“量よりも質”という観念を軸にサステナブルな栽培法を取り入れ、ワイン&スピリッツ業界に革新をもたらすレミーコアントロージャパン株式会社。同社が展開するシャンパーニュブランドのテルモンは、業界内で最も精力的にサステナブルに取り組むブランドとして、地球環境のために新たなる取り組みを開始することを発表しました。

テルモンは、「母なる自然の名のもとに(In the name of Mother Nature)」プロジェクトを開始し、環境に最大限配慮した最高品質のシャンパーニュを造っています。また、2030年までにクライメートポジティブを、2050年までにネットポジティブを実現する初のシャンパーニュメゾンとなることを目標に掲げています。

これまで、葡萄畑のオーガニック農法への転換、生物多様性の保全、透明性を維持したラベルの使用、最軽量シャンパーニュボトルへの移行、リサイクルガラス比率87%のグリーンボトルの使用、ギフトボックスの撤廃、空輸の廃止などを実施。全体的なCO2排出量を削減し、サステナビリティへのコミットメントを一歩一歩着実に達成し続けてきました。

そして、フランスのガラスメーカーであるヴェラリア社と連携し、開始する新たなる取り組み。いわゆる「トランジショングラス」と呼ばれる、“ガラスの色を元の色から別の色に変える際に発生するガラスを使用する”というものです。ガラスメーカーの炉では従来、色を変える際にロット全体で本数にして約19万3,000本相当のガラスボトルが一定の基準に基づき廃棄されてきました。

色が標準色というだけで、クオリティには何の問題もない、これらのガラスボトルをシャンパーニュボトルに使用することを選択。これにより、テルモンの主要なシャンパーニュ製品の色合いに無数のバリエーションが生まれることになります。テルモンでは、こうした緑色からシナモン色までの色調を持つボトル19万3,000本を、今後リリースしていく予定となっています。

シャンパーニュ業界にとっても、環境に配慮した取り組みに軸足を移していく上でも画期的な本取り組み。欧州でガラス容器包装を牽引するヴェラリア社の専門的な技術と熱意によって実現できるもので、大量のエネルギーと資源を節約可能となっています。

その業界では慣行となっていることほど、変革することが難しいものです。そんな中、テルモンが新たに取り組むのは、シャンパーニュ業界のボトル廃棄を改善する “19万3000色のグリーン”プロジェクト。

これまでにも環境に配慮しながら、品質も守る製品作りに精力的に取り組んできたことの表れとともに取り組みの手を緩めない意志を感じます。本気のCSR活動はブランドの価値を高めることにもつながり、消費者の商品選びの大きな理由づけになる、そんな好例といえそうです。

その他のCSR事例についてはこちら
https://predge.jp/search/post?genre=28
会員登録、メルマガの受信設定はこちら
https://predge.jp/

RSS情報:https://predge.jp/287554/