エクアドルのケンタッキー・フライドチキン(KFC)ではチキンナゲット用に4種類のフレーバーソースを展開しており、それぞれが異なる味わいだけでなく異なる色味をしていることで知られています。気分に合わせて変えられるソースの特長をさらに知ってもらうために同社が公開したのは、ソースの色の“波長”と音が持つ“波長”を組み合わせた意外な施策でした。

“Nuggets Sound Test(ナゲットサウンドテスト)”というシンプルなタイトルの施策は、3人の一般人を録音スタジオに呼び、KFCのナゲットを任意のソースで食べてもらうところからはじまります。4つのソースが持つ色味の波長に異なる音を合わせることで実際に食べられたソースの頻度や順番、そして咀嚼する回数に合わせて音楽エンジニアが再編集し、最終的には3つの楽曲を作り上げたのです。

何も聞かされずにナゲットを食べていた施策の参加者たちは自分の選んだソースがどのような音楽に仕上がったのかを最終的に聴くことができ、思いもしていなかった結果にそれぞれが笑顔を浮かべるシーンで動画は幕を下ろします。たくさん種類がある、というナゲットソースの色にだけ着目し、それを音として再解釈するという企画性を持たせることで世界的にも珍しいブランディング施策が誕生しました。

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