ビュロ菊だより「料理店の寝椅子──彼女たちとの普通の会話」3-3 ソプラノ歌手の林正子さんと
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├○ 対談メモ
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├○ 於)新宿某所
├○ 開始時刻) 2014年03月01日午後09時半
├○ 終了時刻) 2014年03月01日午前03時
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■山岳に花が咲いてたりすると、もうダメ
林 菊地さん、フランスにはいついらっしゃいますか? うちは使ってない部屋が二つありますので、ぜひ寄ってください。
菊地 去年の今頃はパリにいたんですけどね。ワタシね、ヨーロッパの田舎の風景が苦手なんですよ。山岳に花が咲いてたりすると、もうダメ。息が詰まってしまうんですよね。
林 じゃあうちはバリバリにダメです(笑)。居間からジュラ山脈が見れるように吹き抜けにしたんですよ。パリから飛行機でたった50分、25ユーロで来れるのですが。東京–大阪くらいの感覚ですよ。
菊地 ジュラのワインは大好きだし、食べ物は地方のものもみんな好きなんですけどね。
林 そうそう、この前ノルマンディに行ったとき、お城を買い取ったシードル農家と出会ったんです。夕食に誘われて遊びに行ったら、おいしい地鶏料理が出てきました。まずカルヴァドスでフランベして、水を一滴も使わずにシードルだけで煮込むんですって。添えられたオニオンとキノコ、自家製のクリームもおいしかった。ワインとシャンパンは飲み放題で、最後のチーズまで自家製。最高に幸せでしたよ。
菊地 いやあ、ものすごく贅沢かつシンプルなお話ですが、言葉がしゃべれるのも大きいですよね。林さんは何か国語を話すんですか?
林 3か国語、日英仏です。ジュネーヴでは、英語もしゃべれないとお話にならないんですよ。
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