memetaa2さん のコメント
このコメントは以下の記事についています
「賞味期限切れなのは、『Chikirinの日記』ではなくて、「はてなブックマーク」の方じゃないのかな。」という記事を読んだ。
http://fujipon.hatenablog.com/entry/2016/05/06/142640
非常にていねいで含蓄に富む記事なので、一読をお奨めする。ちきりんさんの「Chikirinの日記」が「賞味期限切れ」であるという意見に対して、独自の見解を示した内容だ。この記事のなかで書き手のid:fujiponさん(この書き方、はてなダイアリーみたいでなつかしいな)ではてなブックマークの利用者を批判的に語っている。
この「ブックマーカーたちの理屈」って、「ちきりんは(管理者は)ブックマークコメントのひとつひとつに真摯に対応しなければならない」ということなのでしょうか。
物理的にも無理だし、単なる「お前のことが嫌い」的な内容も少なくない。
ブックマークコメントって、そもそも、「意見のやりとりをする場所」じゃないはずです。
本当に「ちきりんさんのブログのあのエントリのあの部分は事実誤認で、世の中を誤った方向に導く」と確信しているのなら、本人にメールを送るとか、自分でブログをつくって、批判するという手もあるはずです。
ブックマークコメントで「批判」しただけで、内容証明を送ったような態度でいるのは、ちょっとおかしい。
そういう「お手軽に批判できるツール」が失われたことに対して、不快なのはわかるけれど、ちきりんさんのブログのコメントには、けっこう酷い内容もたくさんありました。
ある程度社会的に認知されてしまえば、はてなブックマークみたいな「怪文書発生ツール」と距離を置きたい、という気持ちはわかります。
とても納得がいく理屈だ。ぼくもまったくそう思う。
はてなブックマークは玉石混交というか、場合によっては石ばかりという印象なので、そこから距離を置きたいと思うことは自然なことだろう。
書き手はこの後もきわめてていねいにちきりんさんの心理を追いかけている。
ところが、この記事に対する最新のブックマークコメントがこういうもので、
どうやら信者の思考回路だと「間違ってること」を指摘しても「おかしな批判するおまえが悪い!」になるんだな。そういえばはてな村でもフェミ批判すると同様のことが起きてるからどっちも同じようなものかw
かるく絶望した。
ここまで理を尽くし言葉を尽くして書いているのに、まったく少しも届いていない!
ああ、愚か者とはこういうものか、と思わずにいられない。
結局のところ、これがはてなブックマークなのだ。
「批判」とか「指摘」という正義に酔いしれてひとに石を投げつける快感を覚えてしまった人々の集合体。
もちろん、なかには適切に使っている人も多いだろうが、そうではない人があまりにも多すぎる。
ぼく自身、一時ははてなブックマークを便利に使っていたが、やはり一方向から気楽にひとをああだこうだと語ることにむなしさを感じたこともあってやめてしまった。
はてなブックマークが悪いサービスだとはいわないが、使いこなすことがきわめてむずかしいサービスではあると思う。
大半の人は、そのお手軽さに堕落する。
いまから何年も前、はてなブックマークが初めて実装された頃、「はてなブックマークの暴力性」ということが語られていた。
ブログなどの記事を「上」から一方的に叩くことができるはてなブックマークというサービスには、暴力性がひそんでいるのではないかという話題だった。
しかし、この話題はあっというまに忘れ去られ、消え去ってしまった。
当時は「はてなブックマークだって同じネットの意見には違いないのだから、批判されたら批判し返せばいい」という意見が多かったように記憶している。
だが、じっさいにははてなブックマークに批判し返すことはむずかしい。
何より、数が多い。ひとつひとつのブックマークに批判し返したところで埒があかない場合も少なくない。
結果として、「はてなブックマークの暴力性」は放置され、ネットのありふれた光景と化して、いまに至る。
それにしても、ぼくたちはそんなはてなブックマークの意見を考慮したり、受け入れたりして自分を反省するべきだろうか。
「信者」の意見に囲まれて、耳に痛い意見を避けてはいけないのだろうか。
これは、一見するとその通りであるようにも思える。
自分に対する批判を考慮し、ときに受け入れ、過去の自分を反省して修正していく作業はたしかに必要だろう。
一切の批判的意見をシャットアウトしてしまったら腐敗していくだけかもしれない。
しかし、 その自己検証という目的のために、はてなブックマークやTwitterはまったく使えない。これっぽっちも役に立たない。 それが、ぼくの実感であり、意見である。
なぜか。
また、「価値のないコメント」を書きこむ人が一か所に留まるとは限りませんが、別の似たような人が来る可能性はあります。これは運しだいかもしれません。
さらに、扱うテーマによっては、荒れてしまう可能性が高いものもあると思います。例えば、中国や北朝鮮。これらはいくら礼儀正しくて、正確で、公的に役立つ内容であっても、荒らされてしまうことがないとは言いきれません。
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