか(笑)、ドレスアップしてダンスも上手な方(っていうか、ダンサー・笑)ばかりを撮ってますが、普通にデート行く時のスーツで充分です。所謂コスプレイベントみたいな感じではないです。
 
 
<お気軽にどうゾ>
 

 
 ビギナーの皆様に於かれましては、先ずはお一人様で、レディはお好きな様におめかしして(和装の方もチャイナドレスの方も、ナチュラル系の方も、TGC系の方もいますよ毎回)いただいて、ジェントルメンはまあ、お洒落がお好きな方は好きなだけ(会場もパーティームードも、ドレスアップ方面であれば、上限無しで受け入れますので、どこまでも大丈夫です)やって頂き、ジャズは好きだけど夏服はTシャツとアロハしかねえよ。というジャズ20世紀中年の方も、ドンキの2000円ので良いので羽織って頂けば大丈夫ですので、物は試しに、とにかく一度御来場頂ければと思います。

 
 これは「ワタシがやっているパーティーなのだから」という菊地成孔ブランドを信用して頂きたいのですが、とにかく楽しんでさえ頂ければ、ですが、差別や蔑視の類いは絶対にしませんし、最高のコンテンツを低価格でご提供させて頂きます。現代のサヴォイ・ボールルーム、現代のニューラテンクォーターは、ただ単にリア充勝ち組みたいな人、お洒落して集まりましょう。という事では全然ないし、ニコファーレみたいなもんでもないし、もっと猥雑でムチャクチャなジャズ空間だとワタシは思っています。

 

 
 4)チケット状況(13日現在)

 
 限定100で進めさせて頂いている中、現在80ぐらいでして、これはHOT HOUSE皆勤賞常連の方々の数よりちょい少なめ、ぐらいなので、これだとそれこそ伊勢丹友の会というか(笑)、エリートパーティーになってしまう可能性が高く「毎回ゴチャゴチャになる」というワタシの主旨に反しますので、ややフロアが狭めに成りますが、今回、動画にある様にボックスシートもある。という事を加味し、急遽120まで開放しようと思います。

 
 ですので、まあ、あと50ですね。「当日で入れるかどうか?」は、どのパーティーでも焦点になりますので、これは長沼のツイッターでリアルタイム報告させて頂きますので、ご面倒ですがチェックよろしくお願い致します。

 

 

 

 

 
<翌8月18日「菊地成孔ソロライブ」に関して>

 
 
 ワタシはメインはサックス奏者ですが、CD-Jプレイヤー、オルガニスト、ヴォーカル等々もします。現在、DCPRGペペトルメントアスカラール、ダブセプテットと3つのバンドを運営しているのですが、今回、キャリアで初めて、「菊地成孔ソロ」としてライブをやる事にしました。

 
 ライブは取りあえず3回決まっていまして(上手く行ったらずっとやろうと思っています)情報が公開されているのは18日のモーションブルーの後に、26日の名古屋ブルーノートです。

 
 どちらもブルーノート系列ですね。ブルーノート系列がどんな感じかは、ブルーノートのウエブサイトでご覧になってください。ただ、HOT HOUSEと同じく、ヴァイブスさえあえばどなたでも楽しめる空間であって、ぱっと見ほど敷居は高くありません(まあ値段がね。ライブハウスとかクラブとかよりは高いですが)。

 
 音楽の内容は、JAZZメインのHIP HOP~R&Bのミクスチュアで、ワタシはヴォーカルとラップと、ちょっとだけサックスも吹きます(ほんとにちょっとだけ)。JAZZメインとはいえ露骨なJAZZ感(スタンダード曲をクルーナーで唄う様な)はほとんど無いです。

 
 13~4曲やる予定ですが、半分がオリジナル(モチロン書き下ろしもあります)、半分がカヴァーです。メンバーは坪口がピアノ/キーボード、鈴木正人くんがエレクトリックベース、田中ちゃんがドラムで、宮嶋君という坪口のサイドをやっている若手のギタリストが入ります(←凄く上手い)んで、バンドの演奏は、まあシンプルに申し上げて、えー、物凄いクオリティだと思います(ワタシが腹さえ壊さなければ。いや、壊してもなお・笑)。

 
 ワタシ一人のヴォーカル&ラップではとても保たないので(笑)、というか、これはブラックミュージック全般のマナーですけど、featヴォーカルとラップをドサドサ入れます。最初の2回はものんくるの吉田沙良さんと、SIMI LABOMSBJUMAが来て、大変な才能と魅力を振りまいてくれます。吉田さんは途中で出て来て、ちょこっと唄って、、、といった感じではなく、ステージにベタ付きで、リードヴォーカルに、デュエット相手に、コーラスガールにと、ほぼ全曲で参加します。

 
 リラックスしてグルーヴィーな、酒が旨い感じのライブになると思います。ものすげえエッジな、ヤバいポリリズムだとか、聴き入ってしまう様なエロ&エグなバラードだとか、シリアスに重い物は何もしません。座ったまま楽しく踊れる様なのばっかりです。メンバーもみんなカッコいいし、OMSBJUMAもサラ太郎もとてもキュートですし、まあ、ワタシのキャリアの中で一番プレジュアラブルな物に成ると思いますね。

 
 カヴァー曲は予め解っちゃうと詰まらないと思うので、いくつかだけ書きますが、今ではほとんど評価が無くなってしまっているスティーブ・コールマンのミスティック・リズム・ソサエティの曲でラッパーがマイク回したりしますし、ムーンライダースやスパンクハッピーなど日本語のポップスもありますし、ブランニューミュージックコリア勢の韓国語R&Bもありますし、ホゼ・ジェイムスなんかもやっちゃったりして。選曲だけでもなかなか楽しいと思います(全部、夜電波でスピンした曲ですが・笑)。

 
 残席は、横浜、名古屋共に、僅少なれどまだあります。という感じです。当日でも(まあ、ギリギリだけど)大丈夫だと思います。こちらはお店に確認して下さい。まああのう、自分がメインなので勢い控えめな口調になってますが、楽しいながらも結構なクオリティだと思いますよ(笑)。