桜の見頃も終わり寂しさも束の間、晩春を迎える京都は、まだまだお花見が楽しめます。
藤にツツジに山吹とまさに百花繚乱。今回は花紀行を楽しめる意外な穴場や名所をご紹介します。
【藤】鳥羽水環境保全センター
大人の女性が心惹かれる藤。風に揺らめく紫色の花房が優雅で気品溢れます。そんな藤の名所は意外な場所にありました。京都市南区にある鳥羽水環境保全センターです。何とここは下水処理場。およそ120メートルもある藤棚は毎年見事な花を咲かせ、ツツジとの競演は下水処理場とは思えない風景です。公開時期は4月27日(土)~30日(火)と短いのでお早目に。
【ツツジ】長岡天満宮
続いては可憐なキリシマツツジ。名所は長岡天満宮です。参道両脇の高さ約2.5メートル、約100株のキリシマツツジが見頃を迎えると真紅の花の壁を作ります。まるで炎の中を歩いているよう。こちらのキリシマツツジは長岡京市の天然記念物に指定されています。満開の時期には様々なイベントがおこなわれ、ツツジの苗木も購入できるそう。ガーデニングが趣味の方には嬉しいですね。
【ヤマブキ】松尾大社
最後はヤマブキ。黄金色の花弁が風にそよぐ姿は、眺めているだけでも元気をもらえますね。品種には「一重」「八重」「菊咲」などがあるそうです。そんなヤマブキの名所はお酒の神様として有名な松尾大社。満開の時期になると、境内は黄金色に包まれます。見どころポイントは、楼門から拝殿に向かう間の参道と垂直に流れる一ノ井川の両岸。水面に向かって垂れ下がる枝と、水面に映る黄金色のヤマブキが圧巻です。5月3日には夜間ライトアップも開催されますので、是非とも松尾大社のホームページをご覧ください。
GWにまだまだ間に合う京都の花紀行。お気に入りの場所を見つけてお花に癒されてくださいね。
photo by Thinkstock/Getty Images
(文/六島京)