海燕さん のコメント
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いま冬コミで出す予定の同人誌の企画を考えているのですが、いやあこれがむずかしいテーマで、深入りすればするほどに書くのが大変になっていくことを感じます。
ただそれらしいことを書いてまとめるだけなら簡単なんだけれど、真剣に考え始めるとちょっと際限がない。
たぶん自分で締め切りを設定して、どこかの時点で切り上げるしかないのでしょう。ともすると資料に溺れる快楽に浸りきってしまいそうになります。
そのたくさんの資料のなかに、ちきりんさんの『未来の働き方を考えよう!』がありました。「40代で二度目の人生を歩む」ことを提唱したなかなかおもしろい本です。
で、この本のAmazonレビューがまた興味深かった。たとえば以下のようなレビューが「このレビューが参考になった」という投票を集め、最前列に並んでいます。
ちきりんさんのように40代で二度目の人生を歩めるのは、"事実上"ほんのひと握りであること、あえて歩むとなると、日本では非常に大きなリスクが伴うことを覚悟すること、あらためて警鐘を鳴らします。
2. 結局必要なのは「リスクとエネルギー」
第四章冒頭に生き方の3パターンが書かれており、ここだけ読むと「そうではない」解決策があるように見えます。しかし、40歳で生き方を変えるのは「自分でリスクをとり、多大なエネルギーをかける」必要があることには変わりありません。
共通点はこの本が提案する生き方には「リスク」があると指摘していること。
なるほど、その通りではあります。「40代で二度目の人生を歩む」ことはそう簡単ではないでしょう。ちきりんさんの書き方はあまりに甘すぎるかもしれない。
ただ、そう思うのと同時にぼくはこれらの意見に違和を感じずにはいられません。たしかにちきりんさんの提案する生き方にはリスクがある。
しかし、そもそも彼女は「リスクのない生き方」を提唱しなければならないのでしょうか? いや、それ以前に「リスクのない生き方」というものがありえるでしょうか?
仮に、一生ひとつの会社に勤めようと努力すれば失職や給料が下がるリスクは避けられるとしましょう(いまどき、なかなかそういうわけにはいかないとは思いますが)。
ですが、
こういうひとたちに対し、自分が正しいと思うところをいろいろと述べ立てることはできると思います。ただ、聞き入れてもらえるかどうかはべつですよね……。
たしかに自分で不幸だと主張するひとは不幸なのだろうけれど、その不幸は根本的には他人はどうしてあげることもできないので、自分で何とかするしかないのかな、と思います。
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