路上生活者を中心とした生活困窮者を販売員として起用し、売上の一部を彼らに還元するストリートペーパーThe Big Issueは、そのビジネススキームの性質上、広告宣伝費をたくさん使うことができない課題を抱えています。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が明け多くの人の生活様式が以前に戻りつつある中、一度人々の頭から消えてしまった影響かペーパーの売上は低迷したままでした。そうした状況で、イギリスのThe Big Issueはなんの変哲もないビルの壁面を活用した「即興のOOH」を制作。「道路がわたしのお店です」という力強いメッセージで今もなおThe Big Issueを売り続ける販売員たちの後押しをしました。

思わず目を惹いてしまうほど鮮やかな赤と白を基調にデザインされた壁面は、The Big Issueのテーマカラーを大胆に使うことで道行く通行人にその存在感をアピールしています。どんなに生活に困窮していても、自身の生活を自らの手で立て直そうと真剣にストリートペーパービジネスを行っている販売員たちの売上に少しでも貢献したいという本部の姿勢が伺えます。

雑誌の中身を充実させるだけでなく、斬新な宣伝手法を用いることで社会貢献の枠組みを超えたビジネスとして成立しているThe Big Issueならではのコミュニケーションといえるでしょう。

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